06.5_チュートリアル村
めんどくさくて書いていなかった村回、
ボス戦で必要な設定があるので、あと出して追加です。
そこまで重要な回ではない
ゴブリンに3回目の敗北して、いつもの馬小屋に居る俺はもはや何も感じず外に出る、外は相変わらず穏やかな雰囲気な風景が広がっている、敗北した後にここの風景を見ると少し気分が穏やかになる、現実ではなかなか見れない、優しくて厳しい世界だ、風景を楽しむだけにVRをやる人がいるのはそれが理由だろう、っと珍しく立ち止まって風景と村の営みを見ていると誰かが話しかけてきた。
『こんにちは、ド猫殿、いかがなさいましたか、いつもそそくさと村を出ていくあなたが、立ち止まっているのを見て、つい声をかけてしまいました。』
「これは、村長殿、いえ、いつも戦っているばかりなので、たまには立ち止まって風景を眺めるものいいかなっと思いまして」
『そうでしたか、特に珍しい物が見えるわけではありませんが、減るわけではないので、好きなだけ見ていってください、きっと風景も喜びます」
「ええ、満足するまで、この風景を眺めさせていただきます」
そう言うと彼は少し、寂しさと憧れたの眼差しを静かな村の営みに向けた。
『ふむ~ ド猫殿、よろしければ私の家でお茶に一杯付き合っていただけないでしょうか』、
「え、あ~あ、はい、大丈夫です、いだたきましょう」
『ありがとうございます、では参りましょう、さぁさぁ家はこちらです」
村長はそう言い彼を自分の家へ連れっていった。
『ささこちらにお座りください、今お茶の準備をいたしますので」
村長は彼に自分のお気に入りの場所の対になっている椅子の片方に座るように勧め、お茶の準備を始めた。
「何かお手伝いしましょうか」
『いえいえ、客人のド猫殿は座ってお待ちください、すぐにお待ちいたしますので」
「そうですか、ではおとなしく座って待っておきます」
彼は椅子に座り背に体を預け正面を見ると、そこからは特に絶景が見えるわけではないが、村を一望することができた。
村長の家は少しだけ高い位置にあるため、村を一望することができる地形になっている。
彼が村を見ていると、村長がお茶を小さなテーブルに置き、もう片方の椅子に座る。
『どうですか、私のお気に入りスポットは』
村長はにこっと笑いながら彼にお茶を差し出した。
「ええ、いい眺めです」
村長はお茶をすすり、『ここなら、村の皆が元気に働いている姿が見れますし、子供が遊ぶ姿が見えるからお気に入りなんです』
続けて村長は『それに、悪ガキがいたずらがバレてからの逃亡劇はなかなか手に焦るものが見れますから、意外と飽きがこないのです』
『ド猫殿、このお茶は私のお気に入りなので、よろしければ飲んでみてください』
先ほどから糸が切れたように人形のように止まり村を眺める彼にお茶を勧めた、彼は何も言わずお茶をすすった
「ふぅー、私はあまりお茶は飲みませんが、このお茶はおいしいですね、普段では飲めないいい奴ですね」
自分のお気に入りのお茶を褒められてうれしそうに返答をする。
『よかった、気にいただけてよかったです、このお茶は私のとっておきだったので』
「そんな、貴重なお茶をいただいてよかったのでしょうか」
『いえいえ、手に入れようと思えばいくらでも手に入るので、気になさらないでください』
「そうでしたか」そう言い彼は再びお茶をすすった。
彼はこっそり「ゲームでグルメの旅もありだな」と思っていた。
村長も続いてお茶をすすった、二人の間にはまったりした時間が流れていた。
『ところでド猫殿は、先ほど物珍しそうに村を見ていたのでしょうか』
村長は彼を自分の家に連れ込んだ目的を果たすために質問した。
「ああ、少し怪しかったですかね」
『いえいえ、ただの老人の好奇心ですので、問題がなければ教えていただけますでしょうか。」
少し間を開けて彼は答えた。
「この世界は私が本当に住んでいる世界ではありません、そして私が本当に住んでいる世界では、あなたが見飽きている村の景色も私には見るのが難しいのです、なのでついつい見入ってしまったのです」
『そうでしたか、ですが私にはあなたが物珍しさだけでなく、子供がお菓子をねだるようなもの欲しそうな目をしているように見えたのですが、どうでしょう』
