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孤島奮起  作者: つふら
人間があらわれた
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バーチャルワールドから学ぼうとする



お玉を作成したあと、俺は作った竹のゴザに横になる。石の上で寝るよりも、感覚も匂いもいい。


焚き火がまだ僅かに灯りをともしている。が、豆電球くらいの光度だ。



横になりながら、今まで俺がやってきたサバイバル風ゲームのことを思い出す。



まず、ポリゴン画面のあの爆発的に売れている『Mine●raft』。


あいつ、いいよな。素手で連打したら木を削れて木材に出来るんだもんな。しかも、持てるアイテムは重量じゃなくて個数だ。作業台さえあれば作れるレシピ浮かぶしな。石の斧なんて簡単に作れたし、ピッケル石のだって余裕だった。


だが、俺はヘタレなので序盤は敵が出ないモードでやり、環境が整ったら、時折敵が出現するモードで骸骨やら匠さんを倒していた。


あとは『Ar●』


いきなり恐竜のいる島におくられて、何度も子犬くらいな恐竜に殺されながらも、ドードーを手懐け、少しずつ拠点を大木建設していった。


あの主人公も素手で大きな木をタコ殴りにして木材とか藁とか手にいれるから大したもんだよ。死んでも、両手を右左とながめた後、裸一貫で死んだ場所にアイテムとりに戻れるんだもんな。


それでも途中で恐竜の攻撃に挫折そ、パラメーターいじくって非ダメージ化したし、とれるアイテム量とか倍増させた。


・・・実は、昨日、俺の腕に宝石みたいなのついてないかくまなく探してしまったよ。


・・・まぁ、なかったけど。


『そうだ!宝石ついてるかも!』なんて思い立ち、両手を見たけど、見つからなかったときの真夜中の残念感と羞恥心。きつかったわ。


初日に唱えたファイヤも恥ずかしかったが、それに負けず劣らずレベルだったな。


因みに、違う魔法形態かなと『メラ』と、こっそり唱えたのは心の中の腐記憶としてしまってある。なかったことになっている。



次に『the ●orest』


ある孤島に飛行機が墜落するも、マイサンを探しながらもサバイバルしていくストーリー。


最初にあの無敵の鉄斧があればチートだろ!と、思ったが、原住民がひっきりなしに襲ってくるなかライフラインどころではない。しかも、あんなすばしっこいトカゲなんか、倒せない。皮を剥げない。皮を身にまとえない。血だらけの手をマジマジみて、『俺、清潔度さがってんなー』なんて、冷静に判断できない。


それすらも原住民でて来ないモードにして、ペンション建てまくって、満足してしまっただんだよな。


この場所に来たとき、五体満足で、買い物帰りであったことと、バックの持ち物にサバイバルツールセットや救援セットが入ってるだけでも充分チートだ、そう思いたい。


そういや、これらのゲーム全て、俺は水辺に最初の拠点を作っている。そのあと、仮拠点や別荘をあちこちに建てはするものの、戻ってくるのは最初に作った水辺の拠点だった。


それぞれの主人公に、尋常ならざる能力が備わっていたにも関わらず、ゲームの世界においても水辺ってのは大事な要素なんだな。


けど、不安もある。



水辺は恩恵があるが、災害もおこる。


川の水量が増えたとき、恐らくここは水で溢れるだろう。だからこそ小石が多く、植物は生えていない。落ちているのは枯れた木枝だけ。


しかも、横穴があるほうは崖のように岩がむき出しになっていることを考えると、少なくとも俺がいるこの当たり一帯は、水の通り道になっているのだろう。


川を挟んで反対側は小石の平野から少し進むと緑原っぱやら、木々が繁っている。ということは、そこまで水害がない可能性が高い。


あとは、この横穴の上。崖状にせりたっていることを考えると、水の被害は少ないだろう。しかも、高所であるから、津波なんか来たときにも対処が出来るかもしれない。



ただ、木々が多く、そこを拠点にするためには伐採をしていかなくてはならない。


それにまだ出会ってはないが、木々があるため見通しが悪く、危険生物に気がつきにくい可能性もある。


さて、どうしよう。



ゲームの中で繰り広げてきた俺のサバイバル知識、無論エアーだか、色んな可能性を示唆しつつ熟考ながら夜はふけていき、いつしか眠りについてしまった。

ゲームは大切

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