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孤島奮起  作者: つふら
人間があらわれた
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大は小を兼ね、まとめ買いは命を救う


 まずはエコバックの中を出す。


 人参(3本)・白菜(1/2個)・玉ねぎ(4つ)・じゃがいも(5つ)・キャベツ(1玉)の常備菜達。


 しらたき(2袋)・焼きとうふ豆腐(1丁)もめん豆腐(1丁)・卵12個・醤油(500ml)・砂糖(1Kg)・塩(1kg)・だし入り味噌(250g)・乾燥わかめ(1袋)・乾燥ひじき(1袋)・第三のビール缶(4缶)


 もうひとつのエコバックの中を並べる。


 すき焼き鍋・米(2kg)・シーチキン缶詰(3缶)・トマト缶(1缶)・大豆水煮缶(3缶)・ヒヨコ豆(2缶)



 そしてリュックの中身も出す。


 鶏肉モモ(350g)・合いびき肉(521g)・豚ロースかたまり(280g)・冷凍うどん(3つ)

 お弁当箱(二段式)・水筒(2本)・弁当用箸とスプーンフォークセット・コンビニのストロー

 メモ用紙2冊・ボールペン3本・印鑑・キーケース(職場の鍵と家の鍵)・折りたたみ傘(黒)

 ソーイングセット・数珠・お守り・ハサミ・聴診器・着替えのTシャツと靴下(使用済)・歯ブラシセット

 定期・財布・スマホ・携帯充電器(手回しタイプ)・汗拭きタオル・ポケットティッシュ(3つ)

 

 ・・・そして、なんと携帯用救急セットと小型サバイバルツールセットを発見した。


 3年前、俺の住んでいた街で大地震が起こった。そのあとに、ちょっと不安になった俺は出勤用のバックを大きめのリュックに変え、出勤中にもしものことがあったらとネットでこの二つのキットを購入していたのだ。AMA●ONで安くなってたというのもあったが、職業柄必要になるかもしれないとバックに入れておいた。・・・今の今まで忘れていたけど。


 正直、これはラッキーだ。


 サバイバルツールセットを開ける。何が入っているのかも覚えていないからだ。


 中を開けると一度も使っていない為、取扱説明書も入ったままだった。ずぼらな昔の俺に感謝だ。


 ピンセット・多機能ナイフ・救助笛・小型懐中電灯・方位磁石・火打石・ワイヤーソー・多機能セイバーカード・多機能カラビナ・サバイバルブレスレット・千枚通し


 ・・・取説の単語を見てもわからないものが半数ある。このキットを開いたこともないので仕方がないんだけど。このカードとかさっぱりわからない。あとで取説を熟読する必要がある。


 次に携帯救急セットを開ける。


 消毒液・絆創膏・綿ガーゼ・爪切り・小型ハサミ・綿棒・ポイズンリムーバー・包帯・三角巾。あとは胃薬やら解熱剤やらが数種類。あとアルコール綿も少量ながら納められていた。


消費用品は少量だが、ポイズンリムーバーと消毒液があったのはありがたい。


 この時まで、友人や同僚からは「心配症だ」とか、「そんなに手荷物多いと女子かよ」とか言われ続け、その度に『大は小を兼ねる』とかなんとか言ってきたが、これほど俺の心配性すぎてとりあえず手荷物として持っていく性分がありがたいと思ったことはない。


 これらの荷物を整理しながらリュックとエコバックに整理しながらしまい込み、砂浜を歩き出した。



 まずは川を見つけなければ。

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