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† 八の罪――剣戟の果てに(拾弐)


「それ程の武勇を有しながら、こうも愚かしい凶行に奔るとは。貴殿はこのようなところで死すには惜しい方よ」

「そりゃ覚悟の上さ。日本が生まれ変われるなら本望だよ」

 襲撃者は銃を突きつけたまま、自嘲するように微笑む。

「貴殿が死のうと、世界(みらい)は何も変わりはしない。しかし、貴殿がいれば変えられることもある」

「我が武勇は日本のためにこそ! 他に手がないのなら……こうでもしなきゃ救えないのなら、喜んで行使しよう」

 その口上を受けて、さも残念そうに美青年は切れ長の目を伏せた。

「そう自らに言い聞かせて、死に急いでいるのであろう? 大陸より帰還するも、戻るべき場を失い、存在理由と生きる希望を見出せず自暴自棄になった挙句、護るべき筈の国に責任転嫁して散り際を飾り付ける気か。本末転倒なのは貴殿のほうと見受けるが?」

 ハッとしたように、この男に見入る犯人。

「勘違いなさらぬよう。私は貴殿の行いそのものを非難している訳ではない。ただ、貴殿程の力があれば成功させることもできたがゆえに、憂いでいるだけのこと」

「……君なら勝算があると……?」

「そうさな――貴殿程の味方がいれば、の話になるが」

「お前……何者だ?」

「しがない外交官だ――――」

 そう返すと、彼は声を落とし、付け加える。

「……アダマースという組織に顔がきく、というだけのな」



 先ほどの更新で1回前と同じ内容を上げてしまいました。

なんか最近、やらかしてばっかだな…………


 修正しておきました!

1話飛ばしているという訳ではないので、お手数ですが、戻って読み返していただけると、つながると思います。

マヌケなミスばかりして、本当にすみませんorz

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