† 八の罪――剣戟の果てに(参)
「悪魔契約の禁を犯した日本支部三条班の妖屠二名は、デスペルタル不携行の上、喜多村多聞と合流し、ただちに本部へ出頭せよって……」
「やっぱバレちまったか。しっかし、なんでまたいきなりローマ? あの戦いを目撃したのは多聞さんと柚ねえだけなんだろ。あの人たちが密告するとは思えないし――」
「茅原さんもこそくなやり方するような人ではなさそう」
「確かに、んなもん材料として利用するようなタイプには見えなかったし、戦いを楽しんでるってぐらいだったから、再戦を望むんなら俺らの自由奪うようなことはしねーだろ。つまり、考えられるなら一つ。ベリアルの契約者が組織内にいるっつーわけか」
「ぼくの見つけた古い儀式のあと……あれをベリアルに使ったのなら、つじつまが合うんだけど」
「こいつは直感だが、あの煙管小僧は違うと思うわ。力なんか借りなくても十分なぐらい強いし、悪魔とは戦いたい派っぽいな」
「ぼくも茅原さんは悪魔と契約するような人じゃないと思う。でも、そうなると心当たりがまったく――」
「……くせぇな。組織の裏でなんかあった臭いだ」
日本で唯一、本物の戦艦が見られる横須賀の記念艦・三笠はもう3度と訪れましたが、軍オタには飽き知らずの場所ですね。
アルペジオでは水没してたけど…………




