29 次なる店舗への道と、シルクパジャマ専用のスペース作りと魔道具!
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本日二回目の更新です。
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「よし、二人で店舗に行ってみるか」
「在庫が少ない分から補充ですね!」
「頑張ろう!」
そうして靴を持って行き店舗に入ると靴を急いで履いて商品確認をして行く。
すると、飲み物の在庫が随分減っていた為、冷蔵庫に入ってバタバタとカナエにスキルボードを出して貰い補充を急ぐ。
全体的に減っていたので上書きするように上の段に名前を書いて置いて行き、ジュースと珈琲系が朝の状態に戻ると、空になっていた中型の冷蔵庫には一気に在庫をどんどん置いて名前を二人で書いておく。
空の段ボールは邪魔にならない場所の床にカナエが置き、俺がゴミ箱に投げ入れて行く。
そのまま二階に上がり、こちらも在庫が少ない分を購入して貰い置いて行く。
チュッパな奴はラスト1個になっていたので追加で10個補充した。
全体的に全ての補充が終わった時には閉店まで後1時間だったので、階段を下りてセバスディさんに声を掛け、冷蔵庫用のお菓子を追加した事を伝えると一斉に動き出して陳列しては消えていく……。
閉店1時間前だが客は途切れない。
「補充有難う御座います! 土日は上の物が午前中で消えそうですよ」
「それは困りますね……補充は頑張りますが、売切れたらそこで売り切れ御免でお願いしますね」
「分かっております。本日の売り上げは驚くほど多いので是非お楽しみに」
「ははは」
こうして本拠地に戻ると、俺とカナエは珈琲を飲みつつスキルボードの確認をする。
特にカナエの方が重要だ。
ネットスーパーを見せて貰いつつ、新しい商品は特に問題はないが……大量に入っている時計の注文とシルクパジャマの注文を何とかしないといけない。
我が家では男性は灰色のシルクで、女性はクリーム色だが、店では全てクリームのみなのだ。
「カナエ、君の陳列スペースにシルクのパジャマを出してはどうだ?」
「それは私も考えてました。在庫も多めに用意しておけばいいかなと」
「うん、それで行こう。注文を受けている人には注文書に住所があっただろう? そこに商業ギルドから手紙を出して貰いに行こう」
「そうですね」
「明日はパジャマが特に売れそうだ。大量に置こうな!」
「はい! でも滅茶苦茶値段高くしたんですが、買う人いるんですね」
「金貨100枚だもんな」
「貴族って金持ちなんですねぇ」
「まぁ、だからこそ貴族なんだろうな」
「そうですね」
こうして夕方5時のチャイムと共に俺達は店舗に戻り、店の入り口を【closed】にして閉めて売り上げを聞いたのだが、金貨約26,000枚は売れたらしく、流石に凄いなと思った。
「この売上ですと、ボルドーナ商会と並ぶ勢いですね」
「「そんなに……」」
「いやはや、本当に革命が起きましたね。もっと甘いものはないのかと言う声も多く、今は此処にあるのが精一杯ですとお答えするばかりです」
「そうですね。馬車に乗って帰る間とか、そんな感じでしか考えてませんでしたから」
「此処のお菓子を食べたら、家で作るシェフのお菓子は食べられなくなったそうで」
「貴族様はこぞって毎日来られます」
「うーむ……大きなお菓子専門店を用意すべきか?」
「出来るのならそうして下さるとありがたいですが……」
「そうなると従業員の問題が」
「リウスさんの頭がハゲそう……」
「頭皮を気にしてますからね」
そんな事を話しつつ暫くはこの調子で頑張って貰う事にして、今は現状維持だ。
お菓子類は直ぐに用意が出来るが、何より従業員が足りない。
明日が水曜なので、明日までは頑張って頂き、「お客様には木曜金曜が休みだと伝えてください」と伝えると了承して貰えた。
土日の客次第で、第二店舗を大きなお菓子専門店にするか決めよう。
そうすれば大きな土地を買うにしても資金的余裕が出来るだろうし。
「それと、リウスさんにお菓子専門店を作りたいので広い土地と少し多めの店員を募集してますと伝えてください。多分これで大体伝わると思いますので」
「分かりました。帰ったら直ぐ伝えます」
「お願いします」
こうして彼らが帰った後、26,000枚と言う金貨を二人で半分にし、大きく息を吐いた。
確かに売れる、売れるが……勢いが凄い。
