第35話 2人の厄介者
『ここもハズレだったなぁ』
背の低い廃ビルの足元で、俺は左手に握った手斧を左肩に担ぎ、大きくため息をついた。温い温風がダクトからゆっくり流れだし、右肩に立つミルファの髪を揺らす。
空は晴れ間が3割程の曇り。時間は午後過ぎ、おやつ頃だ。
今居るのはナビチさん達と出会った地下通路から、それなりに離れた場所だった。
「やはりナビチさんの言う通り、南ブロックが本命ですね」
「そうねー。明日は東西を通り越して、南に行っちゃおうか」
『良いかもしれないな』
ミルファの言に無線の向こうでシルベーヌが続き、俺も呟いた。
「それじゃあ。とりあえずこっちに戻ってきて! 明日の予定とか練り直しましょう」
『了解だ。来た道を戻ったら良い?』
「あ、待ってね。行きは色々遺跡探しがあったけど、帰り道は……そこから左手に進んだら道路が二股になるから右に進んで。あとは道なりに真っすぐで、こっちに出て来れるわよ」
『左手に進んで、次の二股を右。後は真っすぐ。了解!』
改めて右手で手斧を持ち直し、俺は2車線の道路を歩いて行く。
寂れた街の道路を歩くのは何だかワクワクもするが、同時に足元が危険で気を遣ってしまう。倒れた道路標識や、めくれ上がったアスファルトが上下の差を生み、アスファルト自体も劣化で脆い部分があったりして、不意に小さく足が沈む。そうやって気づかぬうちに、舞踏号の膝や足首に負担を強いる。
山岳部のうねった地面と違い、この小さな差異と沈み込みが、じわじわと足腰を蝕んで行くのだけは気がかりであった。
そうやって警戒しつつも進んで行くと、二股に別れた道が見えて来た。丁度Y字の形の道で、中央に高めのビルがある。高さは20mほどだ。
今にも倒れそうなビルには大きな看板でも掛かっていたのか、錆びだらけで金属製の枠が壁面にあった。ビル自体も、窓ガラスが根こそぎ剥がれ落ちた、網戸の様な姿になっていて痛々しい。
『ここを右。右……』
「はい。私が立っている肩の方ですよ」
俺の独り言に、ミルファが優しく笑ってくれた。軽く目配せをして、ダクトから空気を吐く。
そこでふと、ビルの中を誰かが横切った。気がした。
そちらに視線をやると、ミルファも俺の些細な動きに気付く。
「どうしました?」
『ああいや。何か通ったような……』
「旧市街独特の雰囲気に因るものかもしれません。ですが、少し足を止めて下さい」
ミルファが諭すように言うので、俺は足を止めた。彼女は軽く肩から飛び降り、機関砲からライフルに持ち直す。
「シルベーヌ。ブランが妙な気配を感じました。少し、周りを見て来ます」
「あいあい。寄り道は気を付けてねー」
「ブランもビルを中心に、あまり離れない範囲で警戒をお願いします」
そう言うとミルファは、俺が返事をする間もなく、ビルの中へと影のように走り込んで行った。
残された俺は、曖昧な返事をしつつ周りを警戒し始める。
ビル自体は何も変わりは無い。二股に別れた道の右側は、相変わらず荒れた太い道路が都市の外へと続いている。左側の道は崩れた建物が左右から道を圧迫し、詰まった血管のようだった。
他の部分は、ほぼ全てが俺以上の高さを誇る建物ばかり。コンクリートのジャングルとはよく言ったもので、木の幹としての建物が動ける範囲を限定し、木の葉のように建物から生える看板や電線が視界を制限していた。
見えない部分が疑惑を煽り、見える部分が違和感を生む。何かいるかもしれないという思いが、見えない敵を作り出していくのが感じられる。
(こういう時は、冷静に冷静に)
