† 七の罪――劫火、日輪をも灼き尽くし(参)
次の瞬間、茅原は一足で間合いを詰める。
「温いな」
右半身に迫る上下二段同時の回転胴を、氷壁を生み出して、食い止める魔王。飛散した破片が意思を持っているかのように、茅原へと上下左右より殺到する。しかし、
「……それは――お前が、か?」
数十はあった氷の刃を残らず叩き落とした茅原が、間髪入れずに追撃を撃ち込んだ。
「退屈せぬな。バアルの矛を思い出す」
ルシファーは舞い上がって避けると、上空から魔力弾の乱射を浴びせる。
「悪魔に悪魔と比べられてもなあ……ッ!」
次から次へと躱し、弾き、逆に短矢を投擲して反撃。
「並の悪魔と同列に語るでない。我等悪魔は二つに分けられる――地獄の覇者たる此の俺と、其れ以外だ」
危うげなく掴み取った矢を握り潰す。
「ならば地獄の王様とやらに、この世の地獄を見せてやろう」
指の股に挟んだ数本の矢を、続々と投擲する茅原。ルシファーは槍を生成し、これを涼しい顔で防いでゆく。ついに槍が砕けたのを史上最強の妖屠が見逃すはずなく、無数の矢と魔力弾が一斉に放たれた。が、
「……我が得物を使わせるとは」
ルシファーが黒々とした剣で薙ぎ払うと、刀身に触れるや否や消滅してゆく。
「やっと魔王らしい武器を出したか。なら教えてやろう。俺がなぜ“史上最強の妖屠”と呼ばれているのかをな!」
アルスラーン戦記がアニメ化か、いい時代になったなあ(遠い目)




