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† 一の罪――堕天使斯く顕現す(弐)
白狼識さんに信雄のイラストいただいたので、本人の許可をもらって挿絵として加えました!
ガラスを突き破って飛び込み、着地と同時に宙返りで、出会い頭の銃撃を躱す。
「な……ッ!?」
唖然と立ち尽くす最寄の一人を斬り捨て、死体が倒れるより早く、身を翻しざまに次の男へと刀を投擲した。
「こっ、こいつ人間か……?」
貫かれた仲間を流し見つつも、最後の刺客は発砲を止めない。
壁を駆け上がりながら銃を手にすると、対人の実弾に切り替える。
「まむぅッ!」
さすがに空中からヘッドショットは敵わなかったが、右腕を吹き飛ばされて、男は尻餅をついた。
「めへめへ……ななななんでも話す! いっ、命だけは――」
「命以外も強欲に望んだゆえの結果だろうが」
銃声が木霊した直後。
「なァにイキがってんだザコが。はんっ、三人ぶっ殺すのにどんだけ時間かかってんだよ」
背後からの吐き捨てるような太い声に、俺は耳を疑った。
こんな文体のくせに言うのも恐縮ですけど、ラノベ書いてるって言うと「普通の小説は読まないんだー」みたいな扱い受けるのが悲しい。