深呼吸を一つ。俺は目を瞑ると、周りの気配に耳を澄ませる。
風の鳴る音。舞う砂の手触り。埃の匂いと微かな振動。
意図的に視界を切る事で、僅かに鋭敏になった他の感覚が色々な事を教えてくれる。
中でも振動。ミルファがビルの中を駆けあがって行く音が、基盤や鉄骨の緩くなった廃ビルで増幅されて足の裏に感じられた。
その中に1つ。僅かな違和感がある。机に紙を置いて文字を書く時に、裏に小さな砂粒が挟まっているような感じだ。
『ミルファ。やっぱり何かある』
「はい。ビルの中にも、何かが通った跡があります」
目を開いて無線に呟くと、サッとミルファが返してくれた。そして、ビルの窓辺に銀色の髪が揺れる。彼女は足元に何かがあるのを気付き、スッと身を屈めて一度窓辺から身を消した。すぐに立ち上がると、そっと小さな紙を窓から投げ落とす。
ひらひらと舞う紙片は、茶色の下地に金色で書かれた文字が見える。
『……チョコレートの包装……?』
ミルファが窓から消え、ビルの中を駆けるのに戻った。
少しの間の後、無線からミルファが小さな声で言う。
「居ます。ブラン。ビルの近くに居てください」
言われるままに動いた次の瞬間。無線と耳に銃声が響いた。
銃声は1発。何度か聞いた拳銃の音。ミルファの握ったライフルの音では無い。『他人の銃』だ。
『ミルファ!』
「どうしたの!?」
「大丈夫です。敵ではありません」
『大丈夫って――!』
無線で俺とシルベーヌが聞き返す間に、もう1発拳銃の音が響いた。
何か出来るはずもなく、僅かに背伸びをするような事しか出来ない。中で何が起こっているのか、近くなのに分からないのが悔しかった。
「――達に危害を加える気は――」
ミルファの声がビルの上から僅かに聞こえた。無線を切っているのか、耳にだけ聞こえる。その後も再びミルファの声が響き、拳銃の音がそれを止めた。
次の瞬間。ビルの中で小さな爆発が起こった。埃と瓦礫が窓から噴き出し、灰色の霧が窓の周りに立ち込める。
『ミルファ! 本当にどうなって――!』
「ブラン。ビルが少し崩れます」
『はァ!?』
「窓から出ますから、受け止めて下さい。少し荷物もあります」
無線で言うや否や、両脇に小汚い塊を抱えたミルファが窓から飛び出した。壁面から距離を取るために、しっかりと足を伸ばしたフォームで僅かばかりの間だけ空を飛び、重力に負けて自然落下を始める。
『待て待て待て!?』
俺は上を見上げて手斧を投げ捨てると、両手を掲げるようにする。しかし改めて目線の高さで両手をくっつけ、受け皿のようにした。
この間1秒あるか無いか。予想される落下コースを脳が分析し、着地の衝撃がどうなるかを考察し、安全にミルファを受け止めるにはどうすれば良いか想像する。
後ろへ1歩半。右へ2歩。左に半歩修正。
それなりに大きな音と共に、ミルファが手の平へと、少女の姿に似合わない、大股開きで着地した。
『……セーフ!!』
「まだです」
ミルファが小汚い塊を2つ。俺の手の平にそっと置きつつ言う。
同時に、ビルの一部分が俺に向かって、しなだれかかるように倒れてくるのが見えた。一部と言ってもそれは、少なくとも舞踏号の4倍は質量があるだろう。
「後ろへ300m。駆け足」
『了解!!』
鈍色の巨人はくるりとターンして、言われた通りに地面を走る。合わせた両手に人を乗せ、胸の前で固定したまま、下半身だけが機敏に稼働していく姿は滑稽であった。
真後ろと言うよりも、背中を掠るように瓦礫が倒れたのを感じてひやりとする。一瞬の後。大きな音が廃墟の街に響いた。
