36 スーッとする入浴剤の誘惑にお昼寝と、次の日は酒屋の為に動き出す。
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頭をひねるダグラスに頬みつつ、夜はケーキタイムだ。
出すケーキはカナエに任せるとして、俺とダグラスは一本ずつ酒を貰い、一路拠点に戻った。
すると子供たちが集まってきた。
「おやつタイム無かった」
「無かったです」
「すまん、今日だけは許してくれ。その代わり夜は特別なお菓子をだすから」
「「「「特別なお菓子?」」」」
「木曜と金曜は、特別なお菓子を出す日にしようかと思ってるんだけどな?」
「「「「許す――!」」」」
うん、現金な子供たちだ!!
その後エリーナの元に向かうと、丁度きりが良い所まで仕事が終わったらしく、ノートを取り出してダグラスの分の仕事と、エリーナの仕事をきっちり記載していく。
「この後は休んでも良いでしょうか?」
「ええ、疲れたでしょう? ゆっくり休んでください」
「では、お言葉に甘えて寝ようかと」
「俺も時間までは寝ようかな」
「先生も休めるうちは休むべきです」
「カナエはどうする?」
「私も目覚まし時計セットして寝ます」
「ダグラスは?」
「俺も休むかな。ガキどももお昼寝タイムだって言って部屋に戻って行ったし」
「なら、皆で昼寝にしよう!」
こうして夕食までの残り時間は2時間程お昼寝して、身体を十分休めた後はゆっくり起きてシルクのパジャマのまま一階に降りる。
すると子供たちは着替えておりてきていた様で「先生着替えないと駄目だよー」と言われたので苦笑いしつつ、仕事着ではなく、ラフなダグラスが着ているような服に着替えて降りてきた。
カナエとテリアは夕飯の準備に取り掛かっていて、最後に降りてきたのはエリーナだった。
「久々に……爆睡しました」
「それは何よりだ」
「先生、明日のご予定はどうなってますでしょうか」
「明日、商業ギルドから職員の派遣があるので、それに合わせて動く予定だな。朝から来られるので、申し訳ないがエリーナには朝から詰め替えの仕事を頑張って貰って、夕食後、お菓子屋に行って生ものを出そうかと」
「お手伝いします」
「助かります」
「明日はガキどもが風呂に入る前までタップリと遊んで置いてやるよ」
「助かるよダグラス」
「忙しいものね、お願いねダグラス」
「おう! ガキの世話はかなり好きなんだ」
そう言って笑うダグラスに釣られて笑い、お弁当の配達を済まし、食事をしてから今日は勉強もないゆったりタイムを子供たちも過ごす。
しっかりご飯を食べた後はカナエと二人台所で話し合い、ケーキ用の包丁を購入しショートケーキの特大の物を購入して出した。
そして徐に俺が皿を用意しだした為、子供たちはワクワクしているようで、食卓には皿とフォークが並び、中央にケーキの入った箱が登場すると、ゆっくりとカナエが出して――。
「「「「おおおおおおおおおお」」」」
「休みの日限定の特別なおやつだぞ」
「先生が出して上げなさいって言ってくれたの」
「「「先生ありがとう!」」」
「どういたしまして。各自コップを用意。牛乳を持って来よう」
「俺は珈琲がいいな」
「私も珈琲が良いです」
「ドリップ珈琲なら直ぐだ。用意しよう」
こうしてドリップ珈琲大人分が揃ってからケーキを切り分けて行き、一人ずつ皿に乗せて目を輝かせる子供達。
そして「頂きます」と口にして食べると――。
獣人全員尻尾がビーンである。
良い光景だ……思わず微笑んでしまった。
「これはっ」
「これがケーキ……お菓子の店に出すあのケーキ!」
「そうなのか!?」
「色んな種類のケーキがあるので、それを出していく形だな」
「「「「色んな」」」」
「毎日頑張って仕事をしてるんだから、休みの日くらい贅沢していいじゃないか」
「そうだな!」
「そう思います!!」
「俺もそう思います!」
「ケーキうめぇえ!」
こうして大盛り上がりの中ケーキは見事に消えて食後は美味しい牛乳と、珈琲で一服し、満足した子供たちは何処か眠そうだ。
早めの風呂にするかと思い風呂の準備をしていると――。
「先生」
「ん?」
「スーッとするお風呂に入ってみたいんですが」
「それはいいが、良いのか?」
「はい、大人用とかじゃないですよね?」
「ああ、それはないが」
「じゃあお願いします」
そう言って滅多に我儘を言わないシュウが言ってきたので、今日のお風呂はスーッとする入浴剤だ。
湯が溜まるのはとても速いので、入浴剤を入れてまずは女性陣がお風呂に入る。
「今日は少しだけ長湯しても良いぞ」
「なんで?」
「出たくなくなる入浴剤だから」
「ああ、なるほどね。時計がついてるから30分までには出るわ」
「分かった」
そう言って女性陣はお風呂に行き、シッカリ30分入ったようで、暫くすると「気持ち良かったー」と言いつつ出てきた。
その後はカナエにお願いして、俺達男性陣も風呂に入る。
スーッとする入浴剤のお陰でスッキリだ。
「ああ……こんな感じだったんですねぇ」
「きもちいい……蕩ける」
「暑くなる日とかはコレがお勧めなんだよな」
「気分によって変えてもいいな」
「そうだな、休みの日限定の湯ってのも良いかも知れない」
「それいいな」
「休みの日はこんな気持ちいい風呂に入れるのか……」
「俺、仕事頑張る」
「ははは!」
「何時でも頑張れよ!」
こうしてお風呂から出てスーッとした気持ち良さの中、水を被って汗を流して身体を拭き、歯も磨いてスッキリしてからリビングへと向かう。
すると、女性陣もゆっくりしていたようで、俺達も水分を取ってゆっくりと各自好きな所に座る。
「明日もこの調子で休みなんですよね?」
「そうだな」
「先生と私とエリーナは仕事があるけどね」
「大人は大変ですね……」
「何言ってるんだ、子供も大変だろう?」
「まぁ、子供は子供なりに大変です」
「土日終わって月曜は給料日だ。皆頑張ろうな!」
「「「「はい!!」」」」
こうして各自部屋に行って休むことにし、ぐっすり眠った次の日の朝、朝食を済ませて珈琲を飲んでいると、玄関のチャイムが鳴った。
実は拠点にチャイムと郵便箱を付けたのだ。
「リウスさん、おはようございます」
「おはようございますアツシ様」
「準備は出来ていますので、そちらの方々が従業員の方々ですね?」
「はい、それと言われていた通りレジも六つ持ってきました」
「助かります。カナエ、行くぞ」
「はーい!」
こうしてまずは『ストレリチアお菓子店』へと足を運んだのだが、外装がお洒落だったからか目を見開き固まる皆さん。
気にせずドアを開けるといい音が聞こえ「中にどうぞ」と促すと皆さん入ってきた。
そして――。
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