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「刹那。」

那由多(なゆた)お兄ちゃん。」

 刹那の第二手術の日。

ぼくは久しぶりに刹那の顔を見た。

「全然会いにきてくれないじゃん。お兄ちゃん。」

「ごめん、普通に忙しい。」

「お兄ちゃんのおかげで手術の費用が少し浮いたしね。感謝してるよ。」

 刹那がニコッと笑う。

「那由多ってっさ、刹那と真逆の意味なんだって。お兄ちゃん知ってた?那由多って、一番大きな数字なの。お兄ちゃんは無限の可能性を持ってる。刹那は一番小さな数字。でもね。刹那って名前、私は好きなんだ。だって一番小さいのはもっと大きくなれるってこと。ね?だから私たちもっと頑張れるよ。お互い頑張ろう。お兄ちゃん。」

 刹那は嬉しそうな笑顔でこちらを向いて、頑張るね。と言ってから手術室に向かう担架にのった。


ぼくも。

もっと先に向かおうと思った。

刹那と一緒に。

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