取り敢えず在庫を増やしておいたので、カナエに各種少しずつ出して貰いながらジュース類もお菓子類も在庫を増やし、チュッパな奴は更に20個追加しておいた。
そして一旦家に戻りまずはカナエとテリアが食事作りを始めた為、俺は作業部屋へと向かう。
「ダグラス、仕事ちょっと中断して貰って良いか?」
「どうした?」
「店内の手伝いをお願いしたいと思って」
「いいぞ」
「あ、アツシさんこの終わっている分まで持って行ってください」
「了解です。では入れて行きますねっと、その前にノートに記載と」
こうして二人が頑張った分だけ記載し、空間収納に入れてから子供達には時間まで頑張ってくれと伝え、シュウには「終わったら皆で手を洗ってエリーナに勉強を教えて貰ってくれ、出来るだけ早めに帰る」と伝えると、「カナエ姉さんに伝えておきます」と言ってくれた。
実にいい子だ。
ダグラスは靴を持ってくると一緒に店舗へと向かい、足りない売り物の補充をドンドンしてくれる。
その間に俺はカナエのエリアを見て回り、出来るだけ多くの人がシルクパジャマを手に入れられるようにと、予約を貰っていたのが確か、Lサイズ、Мサイズ、Sサイズ、子供用と四つあったので棚は四段にはするが、手をぶつけただのなんだの難癖付けられるのも嫌なので、一段目は全てLサイズ、二段目は全てМサイズ、三段目は全てSサイズ、四段目は全て子供用にして棚を作った。
出来るだけ広く作ったし、問題はないと思うが。
最後に何も無い空きスペースに時計用の棚をつけて、金貨200枚で1日個数限定販売と書いて置き、予約があった分は別途で後で手紙を出して取りに来て貰う予定だ。
「これだけあっても綺麗に無くなっちまうんだよな」
「そうだな! 今日の売り上げは約金貨26,000枚だ!」
「もう驚くのを通り越すよ」
「ははは!」
「でも、アンタの奴隷になって良かったと思うぜ」
「そうか?」
「人間は獣人嫌いが多い。そんな中でもアンタみたいに受け入れてくれる所があるのは救いだよ」
「そうだといいんだがな。そうそう、木曜と金曜は聞いたか?」
「ああ、休みだろう?」
「食事の時に言うが、木曜は実は美容院の予約を朝から入れてるんだ。貸し切りで」
「貸し切ったのかよ!」
「余計な客に入って欲しくなかったものでな!」
「そうか……」
その言葉に俺の意図を察したのだろう、ダグラスは小さく「ありがとな」と口にした。
その後陳列も終わった所で本拠地に戻り、玄関に靴を置いて手を洗いリビングに行くと、少しだけゆっくりする時間が持てた。
子供たちに仕事の内容の話や、「もっと違うのしたいけど今で手一杯よね?」と言う声もあったが、「申し訳ないが頑張って欲しい」と伝えつつ、その後夕飯となった。
シッカリ食べた後は皆が男女で別れてお風呂に行ってる間に、カナエと一緒に店に行き、足りない商品を更に追加で入れて行きシルクパジャマを大量にL、М、S、子ども用と書いて在庫を山の様に置くと、店の方にも大量に並べて準備はOKと言ったところだ。
ついでに予約のあった商品については別枠で置いている為、後で商業ギルドに走って手紙を出してきて貰おう。
「時計売れますかね?」
「売れなかったら別の店舗が出来た時に使えばいい」
「ま~、それもそうですね」
そんな事を話した後、応接室に明日取りに来るという茶葉各種500個入った段ボールの段ができ、更に角砂糖と薔薇の角砂糖2つを500個ずつ段にしておいた。
無論どの段ボールに何が入っているのかは記載したので大丈夫だ。
その後、「暗いから危険だ」と言うダグラスに護衛して貰い商業ギルドに行くと、予約者分の住所に手紙を出して貰いたいと伝えると、別途料金と合わせて全額で金貨20枚掛かると言われたので、支払いを済ませてお願いすると、残っていた従業員が全員集まって一気に手紙を書き始め、魔道具だろうか? そこに手紙を投げ込んでいく。
鑑定したところ、あそこから入れると住所のある場所の郵便箱に投函されるらしい。
とても便利だ。俺も欲しい。
聞いてみると「魔道具店に売っていますよ」との事だったので、是非1つか2つはゲットしようと思った。
こうして1日の仕事が終わり、風呂に入って明日までが頑張り時だと気合を入れつつ眠りに付き、翌朝――。
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連載頑張れ! とか 続きを楽しみにしてます! 等ありましたら
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とても多くてすみませんm(__)m