「ふふ、すごいですね、よく分かりましね」
『伊達に村長をやっていません」
「質問のお答えはズバリ正解です、下手に隠しても無駄そうなので全て話しましょう、そのほうが私もスッキリするような気がします」
『そうですそうです、隠しても無駄ですのでドンドン喋ってください、お茶も、お茶請けも、時間を持て余している老人もすぐにはいなくならないので、存分にしゃべってください」
「はは、いいですね、はー、・・・・・、先ほど私は別の世界で生きていると言いましたが、その世界はここより安全で人も多く便利な物がたくさんある世界です、正直こことは文化レベルはくらべものにならないほど高いですが、この村のような温かみは少ないです、少なくとも私の周りには存在しません、人は沢山いますがみな他人にはほとんど無関心です、私はそんな少し冷たい世界に生きているからだと思いますが、この村の村人同士の温かい繋がりを見てうらやましく思ってしまったのでしょう。・・・・はは、なんか変ですね」
彼は喋り終わると、お茶をグッと飲み、お茶請けのお菓子をパクパクと食べ始めた。
『私はあなたの世界に行くことも、何か気が利いた事は言うことはできませんが、私に一つあなたにできることができます、それはあなたがこの村に来た時におもてなしをすることです、本来の世界で人の温かみが恋しくなったらいつでもお越しください、大したおもてなしはできませんが、お茶ぐらいは出せますので』村長は終始笑顔でそう言った。
「ええ、寂しくなったら遊びに来ます、まぁしばらくは敵を突破できないと思うのでこの村にお世話になると思いますが」
『ああ、敵で思い出しました、ド猫殿にこちらを差し上げます』村長はそう言い、小袋を出してきた。
「これは、何ですか」
『袋を開いてみてください』彼は言われるままに袋を開いた、中には何か色の違う液体が入った二つの小瓶が入っていた。
「これは」彼が困った顔をしていると村長が答えてくれた。
『そちら、回復ポーションと治療のポーションです、回復ポーションはHPを回復します、治療のポーションは体の欠損などを直してくれます。治癒のポーションはそこそこいい物なので切り落とされた腕もつなげられるでしょう。』説明を終わり村長はお茶をすすった。
「お返しいたします、私には不要な物なので」
『いえ、受け取ってください、どうやらド猫殿はゴブリンに苦戦しているようなので、こちらの品はきっと戦いに役に立つはずなので、お納めください』村長は今までなかった少し強引な勢いでポーションを彼に押し付けてくる。
「いえ、使わないn『村の掟なのです、町への道で困っている旅人様がいたら、助ける、これは村の絶対な掟なのです。なので受け取ってもらわないとこちらも困るので、受け取ってください』村長は彼の言葉を遮り、さらにポーションを受け取るように懇願してくる。
彼な村長の変わりように何となく察した「これ、俗に言う救済処置なのでは」っと思い始めた、だから村長もあんなに必死なのも理解できる、結局人のように見えてもゲームのシステムに縛られている、なのでシステムに反する動きはできない、ここは受け取べきだなそれが村長のためになる。
彼は一考してポーションを受け取った「では、ありがたく頂戴します。」
そう彼が言いポーションを受け取ると嬉しそうに『ええ、有効活用してください』
村長は続けて洋服と鞘に入った長剣を出してきたそして『こちらの受け取ってください』、彼はとりあえず何も考えず受け取った。
『最後にもし自分の力だけでは無理だと思ったら、言ってください、村から案内人をつけますので』
「それは結構です」
『分かりました、必要になったら私に声をかけてください』
「分かりました」
二人の淡々とした会話は終わり、二人ともお茶をすすった。
「私はそろそろ、行きますね」彼はそう言い席を立った。
『はい、またお茶しましょう』
「はい、また機会があったらお邪魔します。」
彼はそう言い村長の家を出て、いつもの道に歩を進めた。
短いはずの差し込み回がくそ長くなったなぜに
※別にリアル世界が崩壊している設定などはありません、単純に都会ぐらいしだと田舎でスローライフに憧れる、つまりそれです。