振り返り美人ばかりを狙う変態男の結末!
俺の名は、安本真央斗 歳は40歳になる。
仕事は上手くいかず、アルバイトで何とか生活できている状態だ。
不安定な仕事だから、毎月の給料にもばらつきがあり。
いつも、ギリギリの生活を強いられている。
俺の性格は、短気で直ぐにキレるタイプの男だ!
何か俺にとって嫌な事があれば、相手が誰であっても俺は許さない!
“正義感が強い”と言えばそれまでだけど? 実際、会社では
こういう人間は扱いにくいのだろう。
俺は初めて勤めた会社をたった1週間でクビになった。
それからは、バイトで何とか食いつないでいる。
・・・それとは別に、俺の恋愛に対しての考え方は?
少し異常なのかもしれない。
最初に俺が付き合った彼女は、俺が14歳の時だった。
彼女の身に着けているモノや使ったモノに俺は興味をもった。
彼女が使ったティッシュや紙コップ、マフラーやてぶくろなど
俺は彼女の許可を取って集めていたのに。
彼女が友達の女の子に話をして、俺のやってる事が気持ち悪い
事だとその時、彼女は知ったらしい。
彼女にとっても俺が初めての彼氏だし、そういうモノなんだと
思っていたのにさ。
それから徐々に、“俺の女性に対する変態遍歴が明らかに
なっていくようになった。”
普通の彼女じゃ物足りなくなり、いろいろと彼女にさせて楽しんでいた。
俺の部屋に彼女を呼んで、コスプレをさせたり。
アニメのキャラクターから裸にエプロン。
俺の変態の覚醒は止まらなくなる!
・・・でも俺が年齢を重ねていく中で。
俺と同じ歳の男達は? 仕事で出世をしたり経営者になったり
幸せな家族やマイホームを手に入れていった。
それに比べて俺ときたら?
40歳というのに、バイトでその日暮らしを続けているだけ。
俺はこんな社会に反抗する為に、俺の大好きな“振り返り美人”を
ターゲットに俺のありのままの姿を見てもらう作戦を立てた。
俺が女性の後から、【すみません、ちょっといいですか?】
と声をかけると、たいがいの女性は後ろを振り返る。
その時、ロングコートの中の俺の真っ裸な体を女性に見せつける。
ほとんどの女性は、【キャーー】と言ってしゃがみ込むか?
走って逃げて行く。
それ見て! 俺は快感を覚え快楽に浸っていく。
*
・・・そして俺が狙った振り返り美人、記念すべき1000人目!
俺がいつもの、あの言葉を言うと? 女性が振り返る。
そこで思いっきりコートをザパッと豪快に開くと? 俺の目の前に居たのは
“中年のオヤジ”だった。
まさか!? ロン毛の中年オヤジに俺のすっ裸を見られるとは?
男はポカンとしていたが、俺はあっけなくその男に捕まる。
この辺で、【夜出没するロングコートのすっ裸男を捕まえたのだ!】
俺は警察署で、こっぴどく説教される。
痴漢被害に遭った女性達からも被害届を下げてもらい。
その代り二度と! こういう事をしないようにと警察官に嫌になるほど
聞かされる。
俺は一度捕まったあの日から、もう痴漢行為はしていない!
何故なら? 俺自身もトラウマになったからだ。
振り返ったら? 美女ではなく中年オヤジ。
興奮どころから、絶望を感じた。
俺が見てほしいのは、綺麗な女性だけ。
オッサンに俺の裸を見せたい訳じゃない!
二度とオッサンなんかに、俺の裸体を見せねーよ!
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