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† 二の罪――我が背負うは、罪に染まりし十字架(漆)

 観戦席からは、驚嘆の声が上がっていた。

「……ああいう相手って、どうすればいいんでしょうかね」

 七騎士と多聞さん以外はなんとかなる相手、と豪語していた三条も、途方に暮れているようだ。

「僕なら帰るかなー。うそうそ、飛び道具でペース崩して突きか、目が回るの待つね」

 日本で唯一の世界ランク一桁代だけあって、隊長にとっては未知の動きではないらしい。かく言う俺も――――

「速いねー。楽しそうで何よりだわ。けどよ、自然界じゃ弱い方が周りを回るんだぜ」

 あいつ(ルシファー)の力か、自分でも驚くほど早く、この俊足に慣れてきているようだった。そうと来れば、向こうが錯乱に勤しんでくれているうちに仕留める。

「まさか……自分から仕掛けるのか!?」

 姿勢を前傾させた俺に驚きの視線が浴びせられたが、カウンター狙いではおそらく相手の思うつぼだ。こういうタイプはさらなる加速を残しているだろうから、優速にある彼がここまで様子見した上で、迎撃できるような甘い斬り込みを繰り出すとは考えられない。

「これで――どうだぁああああッ!」


 アカメが斬る!の最新刊、安定して面白かった(小並感)

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