20_王子VS猫
多少のガバはなろう系の花、むしろガバのないWed版のなろう小説はなろう系ではない(ただの暴論)
俺個人的な感覚だが、尊敬できる相手には敬意を払うべきだと思う、そして俺はゴブリンキングに対して敬意を払える相手だった。
死体は今までポリゴンになって消えるのになぜか今回は消えなかった、最後は勇敢に戦ったゴブリンキングを野晒しにするのは相応しくないと思った、だから墓を作った、定期的に墓参りにくるつもりだ、そして俺はポーションを適当に取り出し大剣にぶっかけた、今度こそ帰るつもりだったが、まだ一人?一匹?が返してくれなさそうだ。
俺は後ろを振り向くと、短剣を持った子供ゴブリンが立っていた、顔で判別ができないが背格好から俺が殺したメスゴブリンたちといた子供ゴブリンだろう、どうやら俺と戦うらしい。
俺は決して獅子ではないむしろ意地汚いネズミだろう、だが全力で戦うし負けるつもりはない、俺は構えをとった。
「ゴブー」
子供ゴブリンは雄叫びを上げながら短剣を片手に持ちで掲げながら突っ込んでくる、こいつら上段好きだな、とはいえ子供の攻撃でも即死する可能性はある、それにそこそこ身長差がある、今までのゴブリンと同じ戦い方だとダメだな。
盾を待つ手を、肘を脇腹に着け腕を最大曲る、そして同じ方向の足を半歩前に置き、剣を真下の腰に置き体は横向きにして顔は正面を向き子供ゴブリンと接触瞬間を待つ。
子供ゴブリンは俺に向かって短剣を振りかぶる、身長差の影響で俺の盾を無視して足に攻撃できる、俺は短剣が当たる前に腕を伸ばしながら扇を開くように盾を足の位置まで持っていき短剣を受け止め、前に出している足の踵を中心にして逆の足を蹴り上げて足の上下を逆にする、それと同時に手首を縦にして短剣を俺の体の外に持っていく、ついでに腰においていた剣を足の移動の流れを利用して子供ゴブリンの口の中に差し込んだ。
俺はカンターが決まってため勝負も決まったと思ったが、子供ゴブリンは俺の剣を歯で受け止めていた、どうやらまだ勝負は続くみたいだ。
俺は剣を引き抜くために剣を引いたが子供ゴブリンが噛みついているため引き抜けなかった、なので俺は剣を引き抜くのを諦め、剣を上に待っていく、結果子供ゴブリンは上向きになりまるで釣られた魚のようになっていたな、結果胴体がかなり隙だらけになったので鳩尾に膝を叩きこんだ。
鳩尾に打撃を食らったのに未だに剣を離さないのは凄い根性だな、なら追撃をするまでだ、剣を地面に突き刺すように子供ゴブリンの頭を地面に叩きつけた、ここで初めて子供ゴブリンが剣を離した。
俺は子供ゴブリンが地面に叩きつけられた衝撃でひるんでいる間に、俺はいい感じに子供ゴブリンを捕縛する、子供ゴブリンの腹に腰を下ろして、子供ゴブリンの両手をそれぞれの足で踏みつけて動きを止める。
子供ゴブリンは何とかして俺の捕縛を解くために暴れているが、今までの経験だとゴブリンを寝技に持ち込んだら自力では抜けられないのは経験済みだ、さて殺すか。
この隠しダンジョンに来てからゴブリン達を簡単に殺してきたが、それは不本意ながら俺のスキルが発動した結果であって、今俺に恐怖してないこの子供ゴブリンには平常時と同じダメージしか与えられないだろう、できれば急所を攻撃して早めに死ねば俺の気持ち的には楽なんだが。
とりあえず心臓かな、俺はそう思い剣を逆手に持ち突き刺す構えをしたら、何かが何かが近づいてきた、それは子供ゴブリンの半分ほどの背丈のちんちくりんなゴブリンだった顔は今にも泣き出しそうな顔をしてる、俺は素直になんだこいつはと思っていたら、そのゴブリンに攻撃された。
いや攻撃と言えないほど稚拙なものだった、「ポカポカ」と擬音が聞こえて来そうな攻撃だ両手をグーにして俺を殴っている、いや叩いている、そして何か言っている『ゴブ、ゴブ(どけ、どけ)』、ニュアンスと行動的に今俺が抑えている子供ゴブリンを助けようよしているのだろうが、俺は子供ゴブリンを見る、その表情は焦りと怒りが色濃く見えたそしてこちらも何か言っている。
「ゴブ!ゴブ!ゴブ!(名しに来た!巣奥に戻れ!殺されるぞ!)」
