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★祝450万PV★召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。【完結】  作者: うどん五段
第一章 要らないと言うのなら旅立ちます。探さないで下さい。

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42 生えてくるレアスキル!? 菊池にネットスーパーが加わった!

お越し下さり有難う御座います。

本日三回目の更新です。

明日も一日三回を予定してますので、朝8時から更新となります。

よろしくお願いします!

「ロスターナ」

「はい、先生。どうしました?」

「君と同室になる菊池だ。仲良くしてくれ」

「菊池っす……よろしくお願いします」

「まぁ! 初々しい反応ですこと」

「えっと……男? 女?」

「男よ、失礼ね」

「そうなんっすね……」



そう言って項垂れる菊池を他所に珈琲を飲み、明日からまた忙しくなりそうだと遠い目をした昼前、ドタバタとダグラスとカナエが帰ってきた。

何時ものダッシュと言う奴だな。今日はダグラスがついていてくれるから安心だ!



「こんな……っ 疲れる事を毎日お前たちはしてたのかよ!!」

「はははは!」

「良い汗掻いたわ! 先生、どこも売り上げ上々です!」

「うむ! こちらも話はある程度まとまった所だ。菊池を弟子二号にした」

「二号なんですね。良かったです」

「差し当たって菊池の服の準備と、明日菊池も女王陛下に会わせる為、スーツを用意して貰いたい。お金は俺が出そう」

「仕方ないですねぇ。菊池ー? サイズ幾つー?」

「え? え?」

「服のサイズよ」

「Lだけど」

「ならスーツも問題なさそうね。ネクタイは先生が赤だから、菊池は青にしましょう」

「うむ、ネクタイピンもいいのを用意してやってくれ」

「先生のよりはランク落としますけどね」

「ははは」



こうしてあっという間に服が段ボールで届き、菊池は驚いた様子で駆け寄って中を見ると「なんだ、どうなってんだ!?」と驚いていたが――。



「私のスキル、ネットスーパーなの」

「ネットスー……それで香辛料とか!」

「ピンポーン♪」

「拠点作れる人が居て、商品作れる人が居て……絶対二人共勝ち組じゃん!?」

「「あはははは!」」

「俺のスキルボードなんて何の変哲もないのに……」

「どれどれ、もっと詳しく見せてみてくれ」

「これっす」



そう言って菊池のスキルボードを見せて貰うと、確かに一見すれば何の変哲もないが、隠しスキルが出てきている。これはオスカール王国では見つけられなかっただろうな。

しかし、これは伝えていい物か……。



「どうっすか?」

「俺が見ているスキルボードと、菊池が見ているスキルボードで間違いが無ければだが」

「はい」

「運の良さにスキルポイントを振れるようになってないか?」

「なってますね。怖くて触れなくて」

「なるほど」

「鑑定よりスキルボードで見たほうがより詳しく分かるのか。当たり前だが」

「でも、運の良さだけじゃなぁ」

「いや、菊池もあるじゃないか。スキルを取ってないだけで」

「何があるんすか?」

「ネットスーパー(小)があるな」

「あ、それここにきて生えてきた奴です」

「生えてくるのか?スキルが!?」

「ええ」

「ポイントはネットスーパーに全振りで良いと思うぞ」

「じゃあネットスーパーにスキル全振りしときます」



そう言うと全振りしたらしく【ネットスーパー(小)】から【ネットスーパー】に変わった。

つまり、カナエが最初に持っていたモノと同じものになった訳だ。



「ネットスーパー持ちが欲しかったんだ。これでカナエだけに掛かっていた負担が軽減するよ」

「そうなんすね!」

「後は菊池もネットスーパーで商品を買って、こっちの世界で売ってみるといい。売れればスキルポイントが溜まるぞ。俺の店を貸してもいいし、商業ギルドやボルドさんの所でも喜んで貰えると思うぞ。」

「ボルドさんにはお世話なったけど、まずは先生の店でお願いしたいっす」

「俺の店は『お菓子店』と『酒屋』になる。美容関係の店はカナエにやった」

「流石先生っすね。でもお菓子と酒か……」

「どっちも直ぐ売れるぞ。ただし高いものに限るがな」

「ゔぅ、金貨20枚しか手持ちにないっす」

「それが化けるからつぎ込んでみろ。倍々ゲームだ」

「うっす」



そう言って20枚の金貨を全て投入し、そこから商品を選んでいく。

酒か菓子かで悩んだ結果、お菓子にした。酒は飲んだことがないから分からないと言う事らしい。



「この中でお勧め商品ってありますか?」

「うーん、カナエはこの辺を買っていたな」

「あー堅実な道っすね。俺はこの辺りとかどうかと思うんですが」

「うーむ」

「俺、小さい頃この宝石みたいな飴に感動して、何時か宝石沢山食べるんだーって言い捲ってたんすよ」

「なるほど。確かに女性受けはするかもしれないな。飴は出してる個数も少ないから狙い目だぞ」

「なるほど。後一つ選ぶなら……相手はやっぱ貴族っすよね」

「だな」

「貴族相手じゃないなら割れチョコとか選ぶんすけどね」

「そこは買わないだろうなぁ」

「なので、女の子が選びそうな猫缶のチョコを選ぶっす」

「良い選択だな。見た目も可愛いしプレゼントにもいい」

「これで金貨20枚。箱買いで売りに出すの、どうっすか!」

「昼から売ってみるか?」

「はい!!」



こうして、菊池の全財産金貨20枚で買った飴と可愛い猫柄のチョコだったが――、その夜の売り上げで見事売切れたらしく、『店舗サービスポイント』がついてスキルが上がったらしい。

届いた金貨の枚数を見て意識を失いかけた菊池だったが、何とか堪えて金貨を受け取り、更に全部ではないがネットスーパーに入れ込み、明日売りつける商品選びに余念がない。



「菊池もネットスーパーの闇に落ちましたね」

「そういうものか?」

「あれは一種の博打ですから」

「まぁな。貴族に売れなければどうしようもない事ではあるが」

「堅実にいくか、冒険するか」

「アイツは運がいいからな」

「そうでしたね」



その後、菊池の買った商品は爆買いされることになるが、それは運の良さ故なのか、天性の物なのかは分からないが、取り敢えず翌朝は女王陛下の元に行かねばならない。

――早朝、何時もより早く目が覚めた俺はダグラスに挨拶をし、顔を洗い髭を剃り髪も整えてからスーツに着替える。

何時もの、ではなく、特別なスーツに。

時計もいつもの、ではなく、特別なモノに。

今日の料理はテリアとロスターナが準備してくれているようだ。各店舗には昨日の夜のうちに多めに商品を入れているので、土日ではないし昼までは持つだろう。

朝ご飯を食べて、子供達の仕事を割り振って、身支度をシッカリ整えたら、商業ギルドマスターのいる場所まで三人で向かうと、既に馬車が待っていた。



「おはようございます、リウスさん、ボルドさん」

「おはようございます。そちらがキクチさんですか?」

「初めまして! 菊池です!」

「俺の弟子二号です。今回同行させます」

「そうですか。オスカール王国では大変苦労をしたようですね。この国では楽しく穏やかにお過ごしください」

「ありがとう御座います」

「では、皆さん参りましょうか」



こうして馬車に乗り込み、俺達はノスタルミア王国の女王陛下に会う事になった。

時間は10時に謁見。

果して、どう出てくるか――。





読んで下さり有難う御座います!

連載頑張れ! とか 続きを楽しみにしてます! 等ありましたら

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とても多くてすみませんm(__)m

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