† 八の罪――剣戟の果てに(拾肆)
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気づかれるようでは、刺客として二流。つまり、隊長が足止めした連中とは別に、本命が――――
「お出ましか」
小高い丘の上に、大鎌を携えた少女を頂点とし、十数人の人影が並んでいた。
「北畠みつき……」
緊張が混じっている三条の息。
「きみは彼女と戦ったことがあるよね。雑魚は引き受けるから、みつきをなんとかして」
とんでもないことを勝手に言ってくれる。俺は深呼吸をすると駆け出し、
「いや、その必要はねーよ」
天高く跳躍した。
「まとめて突破する」
剣に竜巻を纏わせ、上空から一薙ぎで大半を吹き飛ばす。茅原がやっていた技だが、ルシファーと一体化しているからか、見真似でそれっぽいのは出せたようだ。
「寝過ぎちゃったみたいだわ。ちょっとウォーミングアップに付き合ってくれよ」
着地すると間髪入れず、生き延びた数人が襲いかかってきた。残らず蹴散らす。みつきとの攻防にこいつらが割り込めるとは思えないが、彼女に挑むからには、どんなに小さな懸念でも取り除いておきたかった。
「どうした? 俺らを殺しにきたんじゃなかったか?」
遅い。茅原の後だと、止まって見える。みつきは一歩も動くことなく眺めていたが、同僚が全滅したのを見届けると、デスペルタルを起動させ、大鎌を成した。
「よう。また踊ってくれるとは照れるぜ」
模擬戦のときと同じように、約十メートルを挟んで相対する二人。ただ、あの日と違うのは――どちらかが死なねばならないということだった。
大寒でしたね。
早く暖かくなってほしいものです…………
そーいや大学の頃、夏に廊下で寝てたら熱中症と間違えられ、もの凄い勢いで用務員さんが駆けつけて来たことあったなあ




