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孤島奮起  作者: つふら
トカゲが現れた
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同じ座標


B5の話はいまだに半信半疑だ。だけど、俺達はそれぞれ自分達の国の話や年号、死にかけた大体の場所や時間を告げる。


俺が告げた話をB5がフォログラフィー画面に入力していくと『9634』という数字の平面地球が出てきた。『9634』、それが俺の住む地球の番号なのだろう。


同じように、ハナの地球は『21008』。レビルさんの『タナハス』は『10571』、ディディは『230』。


そして、それぞれの死にかけた時間と場所を入れ並べると、とある座標で一致する。


「皆様はそれぞれの違う日や違う時間に、この場所に来ていますが・・・・、場所は同じでしょう。緯度35経度139。」


B5はそれぞれの地球をフォログラフィーで並べ、先程指定した緯度35経度139に赤いポイントマークをつける。そして、各地球をポイントにあわせて拡大した。


俺の地球は日本から関東、東京と拡大され、線路脇の赤いポイントになる。ここが、電車に突っ込まれた場所。・・・確かに、この辺だった。


他の地球も赤いポイントを中心に拡大されていく。大地は俺の知っている地球と同じ形ではなく、ハナの地球は大きな大陸、レビルさんは海のど真ん中、ディディは小さな島だった。


「拙者が空母から落ちたのは、そう、この辺りであった。しかし、同じ地球なのにこうも大陸の姿形が違うのか?」


「違います。海流や地下変動で様々に。それでも全て最初は同じ条件にしているんですけどね。不確定要素が多過ぎて変わっていくのですよ。例えばミスハナとミスタータケルの地球。途中までは似たような進化をとっていましたが、ミスタータケルの国は戦争が多く文明が何度も止まりました。引き換え、ミスハナの地球は戦争はなくても自然災害が多く、人類は団結し技術力が格段に上がりました。だから、お二人の国は文明的にも歴史的にもよく似ています。」


そうか。でも、植物や動物は何故かみんな共通して知っていた。それはやっぱりベースが同じだからなのかもしれない。


「さて、確認はできました。これから自分はどういう処罰を受ければよろしいですか?」


処罰?


「自分はこの内容をいち早く母星に伝えなければなりません。ですが、ジルバートを修理しないと母星にはなんの連絡もとれません。しかし、母星に連絡して救援を求めた場合、皆様の処遇がどうなるかは自分にもわかりかねます。」


つまり、助けを呼べば助かるかもしれないけど、元の世界へ戻れないかもしれない。けど、助けを呼ばないと元の世界へ戻れる可能性は無くなるかもしれない。


どちらにしろ同じってことか。


「B5、それに関しては俺の一存じゃ結論を出せない。一度、仲間と話し合いをさせてほしい。それまでは、B5は俺達の拠点にいてくれないだろうか。」


「軟禁ということですね。構いません。ですがG52はどうされますか?」


忘れてた!サファイア、食べてないだろうな!?


・・・・大丈夫だった。まだ足がバタついている。


「では、うちの拠点にいらしてください。ご案内します。」


そうして俺達は拠点へ向かった。



長い話だけど、時間に換算したら一時間程度なはず。

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