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孤島奮起  作者: つふら
鶏と山羊と牛があらわれた
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新居の生活、午前の巻


朝食後、各々行動を開始。


まずルルとハナ。畑の水やり、雑草抜きをしたあと、籠を背負い、森へ行く。


香辛料や薬となる葉や実の回収、キノコや自生野菜の採取、トイレ清拭用の葉の収集、麻の採集が主な仕事。


今、拠点の畑でも色んな植物を植えてはいるが、まだまだ育ってはいないので、こうして集めに行く。


拠点に戻ると、集めた材料の仕分けや乾燥させる為の下準備をする。それがすむと、前もって干している保存食・・・干している肉や魚、キノコや貝、種や草等の状態チェックを行う。


更に塩作成、胡椒や唐辛子等の香辛料加工も行っている。因みに味噌はまだ(こうじ)を作れなくて、頓挫中。


で、朝の肉の残りや海から俺達が持ってきた魚や貝の干し作業処理をしてくれるのもこの2人。


最初の頃はルルが1人でこれらの仕事をしていたけど、ハナの協力により、グンとスピードもこなす量やさも増えた。


お陰さまで、我が家のトイレには『出したけど拭けない』案件などない。






ルビーとサファイア。この2匹は朝御飯を食べると、遠くに狩りに行っている。


どこまで行っているのか、俺にはさっぱりわからないけど、無事に帰ってきてくれればそれでいい。


極たまに、この近辺では見かけない鶏、牛や馬や山羊の子供を狩ってきた。『今度は生かして持ってきてね。』と、希望をそれとなく伝えたら、半殺しで持ってくるようになった。本人達は甘噛みレベルなんだろうけど、小動物達にとっては瀕死の一撃。


ルビー達の頭を撫でながら、『もう少し、元気な方がいいかな』とこっそり希望を伝えた所、暫くしてルビーがうまく甘噛み調整をして咥えてきたのは雌鶏だった。ルビーが、おでこや頬っぺたを傷だらけにしてまで生かしたまま連れ帰ってくれたのだ。


俺は優しくルビーを抱き締めたよ。


因みにサファイアはまず甘噛みが出来ない。そういう繊細なことが出来ないらしい。一度だけ生きたままの獲物を持ってきた。ワニだった。いや、その生物に甘噛み求めてないから。それ以来、サファイアにはきっちりかっちり止めを刺してから持ち帰るよう指導した。





ダイヤは拠点の見張り番だ。


朝食後、拠点近辺をパトロールし、うっかり迷いこんだ猪や蛇なんかを狩っている。もちろん、おいしく頂く。


今、拠点にはシャインと一緒に来た馬が2頭、サニーとアニー。ルビーが甘噛みで運んできた雌鶏が2匹、雄鶏が1匹。仔山羊と仔牛が1匹ずつ。ムツゴ●ウ王国になりつつある。まだ繁殖とか、乳製品とか搾取出来ないけど、将来的にはやっていきたいと考えている。





エメラルドとシャインは一緒に行動していることが多い。


朝食後、シャインは馬や家畜の餌やり水やり。エメラルドは毒のある草の発見。間違って馬や牛が食べないように、気をつけなければならないのだ。。馬も鶏も牛も山羊も各々の囲われたスペースで基本自由行動という名の放し飼いなのだから。ワイルドだろぅ?あ、古いか。


『もう少し個体数が増えれば、ちょっと小屋を増設せねばな』、とレビルさんが言っていた。こういう所はレビルさんに任せている。


馬達の世話が終わると、シャインとエメラルドは潮が引いた岩場へ向かい貝や海藻採集。その後、海にいる俺達と合流して捕った魚の下処理手伝い。


まだまだ遊びたい年頃だろうに、よく働いてくれるよ。エメラルドもシャインについて、よく動いてくれている。





俺とレビルさんは海へ魚捕り。


といっても魚を捕るのはレビルさん。俺は捕られた魚の血抜き内臓処理。これは変わらないね。


バナナとパパイア以外にも自生マンゴー、自生パイナップルも見つけ、採取している。これらの植物も今、拠点の近くに種を植えて経過を追っている。


レビルさんは最近大物を突くのがブーム。どんだけ沖へ出たのか小振りのマグロを突いて戻ってきたときには、この人の頭、おかしいんじゃないかと心配した。


その前は深海魚を捕るとか言って、金目鯛やタカアシガニを捕まえてきた。『ははは、もう少しで肺がつぶれるところであったよ。』って笑いごとではない。水圧より肺圧って、どういう事だよ。レビルさんの肺胞は鋼鉄製なのか?



そのうち鯨やホオジロサメでも捕ってくるのではないかとヒヤヒヤしている。



よかった。今日は普通の魚だ。イシダイ、アカムツ、ブリ、クロダイ、イサキ、メバル、カワハギ、キハダ、ヒラメ、カツオ・・・またよく分からない魚があと3匹。


魚の名前なんて今までわからなかったけど、ハナにデータバンクからわかる魚の名前や種類のレクチャーをうけたのだ。これがまた種類が多くてさぁ。


魚の帽子を頭に被るだけで魚博士になるならば、外聞も殴り捨て俺は間違いなく被る。


まぁ、そんな感じで捕った魚のレクチャーを受け続けながら、少しずつだけどよく捕れる魚の名前くらいはなんとなくわかるようにはなってきた。レビルさんが『同じ日に同じ魚は捕らぬ』という謎の男ルールにより、全てが違う魚だから覚えるこっちも必死だよ。


岩場から戻ってきたエメラルドの毒チェック、エメラルドに初めて見た魚3匹の毒チェックをしてもらい、シャインと魚の下処理をして、拠点へ戻る。そうそう担い桶に海水を入れて帰るのも俺の役目になっている。


俺とシャインは昼食作り。レビルさんは昼食まで木の伐採。





こうして、皆で昼食の時間を迎える。



因みに、犬達は昼食は食べない。ルビーとサファイアは遠出で不在。エメラルドとダイヤは拠点パトロール。



ヒラメの塩焼き、クロダイの塩焼き、メバルの香草蒸し、カツオのタタキ、肉汁と魚アラ出汁のスープ、蒸かしイモ。


基本、焼くか蒸すか煮るか。


俺、結構料理好きなんだ。家でほとんど自炊してた。けど、ここに来てわかった。俺が自炊出来ていたのは、調味料やルーがあったからだって。


カレーやシチューのルーがあるから作れただけで、何もないところからは作れない。醤油や味噌、コチュジャンや豆板醤があるから、美味しく作れていたんだと。


今は肉のゆで汁や、魚のアラや野菜クズの出汁、塩、バジルみたいな香草、果物だけしか味付けに使えない。三度の食事を美味しくいただく為、俺も毎日味付けの工夫をしている。


俺に『ミスター味●っ子』や『クッキング●パ』、『食劇の●ーマ』、『ダンジョ●飯』のような発想力があればもっと作れたのに。流行りの食事作る系の漫画を熟読しておかなかったことを悔やんでならない。


と、俺の悩みは置いておいて。


こうして俺達の午前は終わるのだ。



午後偏に続く!



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