表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートな私は趣味に生きたい  作者: 刻遊びチルドレン
12/13

12、しょっぱいご飯でした。はい。

更新がなぜ上手くいかないのだああ!

「む?甘酸っぱい匂いがするな。ラズベリーか?」


私がごはんの準備をしてると、身体をゆっくり起こしてファールが布団から出てきた。

因みに、机を買う余裕はなかった。なんという失態。いや、しょうがない、机高いもん!


「うん。ラズベリージャムだよ。あ、ごめん。机がないね。明日にはどうにかするよ」


「うむ?特に問題はないぞ」


なんという、懐の広さ。前世の部長に、ファールの爪の垢を煎じて飲ンでほしい。切実に。

あ、でも、元々、床で食べてたのかな?それなら、別にいいのか?うー、ファールのことを全然知らんなぁ。

ファール検定とかあったら、5級も取れないかも。


そんなことを考えてても、しっかり手は動いているので、準備はできました。ファールは平皿で、食べやすくカットしてます。ぬかりなしだぞ!


「じゃあ、今日のごはんを言います。フワフワパンケーキに、ラズベリージャム、オレンジジュースです!たぶん美味しい、はず!よし、いただきます!」


オレンジジュースは買いました。怠けました。えへ。


「ま?い、ただします?」


ふふ、頑張って真似するファール可愛い。モフモフしたい。

いただします、だって。この世界にはない文化だったみたい。そうだよねー。

あとで意味を教えてあげよう。


では。いざ実食!




パク。


すっぱい。


パク。


甘い。


パク。


やっぱりすっぱい。


この世界にきて、初めてまともなもの口にしたな。

うー。フワフワが足りない。きっと、メレンゲが、しっかり泡立ってないんだな。うん。ダメだったな。やっぱり、電動泡だて器がないと。ケチったなあ。

次からは、出し惜しみはしないぞ!金はいくら使ってもよい!最高級のものを~!

なんてね。稼ぎがないので、コツコツ貯めます。魔力を使いすぎて、ファールに心配かけたらだめだからね。


てか、ファールさん、あなた、静かすぎやしないかい?

あれ?まずかった?甘いものは苦手じゃないって、言ってたのは、お世辞?

いや、この世界の食文化を知らない私がつくったんだ。

合わないと、なぜ思わなかったんだ!やばい!味覚が世界共通なわけないのに!


いや、だって、ほら?言語も一緒だったから、感覚同じって思うじゃん。

違うわ!合わせたのは、私で、この世界じゃない!うわああ!

どうしよう神様ぁぁ!そういえば、言語合わせてくれてありがとうございますううう!


内心パニックに陥りながら、ファールを見る。


バクバク。ばく。

うわあ。食べるのはや。足りるかな。でもそんなに食べてくれるって美味しいってことだよね。よかったぁ。安心!


「うむ。美味い。んぐ。うまいぞ。主、初めて我はこんなに美味いものを食べた。主は、すごいな。んぐ。うまいぞ」


ファールさん、食べるか、しゃべるか、はっきりしてほしい。いや、さっきまで、不安になってた奴が言うことじゃないけど。

コミュニケーション大事。コミュニケーション皆無だった私が言うことじゃないけど。

そして、語彙力乏しくないか?美味いしかいってないぞ。

でも、うれしい。うん。うれしい。


「ありがと、う?」


あれ?視界がぼやける。病気?え?この世界、病院あるの?やばくない?

あ、だんだん息が苦しくなってきた。鼻水もでそう。死ぬの?早くない?

混乱する。


「主?!なぜ泣いている?!どこか痛いか?!」


え?


「泣い、て、るの?私?」


我が何かしたのだろうか、と慌てるファールをみて、それが本当だと分かった。

泣く、涙、いつぶりかな。久しぶりすぎて、泣いてるなんて思わなかった。まだ泣けたのか、ずっと我慢してたら、いつの間にかでなくなったと思ったのに。

泣いても、何も変わらないって分かったから、諦めたのに。


泣いた理由は、なんだろう。


美味しかったから。

誰かと食べたから。

褒めてくれたから。

味がして、ここが現実だともう一度思ったから。

もう、日本に帰れないから。

ファールが温かかったから。


たくさん、理由がある。一つじゃない。良いこと、悪いこと、悲しいこと、嬉しいこと。


それが混ざりあって、どうしようもなくて、涙が出る。

止まらない。我慢できない。我慢したくない。

う、うぅ。言葉にならない何かが、声になる。

そんな私を、何かを察したファールが、尻尾で抱きしめる。モフル余裕がないことが悔やまれる。


そういえば、こんな言葉を聞いた事があるな。恋をしたら、世界が輝く、だっけ。


今、まさに、それ。


とらえた景色は、ぼやけてるくせに、見たことがないくらい綺麗で、透き通ってる気がした。

木の緑も、空の青も、こちらを覗く、ワインレッドと、紫色の瞳も。


怖かった森が、怖かった世界が、輝く。






あぁ、私は恋をしたんだな、って理解した。

前世を含めて、色恋にまったく関係しなかった私が。



なんでもない、私を受け入れてくれた気がする










ーーーーーーーーーーーーーーこの世界に。


苦いものも、甘いものもこの世界には溢れてる。

地球では受け入れられなかった、甘さと苦さ。この世界のなら大丈夫。


「ありがとう。ファール。私、幸せかも。私、この世界で生きるよ」


この世界にきて、柔らかくなった表情筋が動いて笑顔を作る。


食べたパンケーキは少ししょっぱくなっていた。




ーーーーー



さて、決意したはいいけど、展開早くないですか?

誰か、説明お願いします。






あれから、1週間たった。

して、これはどういう状況だろう。


ファル(なるべく真名は避けたいそう)と話し合いながら、テーブルやら、椅子やら、スキルで置いて、住みやすくした我が家に、

見知らぬ騎士?が3人。


騎士が、3人。


えっと、どちら様でしょうか。


完全にイタイ発言ですかね。

しかし、ソラはこれを素でやってるんです!

そう、信じたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