『やだ、このままだとお兄ちゃん殺されちゃう』
「だからってお前まで殺される必要はないだろうさっさと戻れ」
『やだ』
「この分からず屋」
『ふん』
何か俺を忘れてゴブゴブ言ってるが、どうやら本当に兄弟らしいな、ちんちくりんの方は未だに俺を退かそうとしている、まぁ必要が無いなら無力な相手を殺す趣味もない、軽く退場していただくか。
俺は手の動きを良くするために盾を外した、そしてその手でちんちくりんの首をい親指と人差し指で掴んで持ち上げた、割と簡単に持ち上げることができた、俺はちんちくりんを捕まえてから抑えている子供ゴブリンは激しく動きながら何か言っている「ゴブゴブゴブ(妹は関係無いだろ今すぐ離せ)」、何を言っているは分からないが何を言いたいかは何となく分からう俺は「大丈夫だ殺すつもりはないそれに見ろよすごく元気そうだろ」そう返し目線で子供ゴブリンの目線を誘導した、そこには俺に首を掴まれているのに俺の腕に手足を絡ませて逃げようとしているちんちくりんの姿があった。
別に俺はすぐに首を絞めるつもりはなかった、それは単純に気まぐれだなので気まぐれで絞めて落とす事にした、俺はちんちくりんが苦しくないように注意をして首を掴んでいた、体重が掛るのを顎になるように持っていたのだ、一見するとやばい絵面に見えるが実際はちんちくりんは少し顎が痛いだけで、まったく苦しくないはずだその証拠で俺の腕で元気に暴れているからな、軽く指を動かし体重を顎から動脈に掛かるようにした、その瞬間からちんちくりんに変化が起きた、今までの暴れには少し遊びがあったが、今はそんな物は一切ない、まさに命を守るための行動、しばらく暴れたあとに手足を力なく垂らし軽く痙攣し始めた、力が完全に抜けた感じがしたので俺は手を離しちんちくりんを解放した。
俺がちんちくりんを絞めている間も子供ゴブリンは何かを言ったり助けようとしていたが、無理だったな、子供ゴブリンの顔見ると奴は俺の目を見て今までに無いほど強く何かを言ってきた「ゴブゴブ(よくも妹を殺したな、貴様はか必ず私が殺す、何があってもだ)」、当然俺は何を言っているが分からないが凄まじい気迫だ、今首を切断したら首だけになっても俺を襲ってきそうなぐらいだ、俺はその気迫を少し試したくなった。
剣を走らせ子供ゴブリンの両目を潰した、これで潰れるぐらいなら大した事はないのだがこいつはそうかな、子供ゴブリンは変わらず強い声で何か言っている、つまりまったく折れていない事だ、それを見て俺は少し考えた。
この子供ゴブリンは気迫、気合だけならゴブリンキング以上なのではないのか、ならやはりここで殺すのは惜しい気がする、せっかくなら育った状態で戦いな、ラノベではゴブリンは成長が早いと書かれていたし強くなるのにそこまで時間かからんだろう、よし見逃そう、目潰して俺を追うこともできないだろうしな、ただ盲目の状態だとまともに戦えない可能性があるな、俺はそう思っているとチュートリアル村でもらったポーションを思い出した。
俺は二つのポーションを取り出し、子供ゴブリンによく聞こえるように別れの挨拶を耳元でした。
「今は殺さないでやる、成長して俺を殺せるようになったらまた相手してやるよ、そしたら沢山殺し合おうな、楽しみにしてるぞ」
別れを言い終わり治癒のポーションを首元に置き立ち上がった、捕縛が解けても子供ゴブリンは不思議と大人しくしていた。
ちんちくりんにはハイポーションを握らせ、ダンジョンの出口に向かった。
[称号:狂者の覇気 を取得しました。]
相手を絞め落とすには首の気道を潰すのではなく、脳に入る動脈を押さえたほうが早く落とせます。
理由としては気道を完全に絞めてたとしても、血液中に存在する酸素で落ちるまでに約1分ほど意識を保てます(大体一分ぐらい息は止められるからです)、動脈を止めると脳に酸素を枯渇させます、そうするとうまくいくと10秒ほどで落ちます。(脳血栓で血流が止まると十数秒で大変な事になりますよね)
ついでに遠心力を使って足の方にぶん回せば数秒で落とせるらしいですよ、筋力は相当必要ですが。