勢いを殺しつつ、ゆっくりと足を止めて振り返る。ついさっきまで居た場所に、崩れたビルの瓦礫が爆撃されたように落着していた。
『あっぶねー……』
俺は肩で息をして、全身のダクトから空気を吐いた。ミルファも同じ様に、大きく息を吐く。
「全く、無茶をする子達です」
『子?』
ミルファの言葉に、俺は改めて自分の巨大な掌の上に乗る小汚い2つの塊を見直した。
10才程の子供が2人いた。サイズの合っていない古ぼけたコートと、同じく古ぼけたキャスケット帽を目深に被っている。コートの襟と帽子で顔は良く見えないが、2人は背丈も似ているので兄弟か姉妹かというところだろう。
2人の子供は今は気を失っているのか、息はしているがピクリとも動かない。
『なんで子供が?』
「都市の外に住む人々。余所者ですね。ビルの中に居たのですが、私が話しかける間もなく拳銃を撃って来ました。最後の爆発は手榴弾です」
『子供がそんな武器まで……』
よく見れば、片方の子供の手には、未だに汚れた拳銃が握られていた。9mmの拳銃だろうが、その無骨な形は子供の小さな手に全くもって合っていない。
「法も保障も無い都市の外。自衛の為です。しかし、少なくとも探索者と敵対している人々では無いのですし、急な発砲はまずあり得ないはずです。そもそも、子供だけで行動もしない人々です」
『そりゃあ、子供だけで歩き回ったりはしないだろうけど……』
俺がそう言うと、ミルファは子供の手から拳銃を取り上げた。その拍子に、帽子がはらりと子供の頭から取れる。
栗色の癖のある髪は、襟元まで無造作に伸びていた。顔立ちは中性的で、少年か少女かも判別がつかない。何よりその頭には、縦に長い兎のような、短い栗色の毛が生えた耳が生えていた。
『耳って……』
「そういう特徴の子達なのでしょうね」
ミルファがそう言うと、もう1人の帽子も取った。同じ様に兎耳が生え、なによりも顔立ちが瓜二つである。きっと双子なのだ。
俺が驚いていると、無線からシルベーヌの声が響く。
「ちょっとちょっと! 私にも分かるように話してよ! 2人共無事なの?」
「シルベーヌ。私とブランは無事です」
「余所者がどうしたのよ! 銃声と爆発の音は何!?」
「その辺りも話しながら、そちらに戻ります。ああ、それと」
ミルファが俺の顔を見上げつつ言う。
「夕食は5人分になりそうです。後で食料品の再計算をしましょう」
そう言うとミルファは、大きくため息をついた。
日が落ち、辺りに夜の帳が降りた頃。夜空には僅かに雲があり、月に叢雲が掛かっている。
俺達は昨日と同じ元公園で野営をしていた。昨日と同じく俺達以外にはおらず、寂しいけれど伸び伸びと出来る。しかし昨日と違うのは、トレーラーの荷台に寝袋を敷き。そこに兎耳の生えた子供が2人伸びている事であった。
「いきなり撃って来た、ねえ」
シルベーヌが代用コーヒーを飲みつつ、荷台を睨んだ。何故か理解できないという睨み具合だった。
俺は背筋を伸ばし、夕食のスープを煮込んでいる鍋を掻き回しつつ聞く。鍋の中身は昨日と同じく野菜とベーコンだが、今日は紙パックのホールトマトが入れてある。簡単なミネストローネである。
「ミルファも言ってたけど、急に撃って来るような人達じゃないのか?」
「少なくとも、私の知ってる余所者は、もっと理性的な人たちよ。何て言ったらいいかな……市民権の有無とか色々あるけど……都市が嫌い? っていうか、人が多い所が嫌いな人達? それが文化な人達かな」
