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黒髪の歴史1

「120歳‼︎」

アイナの祖父、イーさんの年齢を聞いて気になる事が出来た。


「と、とりあえず、この世界の人の寿命は100歳を超えるのが当たり前なんですか?」


と聞いてみたら、


「ん?そんなわけないじゃないかー、

大体80〜90歳くらいまでだよ。」


面白い事言うね、とジークさんに言われた…


「お義父さんが別格なのですよ。」

とレアさん

「その通り。」

とアイナ


「まぁ、親父は昔、魔法研究機関の最高峰、

ユード研究所の最高責任者だったからな。その時開発した魔法の影響でこうなっているんだ。」


と分かるような分からないような説明をジークさんがしてくれた。

俺が困惑していると、


「あー、そこからは儂が説明しよう。」

と本人が言ってくれた。

「儂は昔ユード研究所で、延命の術式と言うものを作ったんじゃ。それは名前通り命を長くする魔法じゃ。しかし、作ったのはいいが誰にも扱えなくてな…つまり今じゃただの失敗作を生み出しただけじゃよ。」


と苦笑いを浮かべた。


すると、

「失敗作じゃありません。

例え爺さまがそう思っているとしても、それ以上の功績を残してきたではありませんか!」


とアイナが声をあげた。


「ありがとよアイナ、

そう言ってくれるだけで救われる…」


とアイナの頭を撫でていた…






暫くして、

ジークさんがパンッと手を叩き、

「さて、そろそろ話の本題に入ろうか?」


と言った

「そうじゃ、何故そこの少年を連れて来たのじゃ?エール家全員で?」


「それはこれから全員が驚愕する程の事だからです。私は知っていますが、私だけでは判断出来ず全員に相談して意見を聞きたかったからです。」


とアイナは神妙な面持ちで言った。

「気づいていると思いますが、その者についてです。」


と俺を見た。

それから目で訴えてきた…

何となく俺はアイナが言いたいことを理解したので、頭の布に手をかけた…






布を外すと俺の【黒髪】が現れた。






ジークさんとレアさんは最初にアイナが見せた様な驚愕と恐怖が入り混じっているような表情をして、イーさんは驚いているが何かを考えているような表情だった。



誰も何も喋らない、いや、喋る事が出来ないのか何十秒間だろうが、俺には何時間にも感じた。


アイナの時みたいに埒が明かないので、

自分から近寄ろうと一歩近づこうとすると、


「し、死神め!

何が目的だ私達の命か⁉︎」


とアイナと同じ反応をした。

2度目なので俺自身驚きは少ないがさっきまで友好的だった人物達から言われるのは結構キツかった…


「な、なにを黙っている‼︎貴様‼︎」

とジークさんが言った、

誤解を解くために近づくと


「貴様100年前を惨事を、ま、また起こす気か⁉︎」

「わ、私達は殺しても構わないからアイナだけは許して下さい!な、なんでもしますから!」


と、

アイナの両親はアイナを守ろうとした。

アイナは説明しようとするが、


「ア、アイナ逃げなさい!

あの人と一緒に食い止めておくから逃げなさい‼︎」


と頭がいっぱいらしく聞く余裕はないらしい…

さらに、


「敵わないまでも、じ、時間稼ぎくらいにはなるだろう。来い!一太刀くらいはいれてやる!」


そして、

どこからか大剣をだし戦闘態勢をとっていた。


「い、いや、だから「さ、さあ、来い死神」


「アイナもレアも親父も殺させはしないぞ‼︎

レアも逃げろ、私の分もいきてくれ…」


「あ、あなた、いやです!

私はあなたと運命を共にすると決めてます!」


とお互いに死を覚悟したような言いようだった。


俺がどう言おうかと考えていると、


「落ち着きなさい。2人共。

この少年は100年前の死神ではないぞい。」


と、

予期せぬ言葉が割って入った。


「お、親父、何を言っているんだ⁉︎」

「お義父さんも早く、て、転移して下さい!」

2人共かなり焦っているらしく、聞いてない…



「えぇい‼︎落ち着きなさい2人共‼︎」

と意外な程の大声をイーさんが出した。


ジークさん、レアさんはそこに驚き固まってしまった。そこを見逃さずイーさんは、


「大体本物なら、先に遭遇したアイナが生きているはずがないはずじゃ。それに、此奴はどうみても10代くらいじゃ。奴なわけないじゃろうが‼︎」


そこまで言って、

やっとアイナの両親は落ち着き始めたようだった…


「そうです、父上、母上、この者は死神とは違います。短い時間ですが一緒にいて分かりました。とても話に聞く大悪党とは思えません。」


とアイナが庇ってくれた。


「あぁ、儂が昔見た死神とは雰囲気も目も圧倒的に違うしのう。」

とイーさんが言った…


「この者は記憶を失くしています。

そこで爺さまに話を聞きたいと思い連れてきたのです。」


と今までの経緯をアイナは話した…

続けてアイナが、

「まずは、

この者に今までの歴史を教えます。ですから、爺さまお願いいたします。」


と、

両親が呆然としているなかアイナは話を始めた…



化け物の歴史を次話で書きます!

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