03_最初の強敵その名をスライム
くそ長スライム戦です。
俺は馬小屋から出て再度スライムにやられて所を目指して歩いて行った、さすがに負けたから二度とモップしないは無いと思うから再戦ができるはず、しばらく歩くと草むらからごそごそとスライムが出てきた。
俺はスライムに再度挑んだ。
現状スライムの一番の脅威は体当たりだ、死んだからわからないがおそらく俺のHPの半分以上を削る威力があるはずだ、最悪即死もありえる、しかし回避重視にすれば当たるはずはない、よし作戦は「命大事に」で行こう。
戦いの基本は前回と同じだプルプルするまで攻撃し、プルプルし始めたら距離を離す終わったら近づき攻撃するこれの繰り返しだ、そして何回かスライムがプルプルしたのをやり過ごしたら、ついに前回と同じ体当たりの兆候の波の大きなプルプルが始まった。
俺はさらにスライムから距離を離した、体当たりの射程はわからないが十分に距離をとっていればおそらく避けれるはずだ、もし当たっても威力減衰で生き残れる可能がある。
そうして俺が構えているとスライムはプルプルをやめ二本の腕のような触手を生やし伸ばし始めた、
俺は意味が分からずただその光景を見ていると、触手が襲いかかってきた、盾で防ぎ剣で触手を切るが触手はすぐに再生し再度俺に襲いかかる、いくら触手に攻撃してもスライム本体にはダメージは無いらしく、俺はそのまま2本の触手に蹂躙され死んだ。
俺はまた馬小屋の藁の上で、先ほどの戦いの振り返りをしている、まさかの遠距離攻撃があるとは予想外だった、あの触手攻撃はおそらく今の俺では対処できない、ダメージも大きく手数も多い発動されたら詰みだな、この分だとまだ別の攻撃方法も存在する可能性が、例えば装備を破壊する酸攻撃とか・・・黒錆一式壊れないから酸は効かないな、未知の攻撃は一旦は考えないで今分かっている事を考えよう、仮説だが「体当たり」と「触手攻撃」はスライムが瀕死でしてきたので、両方ともスライムの奥の手なのかもしてない。
両方とも発動に時間がかかるみたいだし使われる前に仕留めればいいのでは、よし次の作戦は「ヤられる前にヤる」で行こう。
そして俺は再度スライムに挑戦している、問題なく瀕死手前まで追い込んだ次の攻撃で瀕死になるはずなので逃げずにそのまま仕留める、そしてスライムが瀕死になりプルプルし始めた俺は距離をそのままにとどめを刺そうとした瞬間ふとあることに気が付いた、今攻撃したらこのプルプルに当たってダメージ受けるのでは、剣を振り上げたまま少し止まった俺は、ダメージ覚悟で仕留めるべきと判断し、まだ大きな波のプルプルになっていないスライムに攻撃したが、またスライムは予想外の行動をしてきた、ノーモーションでの体当たりだ、結果俺の攻撃は外れスライムの体当たりは俺の腹部に直撃した。
俺はまたスライムにやられた。
もはや実家感がある馬小屋に俺はいる、どうやら波の大きなプルプルは体当たりの兆候ではなく、今まではたまたま大きなプルプル直後に体当たりをしていたようだ。
現状を確認すると俺はチュートリアルステージで最弱のスライムに苦戦し3回も殺された。
普通なら落ち込むべきなんだろうが、俺は逆に楽しくなってきている、
一瞬でも判断を誤れば即「死」、自分の想定外の行動を行う敵、この戦闘で得られる刺激は今まで感じたことはない、日常生活では決して味わうことができない刺激に脳が喜び跳ねるのが分かる、本当にこのゲームを選んでよかったこのゲームを始めるきっかけをくれた馬鹿どもに感謝したいぐらいだ。
今俺は全力でこのゲームを楽しんでいる、そして今苦戦している敵は最弱のスライムなのだから、さらに強い敵はどれだけ苦戦するのか今から楽しみで仕方ない。さぁもっとこのゲームを楽しもう
そして俺は次の戦いに期待でワクワクしながら馬小屋を出た
俺はスライムがいる場所に向かう途中で作戦を考えた現状最高の作戦だ、
その名も「体当たりカンター作戦」手順は以下の通りだ
①スライムを瀕死にする
②距離をそのままにしゃがみ体の表面積を減らす
③盾で体を守りつつ剣を前に出す
④スライムの体当たりが剣に当り、自分が死なない事を祈る
以上が「体当たりカンター作戦」の手順だ。
「体当たり」と「触手攻撃」の発生条件はおそらく距離だと思われるので、距離を離さず近くにいれば体当たりをしてくるはずと想定して、この作成は立てられている、想定が外れたらそれはそれでまた作戦を考えるだけだ。
俺は最高の作成をもってスライムに4度目の挑戦した、まずは手順①の「スライムを瀕死にする」を実行する、俺がスライムを瀕死にする前にやられたら作戦もくそもないからな、だがスライムを瀕死にする作業はもう慣れたものだプルプルしたら離れる終わったら再度攻撃をする実に簡単だ、そうこうしているうちに2回目のプルプルがはじまった俺は距離をあけ収まるのを待っていた。
