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ドMVRMMO  作者: 猫ズサー
チュートリアルステージ
19/30

16_暗闇_1

視覚がない状態で戦えと、正気の沙汰じゃねー

ゴブリンキング視点


私は油断なく戦っていた、唯一の懸念だった同胞達も今までなぜそうしなかったのか分からないが、巣の奥に逃がすこともできた、なので大剣も思いっきり振る事ができた、そのせいか奴は逃げるだけで私が徐々に追いつめていった、しかし突然姿を消したと思ったら目に剣が突き刺さっていた、同じように理解できないままこかされてもう片方の目も潰されてしまった。


しかし私には、もう撤退は無い、必ず勝ってやる。


たが視界を失った状態で戦うのは不可能に近いが、不可能ではない、私は背中に壁に当たるまで後ろに下がる、そして大剣を横に振る前の状態で留めて、いつでも大剣を振れる状態で構える。(つまり居合の構えである)


私は壁を背にしてるため、奴は正面から来ないといけない、私はそれをこの剣で返り討ちにする。


私は神経を耳に集中し、奴の動向を探る、少しすると奴は足音から奴がこちらにゆっくりと「サッツ」と音を立てながら一歩一歩近づいて来る。そして私の射程に入った、その瞬間私は大剣を振る。手応えはない、おそらく構えがあからさま為容易に避けられてしまったようだ、しかも奴の足音的に私から距離をとったようだ。


だが私の考えには間違っていなかったようだ、構えが見られて避けられたなら、構えが見られないなら避けられないだろう、そう考えた私は奴に背を向け、剣の体で隠すように構えた、さぁお前はどのようにくる。


奴は私の射程に入らない距離を飛んだり跳ねたりと激しく動きまわっている、おそらく奴は自分の位置を分からなくするために音を出しているのだろう、私はただ待つのみだ、そうしてしばらくすると音は治まった、そして私は完全に奴の位置を見失った。


しばらく静寂の後に「ポッス」と言う音が聞こえた、それがゆっくりと不定期に私に近づて来る、正面から来るか、おそらく次も避ける算段なのだろうが、私はそこまで甘くないぞ。


足音は徐々に近づき、そして「ボッズ」と重い音がしたと同時に私は動いた、奴はすでに射程に入っている。私は今回の攻撃は横振りでも縦振りではなく、突きだ、私はこの戦いで殆ど突きは使っていない、さすがの奴も予想は出来なかっただろう。


私は素早く振り返り、腕だけの力だけではなく全身の力を使って渾身の突きを奴が居るであろう場所に繰り出した。


「ガッン」と金属が壁に当たった音がした、私の攻撃は当たったが、おかしい、奴が軽すぎる、私の攻撃はしっかりと当たったはずなのに手応えがまったくなかった、どうしてだ、私には分からないが奴が謀ったのは間違いない、とにかくすきを疲れないように先ほどと同じ体勢に戻るが、何かが私の方に振ってきた、まるで毒蛇が首に纏いつかれたような感じがした、直ぐに払い落とそうとしたが既に遅かった、私の片耳に激痛が走った。


***********


ド猫視点


俺が両目を潰した後、ゴブリンキングは壁を背に居合の構えで俺を向かい撃つ体制を見せた、俺はとりあえず試す為に無警戒に近づく、何故なら居合など付け焼刃でできるものではないからだ、おそらくゴブリンキングの射程に入った瞬間ゴブリンキングは大剣を人間では決して到達できない速度で大剣を振ってきた。俺はギリギリしゃがんで避ける事ができた、本当にギリギリだった、俺は直ぐに後ろに下がり距離をとった、完全に忘れてたゴブリンキングには人間を遥かに超える筋力が備わっている事、たとえ技術がなくてもその筋力を使えば先程の剣速の納得がいく、攻撃のみに集中してるためなのか剣速は今までの比ではなかったがありえない事では無い。


さらにゴブリンキングはなぜか俺に対して背を向けている、理由は分からないがおそらく何かゴブリンキングなりの秘策なんだろう、なら俺はそれを超える絡めて手で攻略する。


ゴブリンキングはおそらく聴覚を頼りに俺の位置を把握して、攻撃を仕掛けて来るのだろう、なら音を立てないように近づけばいいだけだ、俺はとりあえず適当に足音を適当に立てて錯乱させた後に壁に張り付いた。壁は適度にゴツゴツしてるので重心をしっかりコントロールできれば問題なく壁伝いに移動する事ができる、俺はゴブリンキングの頭の高さの少し上まで慎重に登りゴブリンキングに近づいていく、ある程度近づくいたら、音の囮を用意することにした。


俺は兜を外し地面に放り投げる、そして次に盾、ガントレットを同じように投げていく、ゴブリンキングは俺が防具が地面に落ちるたびに少し反応をしている、どうやらうまく地上から近づいていると思っているらしい、最後に剣を口に加え身長に鎧を外していく、失敗すると俺の策が全てパァになるからな、俺は無事鎧を外し終わり両足と片手で体を支え、余った手で鎧を持ち重いのでゆらゆら反動を付け放り投げた。


鎧が地面に付いた瞬間ゴブリンキングは凄まじい突きを鎧にかましていた、もし正面から挑んでたら確実にやられてたな、例え突きがくると分かっていたとしても防げなかったな、確実にそう言えるほどゴブリンキングの突きは鋭く重かった。


ゴブリンキングも空の鎧を攻撃したことをに対して、違和感を感じたらしく直ぐに元の体制に戻ろうとしている、折角作った隙なので俺はゴブリンキングに飛び掛かり、素早く剣をゴブリンキングの耳に差し込み引き抜く、これで片耳は奪いとった。

ゴブリン達が逃げなかったのは仕様です。


擬音・・・先輩・・・頑張って

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