† 三の罪――死神と演武(ワルツ)を(捌)
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「緑川くん、ずいぶんとトイレ戻ってこないからまた倒れてるんじゃないかと思ったけど、大丈夫かい?」
「気持ち悪さはすっかり落ち着きましたわ。ま、いいとこなしでボコられたのは今でも悔しいすけどねー」
結果的に十四位へなりはしたが、あいつのアシストあってのランクだし、何よりトップ層との差を思い知らされた。
「ありゃ相手が悪かったね。彼女、アルビノになっちゃうぐらい高負荷の実験を耐えて鎌一本で三位になった化け物だし」
「今日参加した怪物たちの中でも彼女は別格でしたね……妖屠の強化された眼でも視えないなんて」
「ま、茅原くん抜きだからねー。そう言う新十位の桜花くんもすごかったよ。十一位はともかく、八位も倒すなんて立派立派! もうおじさんより上の人に勝っちゃうとはねー」
「そもそも隊長が七騎士に入っていないのがおかしいんですよ」
盛り上がる二人をよそに、俺は手の湿布に目を落とす。
「……確かに、北畠みつきの動きは異常だった。でもいくら人間をやめてようが、元々が同じ人間な以上、なんらかの対処法はあるはず……!」
「おっ、だんだん名前以外も稲目くんみたいになってきたねー」
「さすがにそれは言いすぎですよ。彼が十四位のころはもっと完成されてました」
平野耕太さんは単行本の裏で「趣味 チン○コいじり」って載せてるけど、どういう風にいじるのか、ちゃんと書くべきだと思う。




