〜Fancy Love〜
今日はどんな夢を見るんだろう。そう思いながらまぶたを閉じる。
しばらくして、夢を見てきた。ここは…学校?
私は学校の教室にいた。周りを見渡す。休み時間のようだった。クラスみんなは友達などと話している。
私は、何を思ったか読書を始めた。机からいつも読んでいる恋愛小説を出し読み始めた。時々、ニヤつく。
読むの集中していて、隣に来る黒い影に気がつかなかった。そして、私に話しかけてくる。
「なぁ、萌香さん。」
「へ?あっ…どうしたの?」萌香はいきなり話しかけられて驚いている。
話しかけてきたのは、学校1イケメンのクラスメイトの颯斗だった。
学校1のイケメン男子に話しかけられ、萌香は焦っていた。こんな事夢じゃないと起こらないのに。あ、夢だったんだ。
「ど、どうしたの?颯斗くん…」
「あのさー、今日放課後空いてる?」と髪の毛を触りながら颯斗が聞いてきた。
「え…今日?うーん…空いてるけど…どうしたの?」
「そのーさ…」と言い、颯斗の言葉が詰まる。
「今日さ、一緒に帰らねぇ?」と颯斗は言った。
「うん…別にいいけど………え?ええぇぇ!?」と私は叫ぶ。教室中に私の叫び声が響き、クラスの全員がこちらを見ている。
「あっ…え?うん!いいよ?」と萌香が言う。
「お、そっか。じゃー放課後昇降口で待ってて」と言い颯斗は離れていった。
「うん…」と小声で言い小説へ目を向ける。
えええ!?嘘!学校1イケメン男子に一緒に帰ろうって…!なによ!あっ…でもこれは夢…けどいつか現実に…嘘!なにがきっかけなの?怖い怖い!ついに私にモテ期到来〜!?
小説を読む手が震える。
しばらくして、担任の先生が入ってきた。そして、帰りのSHRが始まった。どうやら帰りの前に颯斗に言われたみたい。
明日の予定などを担任が言っていく。しかし萌香にはそれは聞こえていない。そんな事より颯斗と一緒に帰る事にドキドキしていた。
その時、ポケットに入れていた携帯が鳴った。あれ?私ポケットに入れてたっけ…
携帯を触った瞬間、まぶたが開いた。目の前には私の携帯。自然とアラームを止めていた。
夢から覚めてしまった。まぁ現実になるからいいと思うけど…と思いながら重い体を起こす。
そして、支度をし朝ごはんを食べ学校へと向かっていった。