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MRアトラクション ハンターギルドプレイレポート(改)
を投稿いたします。
お初の方は、初めまして。よろしくお願いいたします。
旧版をお読みいただいた方は、改めてありがとうございます。
友人からの指摘もあり、いささか読みにくかった内容を、かなりすっきりとさせました。
ストーリーは変わっておりませんが、一部の施設ルールが変わっております。
特にここには変更内容を挙げませんので、気にならないのであればそのままスルーしてください。
20XX年
ある日、突如として地球上の不特定の場所に、空間の歪みが発生し、そこから異形の怪物が現れた。
怪物は、地球上の生物に対して無差別の殺戮を開始した。
人々には、モンスターへの対応の術はなく、モンスターが現れたら、逃げて軍を呼ぶしかなかった。
だがある時、モンスターに大きなダメージを与えられる武器が、発明された。
ここから人類の反撃が始まる。
武器を手に入れた人々は、モンスターを狩り始めた。
彼らを、人はハンターと呼んだ。
ハンターたちは、情報共有や支援などを行う組合組織を作り、それは「ハンターギルド」と名付けられた。
今回、ハンターギルドより、出動要請が来た。
あなたはハンターとなり、これからモンスターハントを行うことになる。
これを読んだあなたは、昨今のはやりのライトノベルやコミック、もしくはアニメの設定かと思われたのではないだろうか?
わたしも、これが本屋のポップや、電子書籍サイト、はたまた動画サブスクのメニューで見かけたものなら、「またか」と思っただろう。
しかし、これはスマホでニュースアプリを見ていた時に表示された、ローカルニュースの一つだった。
「H市に新アトラクション誕生!」という見出しが目にとまったのだ。
記事内には公式サイトのリンクがあり、そこをたどると、映画のトレーラーのような動画で、襲い掛かるモンスターに人間が銃で立ち向かっている、CGと実写を合成した映像が流れ、その後に前述の文章が流れたのだ。
最初は、新作映画の予告の間違いかと思った。
しかし、「体感アトラクション ハンターギルド」というアトラクション施設だという。
首都圏や大都市にできるアトラクションのニュースがなんでローカルニュースに流れてくるんだ?
2番目に思ったのはそれだった。
ところが、最後に流れた地名は
〇〇年〇月 H市▲▲にオープン!」
というものだった。
記事の見出しにもあった都市名は、わたしが住んでいるローカル都市だ。
わたしの住むH県H市は、県内では比較的上位に位置する大きさの都市だが、政令指定都市ではなく、まあ小さくはないが大都市でもない、といった街だ。(市の関係者の方ごめんなさい。個人の意見です)
アトラクションができる、と書かれているところは、場所的には数年前に、中心部から少し離れたところ(と言っても車で10分以内、徒歩でも行けなくはない)にあった大型公共施設が閉鎖し、数か月前から工事が始まっていた。
どんなテナントが入るんだろう、と思っていたところだ。
体感アトラクションとはどんな施設なのだろう。
わたしは知らなかったが、すでにWEB広告などは出回っており、かなりの話題になっているようだ。
検索すると、次々とニュースや広告がヒットした。
「世界初!VRゴーグルを使用しMRで施設内を自由に歩きながらモンスターをシューティング!」と書いてある。
MRといえばあれだ。
たしかVRゴーグルを使って、画面上で実際の周囲の風景の中にCGのキャラクターなどを表示させるやつだっけ?
ん?それって世界初か?
VRゲームでMRを使って家の中で銃を撃ちまくるゲームってあったような気がするが。
VRゴーグルは持ってないので詳しくは知らないが、ゲームはするので、どこかで広告を見た気がする。
ふむ、なるほど、施設の中を歩き回ってシューティング、というところが世界初なのかな?
たしかにこれはコンシューマーゲームではできない要素だ。だとすると世界初!も嘘ではないかもしれない。
興味が出てきた。
とはいえ、オープンはまだ先だ。
それまでは、情報を集めることにしよう。
その後、公式WEBサイトやニュースサイトで公開される情報が増えてきた。
設定はこうだ。
時代は近未来で、謎の空間の歪みから現れたモンスターが人類の脅威となる。
当初軍隊しか対処できなかったところ、モンスターの素材である骨や爪や牙を使用することで、対抗する武器が作れることが分かった。
それにより、民間人もハンターとなってモンスターを倒すことができるようになった。
さあ武器を持ってモンスターハントをしよう、というものらしい。
VRゴーグルを使って実際に歩いて施設内を進み、画面に現れるモンスターを銃で攻撃、ステージを進めていく、という内容のようだ。
それを見ているうちに、自分がプレイすることはもちろん、自分がプレイした体験を、レポートしてみたい、と思うようになった。
当然、各種の媒体が取材をするだろうし、TVやインターネットの動画媒体などでもレポートされるだろう。
動画などでは、撮影のプロも関わるだろうし、レポートもプロが書いたもののほうがポイントを押さえているだろう。
しかし、素人の体験レポートというのもユーザー目線としてあってもいいじゃないか。
コンシューマーゲームでも、ユーザーのリプレイ動画が、動画投稿サイトで人気だったりもする。
残念ながら施設内は撮影禁止のようだが。
当初はブログでの報告を考えたが、それでは同じようなものが乱立しそうだ。
そこで、ちょっと違った舞台から報告してみよう、と思いついた。
こちらの、素人が小説を投稿できるサイトだ。
わたしは小説も素人で、文才があるわけではないが、学生時代に趣味で小説を書いていたこともあり(投稿歴はない)ちょっと珍しいアプローチかも、と思った。
なので、これから体験してくる「ハンターギルド」の体験レポートを、小説として書き起こして投稿する。
興味を持たれた方は、お付き合い願いたい。
お読みいただきありがとうございます。
旧版をお読みいただいていた方は、かなり読み易くなったのではないかと思います。
施設の都市については、旧版では都市名を出していましたが、すべてアルファベットに変えました。
作中で現実のままに再現できるものではないので、実名を出す意味がないと判断したためです。
もしシリーズが続いた時に考えている後々の展開では、地名を出しておいた方が伝わりやすい部分が
あるかな、という考えがありましたが、それは後々考えようと思います。




