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オープンの日

改訂版エピソード2になります。

旧版での「オープンの日1」に相当するエピソードです。

設定変更部分は大半がここで説明されています。

まだプレイ開始しませんが、次エピソードからプレイ開始となります。

MRアトラクション施設「ハンターギルド」は、H市内の、私鉄S線T駅が最寄り駅で、JRも付近を通っており、近年、JRの駅も新しく近くにできるらしい。

市営の陸上競技場や体育館、野球場なども徒歩圏内にある。

すぐ裏手には、T公園という、数十年前に地方博覧会が開かれたらしい場所が公園として開放されて

いる。

戦没者の慰霊碑などもある。

市民の50代以上には、モノレールの駅があったことでも知られているらしい。

モノレールはとうの昔に廃線となり、発着場と一部の高架跡だけが、市内のところどころに残っている。

元が大型の公共施設だったので敷地は広く、駐車場もかなり広くとられている。

オープン当日は、所用で来ることができなかったので、デビューはオープンから一週間後の週末と

なった。

混雑を予測してオープン1時間以上前に到着したが、到着した時にはすでに駐車場はかなり埋まって

おり、奥のほうまで行かないと駐車スペースがなかった。

車は滑り込めたが、入り口前の人間による行列はすでに50Mを超えている。

けっこう老若男女入り乱れている。

そういえばWEBサイトに、プレイ可能年齢は十三歳以上と書いてあった。

しかし、行列の中には十三歳未満では?と思しき子供の姿も見える。

親が一緒にいるようだが、親が同伴すれば入れるのだろうか?

それとも、わたしの年齢の見立てが間違っているのだろうか?

まあここはわたしが気にしても仕方がないので、並んで待つことにする。


オープンは10時だが、わたしの前に30人近くいるので、それなりの待ち時間になるだろう。

一時間以上は待たないといけないかもしれない。

と思っていたが、建物の中には意外と早く入れた。

施設の入り口付近やロビーには、「事前にアプリで会員登録を」という案内とQRコードが印刷された看板や

ポップがあり、スマホでQRコードを読み込むと、アプリがインストールされ会員登録するサイトに接続された。

並んでいる間に登録を済ませておくと、この後がスムーズに進むらしい。

建物の中には広いロビーがあり、テーブルと椅子が設置されていて、カフェの運営もあるようだ。

子供連れの家族や、友達同士などで座ってお茶を飲みながら、しゃべっている人もいる。

大きなモニターが、何基か壁に設置されており、プレイ中映像が流れるので、それを観ている人もいる。

受け付けは、事前に登録をしていたおかげで、窓口で紙に書くものもなく、アプリに表示された

会員番号のバーコードを読み込んでもらうだけで完了した。

プレイにはアプリだけでなく物理カードが必要で、初プレイ時には、会員カードが発行され渡される。

カードが発行されると、ハンターギルド員となる。

このカードを、会員カードではなくギルドカードと呼ぶ。

アプリに表示される番号と、カードの番号は一致しており、アプリとカードは連携していて、プレイ成績

が記録され、成績によってランクが上がったり下がったりする、と説明を受けた。

最初は当然ランクが低く、カードとアプリの背景色が銅色をしている。

おわかりだろう。ブロンズランクということだ。

ランクが上がると、カードが交換され、色も変わっていくのだ。

アプリの方も、背景の色がカードと同色に変わる。

登録時に決めたハンドルネームで、アプリ内のランキング表に、現在の自分の成績とランクが表示

される。

そしてプレイ申し込みをする。


受付でカードかアプリのバーコードを読ませると、画面をこちらに向けて設置されたタブレットに「プラクティスステージ」「レベル1」「レベル2」「レベル3」「レベル4」という5つのボタンが現れた。

