詩: 猫のロンは見栄を張らない
掲載日:2026/03/03
ねえ ロン
あなたはいつだって
ありのままの姿で堂々としているわね
お腹を見せてゴロゴロと
「これが私よ」と言わんばかりの無防備さ
あなたの辞書に「見栄」の文字はなく
心の中はいつも
まっすぐな光が射している
ねえ ロン
外の世界では みんなお面を被っているの
「仕事ができる自分」や「幸せな私」
どれも本当の自分じゃない気がして
たまに息苦しくなるのよ
あなたの前で
このよれよれのパジャマで
ポテトチップスを食べているときが
一番「私」らしいなんて皮肉よね
自分のダメなところを認めることができたなら
どれだけ人生 楽になることか
格好つけるのをやめるだけで
周りの景色が変わるのよ
無理して笑わなくていい安心とか
誰かと比べなくていい静けさとか
空の青さが心に染みてくる感じとか
ねえ ロン
人前では決して見せない
この情けない姿をあなたにさらけ出して
ちょっと心が楽になったわ
明日は少しだけ肩の力を抜いて歩けますように
ロンのように




