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恐竜さんと雨

 恐竜さんは現代のこの世界にやってきました。前の世界では、落石から恐竜仲間を守ったら代わりに自分が死んでしまいました。本来ならそれで終わりなのですが、神様がそれを可愛そうだと思いまして、違う世界に生まれ変わらせてくれました。

 恐竜さんはこの世界の博士さんからブロキオサウルスといわれました。恐竜さんはよくわからないから、四足で支えられた大きな体から伸びている長い首を縦に振って頷きました。それから恐竜さんは、博士の庭で暮らすことになりました。

 恐竜さんが庭にいると、子供たちがやってきました。恐竜さんが話しかけると、近所に住んでいる子供たちであり、小学校に入ったばかりらしいです。恐竜さんが一人ぼっちなのがかわいそうだから、子供たちは一緒に遊ぼうと思ったのです。

 恐竜さんは仲間を助けたら死んでしまい、いきなり知らない世界に来てしまい、とても嫌な気持ちでした。最初は子供たちのことをたいへん警戒しました。でも、そのうち子供たちと仲良くなりました。

 恐竜さんと子供たちが山で遊びに行くと、木が倒れてきました。これでは子供たちは進めません。そこで恐竜さんは、自分の体の上に子供たちを乗せて進むことにしました。

 それにより、恐竜さんと子供たちは先に進めるようになりました。子供たちが恐竜さんを心配しましたが、恐竜さんは大丈夫だと言いました。恐竜さんは足を傷つきながらも進んで行きました。

 次に、悪い動物さんたちが襲ってきました。オオカミさんやハチさんや色々な動物さんが襲ってきました。恐竜さんは子供たちを守りながら戦いました。

 それによって恐竜さんは怪我をしました。でも、恐竜さんは子供たちを守れたことに満足して、怪我のことなんか気になりませんでした。子供たちは恐竜さんのことが心配になりました。

 そうこうしていると、雨が降ってきました。恐竜さんは子供たちを自分の体の下に避難させて、雨が当たらないようにしました。恐竜さんは、子供たちが元気だったらそれだけで幸せでした。

 ところが、子供たちは恐竜さんの下から出てくるではありませんか。そして、子供たちは傘やレインコートで雨を避けています。そんな子供たちが恐竜さんの上に乗ることによって、恐竜さんも雨を避けることができるではありませんか。

 恐竜さんは子供たちに風邪をひくから自分の体の下にいるように言いました。しかし、子供たちはそれを断ります。恐竜さんが今まで守ってくれたのだから、今度は自分たちが守る番だと言いました。

 それを聞いて恐竜さんは目から雨が流れました。恐竜さんは前の世界では、仲間を守ったのに何も報われることがなかったことを思い出しました。恐竜さんは今の世界では、子供たちが自分を守ってくれていることを思いました。

 恐竜さんが喜んでいると、雨が止みました。空には虹はかかっていないけど、恐竜さんと子供たちとの間には美しい心の虹がかかっていると感じました。恐竜さんたちは家に戻ることにしました。

 恐竜さんがそのことを博士さんに言うと、博士さんは別の話を言い始めました。博士さんは、恐竜さんを元の世界に戻す機械を発明したのです。それで博士さんは恐竜さんに、この世界に残るか元の世界に戻るかを選んでもらうことにしました。

恐竜さんは元の世界に戻れると聞いて嬉しくなりました。しかし、この世界も楽しいと思い始めたので、たいへん悩みました。恐竜さんは色々と考えた結果、どうするのかを決めることにしました。

 次の日、子供たちが博士さんのにわに行くと、恐竜さんはいませんでした。子供たちが博士さんに聞くと、元の世界に戻れる機械のことを言いました。その話を聞いて、子供たちは悲しみました。

 すると、庭に恐竜さんが戻ってきているではありませんか。子供たちが庭にいなかった理由を聞くと、迷子の鳥さんを道案内していたと恐竜さんは言いました。恐竜さんは体を怪我しながらも、困っている鳥さんを助けていたのです。

恐竜さんはいつもでもこの世界にいました。恐竜さんはいつまでも困った人たちを助けていました。恐竜さんはいつまでも幸せでした。


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