18_決着_2
中途半端だった前回の続きです、過去の奴で一部修正しました。
過去のご都合に合わせた修正内容
・18_決着_1
ド猫は盾を外して地面に突き刺している状態、
ゴブリンキングの大剣は先端で防いだ、を雑に追記しました。
・08_隠しダンジョンと確認
盾に裂け目を追加
腱=半腱様筋の付け根
ゴブリンキングの頭を乗り越えた俺は、少し前の拷問の時に皮を剥がして背中の肉が露出している箇所に剣を差し込んだ、とっさの判断だったが最適解だたようだ、だが慢心はしない、また壁とサンドイッチされる可能性があるので、俺は素早く背中を登りゴブリンキングの頭にたどり着いて剣で一撃を加えた、当然手応えは最悪だが、全身する事に意味がある、俺は再度襲いかかってくるゴブリンキングの剛腕を剥がした皮を掴んで移動したり、肉に剣を刺して足場にしてゴブリンキングの体をチョロチョロと動き回って避け、好機を見つけたら顔面に攻撃を加えている。
ゴブリンキングも俺を仕留めるために、体を大きく揺さぶったり、掴もうと、殴ってくる、今ゴブリンキングの体から降りたら負ける、なぜなら大剣を手放したゴブリンキングの攻撃の手数、速度は共に大剣の数倍だろう、しかも即死の攻撃力は変わらない、今俺が生きているのも地理の利を持っているいるからだ、そう攻撃しづらい利だ、例としたら肩が硬い人は自分の背中を掻くのも一苦労する、生物的に自分の体を這い回る外敵の対処しづらい作りになっている、専門の訓練を詰んでいれば別だが。
俺の攻撃ではゴブリンキングに致命傷を与えられない、ゴブリンキングは俺を捕まえてしまえば容易に屠れるが未だに捕まえられていない、このお互い勝負を決められていない均衡も俺が一つでもミスすれば俺の敗北で勝負が決する。
俺そんな分の悪い泥沼戦を数分演じている、そろそれ本当にやばいかもしれない、俺の足場にしている場所なども徐々に覚えられている、そんな事を考えながら膝をゴブリンキングの鼻に叩き込み、もう片方の足で肩を蹴り両手でゴブリンキングの頭を押して体を上に押し上げてゴブリンキングの頭に両足を乗せ軽くジャンプする、これで直前の攻撃は躱せるがやはり徐々に苦しくなってきている。
ゴブリンキングの肩に着地した俺はふっとよそ見した、見た先にはゴブリンキングの大剣と俺の盾があった、二つは俺たちが離れてからも変わらず状態を保っていた、まるで箸置きに置かれる箸のようだ、大剣が箸で先端に箸置き代わりに俺の盾がある、大剣は俺の盾の裂け目に挟まってようで刃先を立てた状態で先端は少し盾からはみ出している、俺はそんな光景を何を思ったのが見入ってしまった、決してミスが許されなこの場面で、だがそれが俺の脳に電流を走らせ天啓を与えた。
俺は攻撃を躱しながら進みゴブリンキングの頭にたどり着いた、剣を潰れた鼻に突き刺しひるませ、両手でゴブリンキングのまぶたをそれぞれ内側から持ち後ろに引っ張る、ゴブリンキングはたまらず攻撃も抵抗もあまりせず後ろに後退りする、右のまぶたを引っ張れば右に左なら左に、俺はそれを利用したゴブリンキングを目的の位置まで移動させる、そして仕上げに鼻に突き刺さった剣を上に引きゴブリンキングの軽く上半身を上に反らせた、幸運にも片足が一歩後ろにある状態になった、鼻から剣を引き抜きゴブリンキングの体か降り、ゴブリンキングの後ろに下がった足に寄った。
チャンスは一回俺は呼吸をして気持ちを整える「ふぅー、すぅー、はぁー、ははぁー」浅く吐き浅く吸い深く吐き深く吸うこれを数回繰り返した、同時に構えもとった足を大きく横に開き腰は落とさない、そして剣は両手で持ち上段で高々に掲げる、呼吸も整え終え構えも取った後は気持ちを込める、結局最後の決めたはいつも気持ちだ、どんなに成功確率が高くても気持ちが下向きなら失敗するし、逆にどんな低確率でも気持ちで押し切れ事もある、少なくとも俺はそう思っている、だから精一杯勝ちたい気持ちを込める。
「俺が勝つ」俺はそう言って斬撃を繰り出した。
掲げた腕と上半身を鞭のように揺らし発生した力を腰を下げ下半身に伝える、伝わった力を太もも、ふくらはぎ、足首そして地面に伝える、地面は押し込まれた力をそのままはね返す、化学現象で言うと作用反作用だ、とにかく力が帰ってくる、あとは先と逆の流れだ、ただし今度は各筋肉の力を上乗せして体を伝える、足首からふくらはぎへ太ももへ腰へ胸へそして腕に、届いた力を攻撃力に変えて剣を振るった。
斬撃は狙った位置に無事当たった、そして切断する事も出来た、全て切れたわけでは無いが結果としては十分なものだった。
俺が狙ったのは膝の付け根にある太ももの内側の腱だった、ゴブリンキングの筋肉で分かりずらいが体勢を保つ為に足を使っていて浮き上がっていたため、見つける事ができた、切れた腱は一部だが残った健に負荷が高くなりその後「ブチ」と鈍い音を立てて完全に切れた。
腱を切られたゴブリンキングは体勢を崩しそうになるが、前に出していた足を後ろに下げて対象しようとしたが、俺がそれがそれを阻止する、引く足元近寄り、道端に落ちている小石のように丸々る、そしてゴブリンキングは見事に俺につまずいた、だがまだ倒れない、ゴブリンキングは足を上げ俺を避けで体勢を整えようとしている、俺は上がった足裏をちゃぶ台返しのように上に押した、本来ゴブリンキングと俺の体格差ではゴブリンキングのことをいくら押しても意味が無いが今は体勢が不安な状況だったため有効に働きゴブリンキングは盛大に地面に背中を叩きつけた。
俺の目的はゴブリンキングを倒かすのが目的だったが、さらにその先にも目的がある。
俺はゴブリンキングの頭の位置に周りこむとゴブリンキングの首元には大剣の剣先が有った、俺が倒けたらその位置に来るように調整したのだが予想以上にうまくいった、残念ながら寸前でゴブリンキングは反応し地面に激突する前に手で上半身を止めたらしいが、俺の天啓はまだ終わっていない。
俺は走った、ゴブリンキングを踏み大剣の刃先を駆け上がった、ゴブリンキングが乗った結果大剣は剣先が下に、持ち手が上に上がっていた、持ち手までたどり着いた俺はジャンプし持ち手の端を踏み蹴った、結果俺の盾を支点にして俺を力点、ゴブリンキングの首を作用点としてゴブリンキングの首に大きな力がかかり、ゴブリンキングの強靭な首を切断した。
次回報酬回