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ご機嫌少女と終わる面倒な事

相手は3人。完全武装?だと思うがどうでもいい。無益な殺生は好まないんで出来るだけ穏便かつ簡単に済ませてしまおう。


「俺の武器はなし…か」


「そりゃあな。トーナメント1位に勝つにはこれくらいしねぇとな」


「そんだけか?」


「あ?」


「そんだけでいいのかって聞いてんだよ。早くしてくれ授業が始まる」


ほんと後10分も無いんだけど?俺のご飯をどうしてくれるつもりなんだよ。


「舐めんなもいい加減にしろよ!」


田中は剣をふりかぶりながら走り出した。俺は風を発生させる魔法を使う。消費魔力は普段よりも多く、だいたい人が吹き飛ぶほどの威力に調整する。


雪乃、体飛ばされないようにしとけよ。


《了解した》


「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!」


田中が剣を振るタイミングで魔法を発動。突風が吹き荒れ田中と取り巻きの2人を吹き飛ばす。すかさず雪乃を救出。ミッションコンプリート、これで帰れる。


「またんか海斗。奴らを懲らしめなければ気が済まん」


抱きかかえた雪乃がそう言って腕の中で暴れ出した。田中達はまだまだ動けそうだが、雪乃を助けたんだからこれ以上ここにいる必要はない。


「面倒なのは嫌なんだ、知ってるだろ。お前の場合はあいつらを殺しかねないんだ我慢しろ」


「む〜〜…」


「ふくれてもだめです。ただ、足元を固定して数時間の間動けなくするぐらいならいいぞ」


「それだ!なら早速」


雪乃は地面に降り立つと片手を地面につける。すると冷気が地面をはい、田中達の足に触れた瞬間高い音と共に巨大な氷が出現する。相変わらず綺麗な氷だな。


「ふんっ!どうだ私に乱暴した罰だ」


得意げな雪乃は小さな人間の少女のようだった。


「さて、そろそろ戻るぞ」


グランドを出て角を曲がり、誰も見ていないことを確認して。雪乃をペンダントに戻す。教室に入ると同時にチャイムが鳴った。


どうにか間に合ったみたいだな。よかったよかった。

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