正直油断していた気が付いた時にはスライムが俺の顔面に向かって飛んできていた、俺は反応すらできずまた死んだ。
俺は藁の上で先ほどの戦いの振り返りをしている、今までが稀なのかそれとも前回のが稀なのか、作戦を立てる上では重要な情報になるので確認する必要がある、
もう数回挑戦して確認しよう。
俺はその後3回スライムに挑戦し3回殺された。
検証結果はスライムは瀕死じゃなくても体当たりしてくる。
さてどうしたものかまた作戦を考えるか・・・
いや死ぬ前提で挑戦しよう、また頑張って作戦考えても新技出されたら破綻する可能性があるし、
死に戻りしてもリスクないなら色々試してとにかく情報を集めよう情報は力だ、そして俺はその後スライムに十数回殺された。
沢山死んで得た情報は以下の通りだ
・攻撃は「謎のプルプル」「体当たり」「触手攻撃」以外確認できなかった
・体当たりを正面から盾で受けると衝撃が貫通して即死する
・離れすぎると触手攻撃のみを行う
・触手攻撃の射程には上限が存在する
・周りに落ちている石を当ててもほぼダメージはない
・装備を手放した状態でも死んだら手元に戻ってくる(チュートリアルステージ特別設定の可能があり)
・剣を投げて当てればダメージは入る
・スライムは移動するがとても遅い
・殴ってもダメージは入らなかった
・カウンターでのダメージ交換が割りにあわない
・防御を3回行えば倒せるはず
・瀕死状態だと攻撃頻度が上がる
・体当たりをタイミングを合わせて盾で受け流すとダメージを軽減できる
この得た情報から考えた作戦は「その場その時にいい感じに動いて勝つ」ようするに繰り返し戦えば慣れて勝てるだろうと言うすごく曖昧な作戦だ、実際スライムに対する戦闘は洗練され瀕死にする回数も増えてきた、攻略のカギはスライムの攻撃パターンガチャで、いかに「謎のプルプル」を引けるかで勝てる可能性が変わってくる、あとはうまく体当たりをさばけるか。
何戦目かわからないが攻撃パターンガチャはかなりいい、一回目の攻撃は謎のプルプル、そして先ほど行った2回目の攻撃も謎のプルプルだった、あと一回耐えれば勝つことができる、そしてスライムを3回ほど切りつけたらスライムがプルプルしだした、俺は少し距離を離し体当たりを受け流す構えをとった、片足を前に置き半身状態にし、盾は胸を守るように構え剣の持ち手は腰に置く、色々試した結果これが一番安定してうまく体当たりを受け流すことができている。
構えているとスライムが俺の顔面に向かって体当たりをしてきた、それを盾で受け体ごと引き衝撃を受け流す、結果俺の体勢は崩れたが被ダメージを最大HPの5割までに減らすことができた、受け流したからと安心できない、瀕死時のスライムはこちらの攻撃を待たずに次の攻撃をしてくる場合がある、実際に油断した所をそれで何度かやられている、俺はスライムを見るとすでに次の体当たりの準備をしているように見えた、連続で盾受けができる自信がないので仕留めたいのだが剣が微妙届かない距離だ、俺は一か八かで剣をスライム投げつけた、剣は見事スライムの中心に刺さり、スライムのゼリー状の体は粘りを失いスッと消えていった。
俺はまだ安心していなかった、もしかしたら今のが隠された行動パターンかもしれないと警戒していると、ウィンドウが開いた
[チュートリアル1:クリア]
俺はこれを見てやっと自分の勝利を確信した。
正直剣の投擲の命中率は5割ほどなので当たるかヒヤヒヤしていた、とにかく俺はスライムに勝利した。
俺には初勝利による高揚感はあまりなかった、正直かなりきつい戦闘だったので精神的に参っているせいだろう、だが久々の強敵での勝利の嬉しさは確かにあった、そっと小さくガッツポーズをした。
俺が静かに勝利をかみしめていると先ほどとは別のウィンドウが出てきた
[チュートリアル2:ステータスポイントを振ろう
先ほどの戦闘でレベルアップしているのでスキルポイントを入手しています、好きなステータスにポイントを割り振り自分だけのキャラクターを作り上げよう
ステータスの各パラメータの説明は必要ですか?
YES NO]
俺は[NO]を選択しウィンドウを閉じた、さて折角強敵を倒せたのだからさらに進んでみるか、
俺はそのまま先に進み始めた。
しばらく歩いているとまたウィンドウが出てきた
[チュートリアル3:複数の敵との戦闘
同時に攻撃されたりする可能性があるので、視界を広くして戦いましょう]
俺の前には先ほど辛勝した強敵スライムが2匹並んでいた、
「まだまだ楽しめそうだな」俺はそう言った直後に2匹のスライムの攻撃で死んだ。
やったね強敵が増えるよ