01_始まりと運命の出会い
運命の出会い?・・・無いよ
俺は今新しく遊ぶゲームを探していた、リアルの知り合いにしばらくゲームができない事を伝えたら、いい機会だからゲーム以外の趣味見つけたらと言われたのでいろいろ挑戦したがやはり俺にはゲームが必要だ、3日間自主的にゲームなしの生活をしたがすでに禁断症状が出ている。
早く次のゲームを見つけないと実生活に大きな影響が出てします。
そんなこんなで自分に合いそうなゲームを探していると、よさげなゲームを見つけたジャンルはVRMMO今までやったことがないジャンルだ、よさそうな点は戦闘が楽しそうな所だ俺は今まで対人メインでやっていたのでモンスター相手に戦うのは新しい発見がありそうだと思ったからだ。
早速プレイしようと思ったがどうやらすごく人気タイトルらしく、抽選を勝ち抜いた人しか現在はプレイできないらしい、だが俺はこれがやりたい、もうこのゲームをやる体制になってしまた、例えるなら甘いものを食べようとお菓子棚を開けたらしょっぱい系しかない時と同じコレジャナイ感が出てしまう。
なので俺はコネを使うことにした引退の条件にできる限りの事をすると約束してくれたので、運営は同じ会社なので何とかごり押しで今から参加できないかダメもとで事前にもらっていた連絡先に連絡した。
思いのほか簡単にOKが出た向こうの条件は「今回の追加参加を誰にも言わない」俺も何も問題がないので参加資格をもらい、いざ新しいゲームライフへ
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最初の村と運命の出会い
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ゲームを始めると定番のキャラメイク画面
名前、容姿を設定することができる。
名前は適当に「ド猫」でいいか、容姿はいじらずにどうせすぐに何か被るし問題ないだろ。
最終確定ボタンを押すと、ストーリーなどの説明がいろいろ流れたが興味がないので適当に聞き流す。
気が付くと藁の上に座っていた、おそらく馬小屋かな、俺は立ち上がり近くにある戸を開け外に出た。
外はザ田舎の雰囲気がある穏やかな村だ、しばらく周りを見回していると優しそうで貫禄がある老人が近づいて声をかけてきた。
「もし、そこのお方もしかして旅の方ですか」
どうやらプレイヤーは旅人の設定らしいストーリー聞いてなかった分からないがとりあえず合わせよう。
『はい、旅をしているド猫と申します、村には勝手にお邪魔してしまい申し訳ありません』
「いえいえ気になさらないでください、よくあることなので、紹介が遅れました私この「チュートリアル村」の村長です」
『村長さんでしたか、お気遣いの言葉ありがとうございます、いきなりで申し訳ありませんが他の旅人はどちらに向かれたでしょうか教えていただけないでしょうか』
「それでしたら皆様あちらの森の方へむかわれました。」
そう言って村長は村の出口を指さした。
『ありがとうございます、私もそちらに向かうとします、教えていただいてありがとうございます。』
「いえいえ、「ド猫」殿にご武運を」
『ありがとうございます、ではまた何時か会いましょう』
そう言って俺はそそくさと村を出て行った。
村を出てしばらく歩いていると道の真ん中に何かが落ちている、もしかしたらチュートリアルアイテムの可能性があるので拾ってみる。
[「黒錆びた兜」「黒錆びた鎧」「黒錆びたガントレット」「黒錆びたひじ当て」「折れた長剣」「黒錆びた盾」を入手しました]
アイテム入手のアナウンスが流れたので問題なく取得できたが、特に何も起こらないようだしチュートリアルとは関係ないらしい、一応拾ったアイテムを確認してみよう。
黒錆びた兜:頭装備が完全に壊れたもの修復と復元は不可能
元はどんな装備なのは今はわからない。
完全に破損しているためこれ以上壊れることはない
他の胴、腕、足、盾も同じような説明だな、これは俗に言うシリーズ装備と言うものか「折れた長剣」だけ少し違うけど大きくは違わないな、装備なら試しにつけてみるのもいいだろう、俺は今装備している初心者一式から黒錆一式へ変更したついでに武器も初期装備の「始まりの剣」から「折れた長剣」に変更した。
自分の姿を映すものがないから全体を確認することはできないが、ぱっと見は黒ずんだフルアーマーの鎧だな、剣は名前どうり真ん中からポッキリ折れて短くなっている剣だ、俺は肩を回したりして鎧の感触を確かめる感想としては問題なし、少し動きが鈍くなるが視界も問題なし、折角だからこのまま進んでみるか。
俺はそのまま黒錆一式で歩くのを再開した。
黒錆一式はくそ雑魚装備、
現在主人公の彼がつけている装備はゲーム内最弱です。