「少し違うかもしれませんね。どちらかと言えば。戦後に発生した、大きな権力を忌避する思想を持った近代的な遊牧民。と言ったらいいでしょうか。……やはり良い言葉が見つかりませんね」
シルベーヌの後にミルファが続き、同時に首を捻った。
2人の様子を見るに、余所者というのは、なんとも言い難い不思議な存在なのであろう。わざわざ安全で、きちんとしたインフラのある都市の外に住むような人々だ。理解出来なかったとしても無理はない。
そしてシルベーヌが大きく息を吐く。
「まあ背景はともかく、悪い人達じゃないわよ。探索者よりも遺跡の事とかに詳しかったりするし、都市に住む私達と別の社会の住人って感じ」
「なるほどなあ」
俺は曖昧な返事をして、一度鍋の蓋を閉じた。後はひと煮立ちさせれば完成である。
「少なくとも、急に銃を撃って来る人達じゃない。それでもって、子供だけで行動させる人達でもない。あの子達が、今ここに居るのはおかしいって事だな」
「そうなりますね。銃を使う思い切りと意思があるとはいえ、身体は弱い子供です。あの子達の両親の元に返してあげるのが一番です」
「やれやれよ。生体兵器討伐に、その原因の調査。ついでに迷子の親探しって事ね」
俺が2人に向けて言うと、ミルファの次にシルベーヌが笑って肩をすくめた。
ここで何の関係も無いと言って、放り出さないのが2人の善いところなのだろう。何の感情も無い処置をするのであれば、あの子供達をどこか道端にでも置いて行けば良い。他に見ている者も居ないのだ、面倒を避けるなら、引き金を引くという手段もあった。
水も食料も無限ではない今の状況では、あり得なくもない一手であろう。わざわざ情けをかける義理も理由も――
(待て。俺は何を考えている?)
頭を振り、あり得なくもない一手を頭から放り出す。そして一度深呼吸をすると、荷台で寝ている子供の片方が身じろぎをした。
「目が覚めたのかな」
「俺、見てくるよ。鍋見てて」
シルベーヌが歩き出そうとしたのを手で制し、俺は荷台に近寄る。子供達はまだ、目が覚めているという訳ではないようだった。
その寝顔を覗き込むと、2人共目鼻立ちの整った可愛らしいものだ。まつ毛が長く、ハッキリした眉毛をしていて、成長すれば美男子か美女になるのは想像に難くない。未だに2人が男女どちらか分からないのと、頭にある長い栗色の兎耳が不思議ではあるが。
そんな事を思っていると、再び片方の子が身をよじった。掛け布団代わりに掛けている俺の寝袋がはだけ、俺はふっと笑ってしまう。
「寝相が悪いんだなあ」
独り言を言って、寝袋をかけ直そうとした――瞬間だった。
ハッと目を開けた子供が跳ね起き、俺の首元に飛びついた。子供の姿にしてはそれなりにある筋力で、俺の首に細い腕が巻きつく。
咄嗟に反応できず、情けなくその場で回るように身を捩じって、ミルファとシルベーヌの方を身体が向いた。
「ええ!?」
「動くな! こいつがどうなっても――あれ!? 銃が!?」
驚いて声が出る俺の背中に回り、持っていたはずの銃が無くて驚く子供。子供の声は高く透き通るようなソプラノである。
そして俺が瞬きをした次の瞬間には、ミルファが目の前に近寄り、俺の顔の横に素早く腕を伸ばした。
先ほどの透き通るようなソプラノが、鈍い声を漏らす。
「ぐえっ!?」
「元気があるのは良い事です」
ミルファはそう言うと、子供の胸元を片手で握りしめて高々と掲げ、荷台から離れた場所に向かう。
子供は手足と兎耳をバタバタとさせるが、ミルファは微動だにしない。
「私達は探索者です。危害を加えるつもりはありません」
