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孤島奮起  作者: つふら
トカゲが現れた
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ミーティングの結果

俺の部屋でトカゲ2人は待機してもらう。G52は一度水につけて洗浄させていただいたが。


ダイヤ達には見張るように伝え、俺達は居間に集まった。


「・・・・・・ってなわけだ。」


俺は出来るだけ簡潔にかつ分かりやすく経過を伝える。


『報告事項に感情は入れず端的に伝えなきゃいけないことのみを伝えること。』


新人の頃、先輩から何度も怒られたことだ。


朝の申し送りの時に、『1号室の佐藤さんは少し元気が無さそうで、でも話したら寝起きだったそうです。3号室の田中さんは微熱だったんですけど、話した感じは楽しそうだし大丈夫そうだったので、様子見てます。』


なんて、送りをしたら、先輩激怒。


懐かしいなぁ。


「で、今後、あの2人についてどうするか、皆と決めたいんだ。」


「・・・・その前によろしいか。」


レビルさんが、スッと手をあげる。


「拙者・・・・・・・・・」




■■■■■■■■■■■■■■■■■


「お待たせしました。」


俺は自室で待機してもらっていた2人のところへ行く。


「2人はうちの住人になってもいいし、2人で好きに生きていってもいい。2人の気持ちに任せるよ。」


「なっ、それでもよろしいのですか!?」


「うん。俺達は俺達で決めた目標に向けて着実に動いている。だから、その姿勢は変えないことにした。だから、2人が一緒に生活したいって言えば迎えるよ。」


「先輩!やった!ミー達は殺されないですよ!これであの狼に復讐を・・・・グフッ!!!」


B5の肘がG52の鳩尾に決まる。レプティリアンでも弱点は同じなのな。


「こんな異形でも受け入れてくれるのですか。」


「うん。レビルさんがもし仲間になるならミニチュアの家を作るって張り切ってるよ。あと、仲間になるなら条件はあるけど。」


「その条件とは?」


「仕事をすること、あとミスターとかミスとかで呼ばないこと。あくまでも対等でいこうよ、ということで。」


「なっ、そんな条件でいいのですか?自分達は異星人ですよ?」


「そんなの関係ないですよ。今までも皆とそうやって仲間になってきたから。あ、ジルバートの修理も時間を見つけてしていただいても結構です。」


「・・・・・・是非、仲間に加えて下さい。自分だけでもいいですから。」


「先輩!ミーも!ミーも仲間になりますって!」


「・・・・・・・G52の言動全てには責任が持てませんがよろしいですか?」


「うん。仲間になるなら、ちゃんと仲間として制裁するから。」


「え!この下等生物め!なっ・・・・・・フォグゥ!!」


B5の拳がG52の頬にめり込んだ。


「あと、2人とも名前が長いんで、愛称で読んでもいいですか?」


「愛称・・・ですか、例えば?」


「出来ればビーとジー。ここでは個体番号がいないんだから数字まで言わなくてもいいかなーって。どうっす?」


「構いません。いえ、受け入れてくださり、感謝いたします。ほら、G52!頭を下げなさい。」


「せんぱーい、ミーはもうG52じゃなくジーですよー。さっき言われたのにもう忘れちゃったんですかぁ・・・・・ヴニュニュ。」


ビーに口をぐっと捕まれたジー。そのままつかんでいて欲しいくらいだ。


「じゃ、オッケーってことですね。では、全員に紹介します。あ、2人とももう仲間なんで、ちょっと失礼。」


俺はそういうと2人をひょいっと持ち上げる。


体長30㎝くらいで、3㎏くらいか。近くで見るとスター●ォーズのグ●ードかヌート・ガン●イのアク●ー提督を足して3で割ったような顔立ち。本当にリアルなフィギュアみたいだ。


「ちょっ、ミスタータケル!じゃなかった、タケル!自分で移動できるから!」


「段差があるし、この方が早いから。さ、行きましょう。」


「楽だな、おいタケル!もう少しミーを優しく持て!」


こいつは・・・・・いや、仕方ない。こいつは残念なやつだった。


俺はギャアギャア騒ぐジーを無視して居間に向かう。自室前で見張りをしていたダイヤ達も俺についてくる。


居間に入ると、皆は朝食の準備をしていた。


「おー!いっぱいいるな!かと・・・・生物・・・・。」


俺がジーの持っている腕にグッと力を込めたのだ。ここでそんな発言はさせない。


「タケル、火にくべても構いませんから。」


「本当に必要とあればそうする。サファイア・・・あ、さっきまでジーを加えていたあの狼な。トカゲの肉と内臓が大好物だから。あそこにいるルルもトカゲの皮が好きだしな。あと、あそこにいるクジタも色んな頭蓋骨を集めている。」


「ひぃ・・・・ミーを燃やさないで。気を付けるから。頼むタケル。」


よろしい。


「じゃ、自己紹介しながら朝飯にしよう。まだ食べてないんだ。」


今日は全面的にキヌコさんが作ってくれた。俺達が調査から帰ってきたらすぐに食べれるようにと、準備してくれていたのだ。


「タケルどんがこさえるのより、種類はねーけんど、たんと食べてけれ。」


「私も久しぶりに作ったのよ。あと、シャインとクジタもね!」


3人がニィッと笑う。


ルルの手作りか・・・・あぁ、恐らくあの白いのとこの白いのですかねぇ。何の脳かなぁ。


白いの以外は焼き魚に肉と野菜の炒めたもの、干し肉の雑炊スープと、果物盛り合わせ。品数は少ないけど量は凄い。


「ビーとジーは何が食べれるんだ?」


「あ、生肉と生魚以外は食べることができます。でも、主食は果物ですね。」


「ならよかった!さあ、食べようか。」



ビーの話は長くてすみません

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