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ドMVRMMO  作者: 猫ズサー
チュートリアルステージ
14/30

11_激怒

プンプン(こんなに可愛ものではない)

俺の目の前には、まるで土下座したような格好のゴブリンキングがいる。


俺はこの状況が理解できていない、新しい戦術か、しかしそれにしてはあまりにもゴブリンキングの姿が弱弱しい、俺はゆっくりとゴブリンキングに歩を進める。俺の目前には情けなく土下座しているゴブリンキングがいる、この距離にいてもまだ、攻撃する気配はない、俺はゴブリンキングの顔を蹴り上げる、顔面が上に上がる、俺は瞳を見た人間より何倍も大きな瞳だ、そこには俺に対しての恐怖に染まった瞳があった。俺と目が合うと奴はすぐに視線を下に向けた。この行為は完全に自分が敗者だと認識していることになる。


俺は奴のステータスを確認する。

[ゴブリンキング:状態:恐怖(戦意喪失)]

これはつまりこいつが俺に恐怖している、なぜ恐怖状態になったかは不明だが、一つ分かることは今のこいつには戦うつもりがないことだ、ステータスにも書かれていたから間違いないだろう、「ふざけるな」俺は先ほどゴブリン達から逃げられた以上の怒りがこみ上げる、せっかく強敵に会えたのになんだこの結末は、俺は怒りをゴブリンキングにぶつけた、HPが減ればもしかしたら状態が変わる可能性がある。


俺は盾で殴り、剣で切りつける、先ほど刃が通らなかったのに今は刃が通るということは、スキルの[無慈悲]が発動しているのだろう、今は好都合かもしてない俺は普通の攻撃では意味がなさそうなので、攻撃の性質を変えることにした、「ばか」「ノロマ」「意気地なし」などの安い暴言を浴びせながら、奴の頭踏みつけ顔面を地面に数十秒押し付け離しまた押し付ける、剣を刺し横に引きその後皮を引っ張る、指を踏みつける、どれも地味に痛い攻撃だ正直攻撃と言うより拷問に近い攻撃だ、このような攻撃をしているがいまだに奴は土下座のままだ、結構攻撃したせいでこいつの体力もかなり減っている、このまま攻撃をしては倒してしまう可能性がある、それでは俺が満足しない、絶対に戦わせてやる。



どうすればこいつが戦うかを考えるんだ、俺は両手を頭に当て体を捻りながらギギと唸っている、いくら体を捻ろうが策は思いつかないそもそも敵を無理やり戦わせた経験などない、俺は逆方向に体を捻り返す、しばらく唸っていると目の端にあるものが映った。


よく見るゴブリン達の層の奥に他とは違うゴブリンがいる、体は丸みがあり服も腰だけでなく上半身を隠している、おそらくメスのゴブリンだろう、さらにその奥には通常の個体より一回り小さいゴブリンがいる。


メスゴブリンを見た俺は一考しおそらく一番効果があるものと判断する、しかし外道になる、だが関係ないそもそも奴が俺の事を怖がらなければこんな面倒な事をせずにすんだんだから、問題はないだろう。


いまだに土下座をしているゴブリンキングに俺は一言、「何があっても後悔するなよ、こうなった原因はお前にある」俺はメスゴブリンがいる方向に歩き始めた。


「ゴ・・ゴブ」

当然メスたちの前にはオスのゴブリン達がいる、槍を持つハイゴブリンが俺に対して槍の矛先を向けながら何か言っている、おそらく警告か威圧だろうしかし声が震えている、ステータスを確認するまでもないこいつも恐怖状態だ。俺は槍の矛先の少し下を持ち槍を引っ張る、ハイゴブリンは少し前のめりになる、俺は無防備になった首を切り裂き、手に持っていた槍を折り坂手持ちにしハイゴブリンの頭に突き刺した。とどめに俗に言うヤクザキックを上半身に当てハイゴブリンを吹き飛ばす。


吹き飛んだハイゴブリンの下敷きになったゴブリンが数匹いる、俺はまとめて仕留めるため、重なっているゴブリン達の上に飛び乗った乗った瞬間「パキパキ」という骨が折れる音と下敷きになっているゴブリン達の苦痛の声が聞こえる。


しばらくゴブリン達上で体重移動をしていたら、全てのゴブリンが死んだらしくポリゴンになって消えていった。周りを見回すとゴブリンに囲まれている状態だ、今総攻撃されたら負けるがこいつらは絶対に攻撃されたない何故ならこいつらは先ほどより濃い恐怖を纏っているから、俺は再度メス達に向かい、もはやゴブリン達は何もせずただ道を開けだけだ、横幅が広い道ができてしまった、本当に腑抜けだらけだ。



俺は難なくメスゴブリン達の前にたどり着いた、さてやるかと思っていたら先頭にいたメスゴブリンが攻撃を仕掛けてきた。相打ち上等の剣を使った特攻の突き攻撃、おそらく自分ことはより子供を守るのを優先した攻撃だろう、どんな時でも母は強いな。だがそのレベルのただ攻撃に特化した攻撃など簡単に返せる、俺は剣の柄で頭を叩く、そうするとメスゴブリンはよろめく、俺はメスゴブリンの剣を腕を掴み引き寄せ軽くひねり肘を柄で粉砕した、剣を縦から横向きにし相手を体を這わせるように動かし柄を顎に当て頭を上に向かせた、そのまま喉に剣を刺し、掴んでいた腕を引き、俺の足で払うようにして地面に叩きつけた。相手は持っていた剣をポトリと落とした、何か使えるかもしれないので拾っておくか。


