襲撃!?
王様の元へと向かう山田達。
城に着き謁見しているさなか、突如兵からの知らせがあった。
はたしてこれから何が起こるのか・・・。
山田達が床に着きしばらくたったころ。
「すぅー・・・。むにゃむにゃ。ふふ。」
寝息を立てる山田。
その寝顔を見つめる影があった。
「ふふ。よく寝てるわね。山田かわいいよ山田。食べちゃいたいくらい。」
「んん~。」
寝返りを打つ山田。
「っ!?山田のくせに生意気だわ。お仕置きしようかしら。」
「・・・・。ん?」
山田が目を開けた。
「気のせいか・・。」
再び目を瞑り眠り始める山田。
「私も寝ようかしら。」
部屋に朝陽が射しこむ。
エリスは体を揺すりながら
「山田さん、朝ですよ。起きてください。」
「んん~。あともう少し~。むにゃむにゃ。」
「ふぅ。仕方ないわね・・・。」
「ん~。ん!えぇぇぇぇぇ!?」
山田は恐る恐る眼を開けた。
目の前にエリスの顔があった。
そして口が塞がれていた。
(これってキス!?)
「あ、おはようございます。山田さん。」
「お、おはようございます。」
「よく眠れましたか?」
「え、あ、うん。」
「それは何よりです。それでは支度をしたらお城に参りましょう。」
数刻後、二人は宿を後にした。
「んん~。装備を着けたのはいいけど重くて歩きにくい・・。」
「ふむ。少し待ってくださいね。」
エリスは呪文を唱え始めた。
「どうですか?」
「あ、なんか軽くなったかも。」
「うまくできたみたいですね。」
「うん、ありがとう。」
「いえ、では参りましょうか。」
城への道をしばらく歩く。
「あ、見えてきたみたいですね。」
「ん?どこどこ?」
「あれですよ。」
といってエリスは高台にある城を指差す。
「あった。まだかかりそう・・。」
「少し休みましょうか。」
「うん。」
ぐぅ~。
「少し早いですがお昼にしましょうか。」
「え?でも何も買ってきてないよ?」
エリスは自分の荷物を開け風呂敷に包まれた箱を取り出した。
「あ、お弁当。もしかしてエリスが?」
「ええ、お口に合うかどうかわかりませんが。」
「いただきまーす。」
もぐもぐ、むしゃむしゃ、ごっくん。
「うん、すごくおいしいよ!」
「早起きして作った甲斐があったようですね。」
「エリスってお姫様なのになんか家庭的だよね。」
「そうですか?」
「うん、わたしなんて料理なんて全くできないしエリスが羨ましいよ。」
「なんだか照れてしまいます。」
「ごちそうさまでした。」
「おそまつさまでした。」
「さてと、お腹も膨れたことだし行こうか。」
「はい、そうしましょう。」
再び城を目指す二人。
しばらくして、城門の前に着いた。
衛兵に要件を伝えるとすぐに通してくれた。
「どうぞこちらへ。」
衛兵の案内の元謁見の間に着いた。
「おお、エリス姫ではないか。」
「お久しぶりです。叔父様。」
「よくぞ無事であったな。おや、そちらの方は?」
「こちらは異世界の救世主である山田さんです。」
「ほう。そなたが救世主か。ヤマダサンとやら、こちらの世界はどうかな?」
「はい、自然豊かで、景色もよくて町は活気づいていてとても楽しいです。」
「そうかそうか。さてエリス姫、それで話というのは何かな?」
「はい、帝国を倒すためにはこの世界のすべての人々が力を合わせなければなりません。そのためにも王様に、他国に取り計らっていただきたいのです。」
「ふむ。では使者と文の用意をしよう。」
「王様~!」
「ん、何事じゃ?」
「襲撃です!帝国のやつらが町を攻めてきました。」
「なんじゃと?して戦力は如何程か?」
「はい敵はおよそ2千と思われます。現在、常駐している部隊で応戦していますが、このままでは時間の問題と思われます。ただちに救援を。」
「むむ。わかった。すぐに救援を向かわせる。そなたは町に戻りしばし持ちこたえるよう伝えよ。」
「はっ。では失礼します。」
「叔父様、わたくしと山田さんも部隊に加えてください。」
「いや、そなたらを巻き込むわけにはいかん。」
「ですがわたくしは魔法を使えますし、山田さんは天賦の才能があり必ずや帝国を退けてみせます。」
「んーむ。わかった。そなたらにも加わってもらう。誰か、エリス姫たちにも馬を。」
「はっ。ではこちらへどうぞ。」
「山田さん、では行きましょう。」
「え、でもわたし馬なんて初めてで。」
エリスは呪文を唱えた。
「これで大丈夫ですよ。」
「ほんとうかな・・・。」
「さぁ行きますよ。」
「あ、ちょっと待ってってば。」
馬をしばらく走らせた。
「もうすぐですよ。」
「うん、兵隊さんたち大丈夫かな?」
「きっと大丈夫ですよ。」
「そうだね。急ごう。」
一方、守備隊テントでは
「このままでは町になだれ込んでしまう。援軍はまだなのか?」
「隊長、援軍が到着したとのことです。」
「そうか、これで勝てるぞ!」
「ふぅ、やっと着いたー。」
「兵隊さんたちも着いたようですね。」
「これから戦うのかぁ。」
「大丈夫ですよ、山田さんなら。」
「くよくよしてたってしょうがないよね。」
こうして帝国との戦いが始まった。
「ザッコー部隊突撃ざこー!」
「ざこー」
「あれってカラカラ砂漠にいたスラ○ム?」
「ス○イムではなくザッコーですよ。」
「どっちでもいいけど、あれぐらい今のわたしなら大丈夫だよね。」
「油断は禁物ですよ。ザッコー率いているのは恐らくキングザッコーですから。」
「キング?それって普通のより強いってこと?」
「なんでもザッコー100体分の強さらしいですよ。」
「あんなのに勝てるのかなぁ・・・。」
「弱気になってはだめですよ。私が魔法で援護しますので山田さんはキングザッコーを目指してください。」
「え?わたしがあいつと戦うの?」
「さっさっといけや、このアマ!」
「は、はい!」
(久しぶりに裏エリス見た気がする。)
山田はキングザッコーを目指し単身突撃していた。
エリスは魔法で群がるザッコーを焼き払い山田を援護していた。
そしてキングザッコーと対峙する山田。
山田とキングザッコーの一騎打ち。
はたして山田は無事に勝利しサハラージャ王国を救えるのか。




