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エピソード0

俺は最強だった。

一国の軍隊クラスと言われていたほど強かった。

そんな俺が全身から血を出して倒れている。

12歳の頃に膝をついてから今まで一度も膝をつかず倒れることすらなかった俺が、無様に地べたを這っている。

血が止まらない。

超回復を持つ俺は傷がすぐ治るはずだが今回は傷が塞がる気配が全くない。

全身が熱い。

「アリステラ特別中将!!」

若い将校が俺に呼びかけている。

そうだ、俺は彼を庇ったんだった。

若い将校が俺から視線を外し俺の正面にいる誰かを睨みつけている。

俺はその誰かと戦っていた。

そいつは剣を持っていた。禍々しい雰囲気を纏っている。その剣で切られたところが再生できない。

あいつは誰だ。

魔族か鳥族か?

それとも龍族?

犬族と人族は味方のはず。

視界がぼやけてきた上、血が滲んでよく見えない。

意識が遠のいてくる。

走馬灯が駆け巡る。

辛いこともあったけどなんやかんやいい人生だったのかもしれないな。

この後のことはこの若い将校に託そう。

しかし、最強の俺が負けるとは······

「これだから乱世は面白い」

俺は最後に笑っていた

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