先頭のメスゴブリンとの戦闘を終え再度、メスゴブリンを見るとまだその間にいた、どうやら先ほどのメスゴブリンが俺を倒せることにかけていたらしい、残りはメスが3で子供が2か。


前の2匹が最後尾のメスに対して何か言っている、雰囲気的に「私達が時間を稼ぐから、子供達と逃げて」かな、メスが3匹同時に動く前の2匹は武器も持たず、ただ肉盾になるために突っ込んできている、それと同時に最後尾のメスが一匹を抱え、もう一匹を手を引いて逃げ始めた。とても感動的なシーンだが今の俺は感動するためにここにいるわけではない、肉盾を切り捨て逃げメスの足を狙い先ほど拾った剣を投げる。剣は当たり最後のメスがこける。


メスは俺が近づくと俺に背を向け怯えながらも子供らを抱きしめ守ろうとしている、やはり母は強しせめて苦しまないように殺そうと近づくと後ろから物音がした。振り返ると最初に倒したはずのメスゴブリンが立っていた、殺したと思ったが、予想以上に頑丈らしい何より驚くべきことはまるで戦意が失われていない、メスゴブリンは隠していたナイフを片手に握り俺に再度突っ込んている。俺は突っ込んでくる勢いを使い背負い投げの要領で投げる、ただ普通の背負い投げと違い俺も一緒に飛ぶ、結果投げられた相手は俺の下敷きになる体が数倍ある相手にのしかかられたらどうなるかは考えたくないが、それでもメスゴブリンは生きていた。


俺は瀕死のメスゴブリンを見て敬意の念と外道な方法を思いついた。メスゴブリンの足首を持ちゴブリンキングの所まで引きずった、いまだ下を見ているこいつの見える所にメスゴブリンを入れ込んだ、奴も最初は意味が分からなかったらしいがしばらくすると、メスゴブリンがボロボロなのに気が付き抱えるように抱きしめている。俺は奴の頭を掴みながら話しかける「いいか、次はあいつらだやめてほしければ戦え」そう言いながら、子供ゴブリンの方を指さした。奴は言っている意味が分からないという顔をしていたが、まぁ言葉が通じないのは分かっていたことだなら行動で示すだけだ。


俺は子供ゴブリンの所に戻ってきた何やらメスと子供で何かやっている、ようやくするとこんな感じか

親「いいからその子を連れて逃げなさい、私は足がやられて一緒に逃げらせません」

子「いやだ、一緒に逃げるんだ」

子供は1匹が普通のゴブリンの半分の背丈、もう一匹は立っているがまだまだ赤ん坊に近いな、おそらくこの状況も理解できていないだろう。親ゴブリンが俺が戻ってきた事に気が付いたらしく子供を突き飛ばし、フラフラな足取りで俺の足につかみかかった。「悪いが俺は優しくないのでな」俺はそう言い親ゴブリンの心臓を背中から突き刺した。先ほどから思っていたが、やはりメスの個体はオスより柔らかいらしい骨が簡単に切断できる。俺はそんな事を思いながら子供ゴブリンに近づいた。



俺はできれば子供は殺したくないそれがモンスターでも、しかし一度決めたことを自分の気持ちで反故にするのはよくない、やはりやるしかないか、気が進まないが一撃で苦しまないように殺そうと考えていると、おそらく兄であるゴブリンが先ほど投げた剣を持って構えている。こいつ俺と戦う気か、いや戦う気だ目に闘志がある、目の前で親を殺した相手を恐れないとは大した胆力だ、いや剣先が少し震えている恐怖を無理やり抑えているのか、自分の兄弟を守るために、「いいなこいつ、すごくいい」思わす口に出してしまった。


「周りを見てみろ、お前より体の大きい大人達は俺に怖がり近づきすらしない、先ほどだって誰かが助けていればお前の母親も死なずに済んだのに、誰も助けなかったそれは俺がそれほどに怖いのだろう、そんな俺にお前は兄弟を守るために戦おうとしているお前は実に素晴らしい、そして全力で戦いに挑むべき相手だ」俺はそう言い武器を構えた。正直ここで殺すのは勿体ない気がするが、いまさら見逃すことはできない。


兄ゴブリンは両手で剣を持ち上段からの切り下げをしてきた、踏み込みも構えもいいのだが剣の握りが甘い、もともと大人用の武器を無理に使っているからしっかり握れていない、悪いがそこを突かせてもらう。盾で剣のとこ腹を叩いた、結果握りが甘かった剣は弾き飛ばされてしまった。


「ゴブ ゴブ ゴブブブブ」

兄ゴブリンは剣を失っても心は折れていなかった、俺に対して何か言っているが理解できない、しかしその真っすぐな目、堂々とした立ち姿本当に尊敬できる、せめて兄弟共に一撃で逝かせてやる。俺は剣を両手で持ち腰を下ろし重い一撃の準備をした。


兄弟ゴブリンを殺そうとしたその時、後ろからすさまじい気配を感じた、後ろを向くとそこにはゴブリンキングが膝をついた状態で全身から赤い湯気のようなオーラを放っていた。腕には絶命しポリゴンになって消えているメスゴブリンを大切そうに持っている。


「ああ、やっとやる気になってくれたか、うれしい限りだ本当に」俺はにっこりと笑った。

長い疲れた寝る


本来メスゴブリンではなく子供だけの予定でしたが、なろう系の規約で子供いじめちゃダメって書かれているので、念のため変更して母親をだしました。


本当は一気にゴブリンキング編を投稿したいけど気力が気力が(大切な事なので2回言いました)

ネタばれですがかなり長くなります。


名称がメスだったらり、メスゴブリンがバラバラですまぬ(直す気はない)


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