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群生

作者: みどり

2012年頃作成

 「悪いやつらが植えつけた悲しみの芽を引っこ抜け!」

 必死の歌声で届くメッセージは私を生き長らえさせた。『私を殺さないものは私を強くする。』、まさにその詩の通りだった。

 街を歩けば悪口を言われ、人と話せば小馬鹿にされ、とかくこの世は生きづらい。引っこ抜くそばから植えつけられる悲しみの芽をもて余した人々がまた一人また一人と悪の双葉をそして花を咲かせていく。

 ラフレシア群生となったこの世界で、たんぽぽの生きる土地は残っているだろうか。巨大な天敵が現れ、ラフレシアだけを捕食する。そんな未来を夢見ても、増えていくのはラフレシア。

 宮澤賢治の目指す世界はほど遠く。どこに向かうか不明なまま、ただ前へと進む。進めば進むほど道は狭まり、多くの仲間を置いて行く。留まった友たちはそこで楽しくやっているのか。今も我々は突き進み、孤独の裾野は広がり続ける。

出典:『私を~~~。』はニーチェの格言です。

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