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孤島奮起  作者: つふら
トカゲが現れた
123/126

今。其の一


ハナ暦 1256年


我は書庫にて執筆活動をしている。


もうすぐハナ暦1257年を迎えようとしている。


何故だろうな。今年最後の日になると、いつも昔の事を思い出す。


我らがここで永住せねばならないと決まった数日後、ビーとジーは死んだ。


ビー曰く、死んだと言っても肉体的に生命活動を止め、精神体に戻ったということらしい。なにななんだか我にはわからなかった。


しかし、彼らはこの島に揉め事が起こる度にそのトカゲの形をしたソレに入り、場を収めてはいなくなった。


つい30年ほど前に来たっきり、我は会っていないが。




しかし、この1256年は長くあっという間であった。


我らがこの島の役目を受容した後・・・・正確にはビーとジーが死んだ後、ハナが活動を止めた。



故障だ。



我にはわからないが、相当ガタが来ていたらしい。



今でも鮮明に覚えている。ハナが止まる時の光景を。


朝、皆が朝食を食べに居間に集まった後、


『あと、1時間で私は停止するでしょう。』


そう言ったハナは笑顔だった。


タケルは狼狽えたな。いや、タケルだけではなく、皆が慌てふためいた。


どうにかハナを治そうとしたが、まあ直せない。素材がないのだ。


『私は、皆とこの世界に生きられた。あの時、私は死ぬはずだった。なのにこんなにも皆といられた私の人生は・・・・・・いや、人生ではないわね。それでも、貴方達と・・・・会えた。そして、役割があった・・・・。まだ、一緒に・・・・』


そうして、ハナは止まった。


目は開き、口はセリフの後を話そうとしたまま止まり・・・・その顔は笑顔だった。





書き始めたらなんだか切なくなり。


ただ、11月から1月まで仕事が怒濤となるため、気も体力も持たず、更新が遅れます。次、12月にがっつり最後にしようと考えて降りますので、どうぞよろしくお願い致します。

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