「うっせ! 信用できるかバカ! アンタアンドロイドか! 離せポンコツ!」
高い声での罵倒で、僅かにミルファの身体が震えた気がした。彼女は冷たい微笑みを浮かべると、高々と子供を掲げたまま、瓶でも振るかのように子供を激しく上下に揺する。
子供の可愛らしい顔立ちがこの世の終わりのように険しくなり、栗色の髪と兎耳が激しく揺れた。
「あ”あ”あ”あ”あ”!!」
折角美しいソプラノの、濁った悲鳴が響く中、ミルファの冷徹な笑顔が何だか怖い。
俺はハッとして、ミルファに叫ぶ。
「ま、待て待て! と、とりあえず下ろしてあげよう!」
「はい。ブランが言うのであれば」
ミルファはゆっくりと子供を下ろしたが、その襟首を掴んだままだ。
子供の方は激しいシェイクでぐったりしている。兎耳もガックリと前に垂れ、より可哀想な感じがしていた。それでも子供は、キッと目付きを鋭くしてミルファを見上げる。
「……思い出した! アンタ、ビルの中で見た奴か!」
「はい。そうですよ。貴方が手榴弾を投げたところまで覚えていますか?」
「バカにしてんのか! 覚えてるに決まっ……ています」
乱暴な言葉の後、ミルファがギュっと襟首を握ったので、唐突に口調が変わった。
「冷静ですね。素敵な事です」
ミルファの声が優しくなるが、子供はキッとした悪い目付きのままミルファを見上げている。
そして俺の隣に、驚いた顔のシルベーヌが立って言う。
「こりゃまたじゃじゃ馬……じゃじゃ兎ね」
「バカにしてんのか! ぐえっ!?」
ミルファが兎耳の子供の襟首を掴む手に力が篭り、一瞬だけ息が詰まる。
「まあまあミルファ……」
「言葉遣いというものは、本心や意志に関わらず、聞く者に言葉通りの印象を少なからず与えるものです。そして今の状況。豪胆と無礼は違います。先ほどの様な言葉を聞き、私の気が変わってこの手を捻れば、その細い首がどうなるかは分かるでしょう?」
前半はなだめようとした俺に向け、後半は手元の兎耳の子供に向かって、ミルファは微笑みつつ言った。
兎耳の子供もそれは理解したようで、不服そうではありながらも小さく頷く。
俺は兎耳の子供の前にしゃがみ、視線の高さを合わせて笑顔で話しかける。
「こんばんは。俺はブラン。探索者だよ」
「……兄ちゃん。ゆっるいツラしてんな」
再びミルファが襟首を握る手に力が入ったのを感じ、俺は思わず手で制した。
それを見た兎耳の子供の方は、ずっとぐったりしていた兎耳がピクリと立ち上がり、恨めしそうに顔を上げる。しかし大きく息を吸って吐くと、いささか落ち着いた顔で俺を見た。
「……何か、緩い顔で気が抜けた……何にもしねえんだよな」
「そりゃそうだよ。子供に変な事したりしない」
「アンドロイドの姉ちゃんとか、金髪の姉ちゃんを見るに、兄ちゃんは子供好きなヘンタイって訳でもねえみたいだしな」
「酷いな!?」
「別に疑うのは普通だろ? 世の中イイ奴ばっかりじゃねえ……急に撃ったり、首絞めようとしたのは謝るよ」
兎耳の子供は憮然としてそう言うと、ちらりとミルファを見、シルベーヌを見て、次いでトレーラーの荷台で幸せそうに寝たままの、もう1人の兎耳の子供を見た。
「とりあえず、別に逃げたりしねえよ。でも、ワタシと弟の安全は保障しろよな。探索者にはギムとかセキニンとかあるんだろ」
捕まえられているのに大きな態度で言うと、更に大きな音で子供の腹が鳴った。ほんの少し恥ずかしそうにした後、火にかけっぱなしの鍋を見て兎耳の子供は叫ぶ。
「……ついでに飯も食わせろ! 腹いっぱいな!」