レベル2、レベル3,レベル4は色が薄くなっており、今回選択できないことがわかる。

プラクティスステージとは練習ステージで、距離も短く、モンスターも弱いらしい。

レベル1以上のステージを、本ステージと呼ぶ。

プラクティスステージは料金も、本ステージより低価格に設定されている。

そしてプラクティスステージだけは、十歳からプレイできるとのことだ。

なるほど、先ほどの子供はプラクティスステージをプレイするために来ているのだ。

プラクティスステージは、練習とはいえ、ずいぶん難易度が低く設定されているような気がするな、と思ったがそういう理由だったのか。

WEBサイトに記載があったのを、わたしが見落としたらしい。

ただ、プラクティスステージの成績はランクアップ対象とならず、ランキングにも反映しない。


わたしは初めてなので、プラクティスステージをタップした。

プラクティスステージとレベル1は、どちらもクリアしていなくても選ぶことができる。

しかしレベル2以上は、1つ前のレベルをクリアしないと選択できない。

レベル1をクリアすると、次はプラクティスステージ、レベル1,レベル2の3つから選ぶことが

できる。

レベル2をクリアすると、その選択肢にレベル3が加わり、レベル3をクリアすると、選択肢に

レベル4が加わる。

プラクティスは基本四人制で、後ろに待機者がいない場合を除き、見知らぬ人同士でも、強制的

に四人パーティーで、プレイすることになる。

一方本ステージは、人数を申告すると、四名まで任意の人数で、パーティーを組める。

ソロプレイも可能なので、強制的に知らない人と、パーティーを組まされることはない。


プレイ申し込みの後、しばらく待機していたが、アプリに通知が来て、順番を表示するディスプレイにも

自分の番号が表示されたので、入り口前に行くことにする。

プレイヤーもしくはパーティーは、15分間隔で入場する。

これは先発組と後発組が、中で一緒くたになってしまうことを避けるためで、大体15分あれば、普通の

プレイヤーなら、少々てこずっても、ボスエリアあたりまで行くらしい。

前後発組が友人同士であっても、同時出発はできず、後発組は15分後の出発となる。

15分の間に初心者として説明を受ける。

VRゴーグルの装着の仕方、銃の扱い方。

ここでスマホや財布などを持っていたら、係員が用意したボックスに入れて、ギルドカードを登録して

ロックし、預ける。

ボックスは出口に移動され、プレイが終わったら回収する。

スマホが預かられるのは、紛失防止もあるが、ステージ内は撮影禁止なので、その対策でもあるかもしれない。

バックバックやウェストポーチも、ステージ内に持ち込むことはできない。

これら大きな荷物は、ロビーにコインロッカーがあり、そこへ入れておく。

貸し出されるのは、ゴーグルとベルト、そして銃だ。

今回プラクティスステージなので、見知らぬ男性3人と、一緒のパーティーとなった。

二人は10代後半か20歳くらいの、友人同士らしい。

もう一人は、わたしと同年代だろうか?

おとなしそうな男性だ。

最後の男性のみ、すでに数回のプレイ経験があるようだった。

20歳くらいの二人はノリノリで、ずっとおしゃべりをしている。

お互い、に銃を向けあったりして、おどけている。

今からのプレイが楽しみで仕方がない、といった感じだ。

もう一人の、ソロの男性は寡黙だ。

一人なのだからしゃべる相手もいないし、見知らぬ人に、気軽に話しかける性格でもないのだろう。

それはわたしも同じだ。

彼はすでにプレイを経験しているが、今日もう一度、プラクティスステージをプレイするということは、自信が持てなかったのだろうか?とこの時は思った。


若者二人のうち、ロン毛気味で、しゃべり方が少し落ち着いた感じがし、イケメン風の方をA氏、髪が短く声が大きくて、アクションも大きく、ちょっとやんちゃ気味に見える方をB氏、経験者の寡黙な男性を、X氏と呼ぼう。


わたしたちは、軽く挨拶をして、それぞれ装備を装着し、ステージの入り口で待機をした。

係員が入口におり、時間を計っている。

前の組が入って15分が経ち、わたしたちに入場の指示が出た。

いよいよプレイ開始だ。

お読みいただきありがとうございます。

申し込み場面やレベル選択などを設定しなおしました。

次エピソードよりプレイ開始となります。


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