表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/60

〈諸刃(もろは)の剣(つるぎ)〉+〈解放〉+〈聖剣〉VS《破滅世界(エンドオブザ・ワールド)》

最近毎日更新をしているが書き溜めはほとんどありません。ですが、プロットが頭の中にはあるのでご安心を。


多分ですが、明日か明後日にタイトル変更します。最初から決めていたのですが、すごいネタバレになるのでご了承ください。


明日も更新します。

「なんだ?今の光は?」


クラウス……無事で居てくれよ!


「ナルカ、悪い。ちょっと行かなくちゃいけないことができた。また、必ず迎えに行くから、待って居てくれ」


「……了解。……俺の分も……頑張ってくれ、よ?」


「当たり前だ。じゃ」


俺はそう言って、ナルカの元を離れる。もう、死なせない。前世の家族も、今世の家族も3人救えなかった。だから、ナルカとクラウスだけは、絶対に死なせない!


そう心に決めて、俺はクラウスの元へと戻って行った。


***


「ふむ、二人掛かりで倒せなかったのに、貴様1人で私を倒せるとは、到底思えないのだが?」


「言ったろ?奥の手を使うって。少し待っててくれ。これには時間が掛かるんだ」


クラウスはそう言って力を貯め始める。


「馬鹿なのか?仲間の支援もない今、普通に勝てない相手の目の前で、そんな無防備な格好をするなど、倒してくれと言っているようなものだぞ?悪いが待つような優しさもないのでな。さっさと殺させてもらおう」


ミドレファスはそう言って空中を蹴り、クラウスに向かって細剣を突きだして、喉を築こうとする。クラウスはそのまま動かない。喉を突かれる寸前までは。


キィーン!!!


つい先ほどの攻防と同じように細剣を受け流し、そのままミドレファスの首を狙う。ミドレファスはその行動に驚きつつも、頭を下げて聖剣を避ける。


クラウスはそれを読んでいたのか、蹴りをミドレファスの顔に入れる。そのままミドレファスの体が上に浮き上がる。その無防備なお腹にもう一度蹴りを入れる。


「……がはっ!」


地面を2、3回跳ねてミドレファスは吹っ飛んだ。


「馬鹿なのか?こんな事を目の前でするなんて、罠に決まっているだろう?まぁ、本当ならみすみす相手を強化させる事になるから、そうするのが正解だがな。それに、奥の手はもう使っている」


クラウスはミドレファスにそう言う。


「くっ!舐めた真似を!……何をしている?」


ミドレファスはクラウスに尋ねる。クラウスは聖剣を地面に突き立て、聖剣から手を離していた。そして指を噛み、滲み出た血を聖剣にかける。


「見て分からないのか?もう必要がないんだよ」


「っ!……」


クラウスの言葉を聞き、ミドレファスは辺りを警戒する。……だが、何も起こらない。ミドレファスはクラウスを睨む。


「あのさ、さっきの攻防で警戒しているんだろう?ても、聖剣を持っていないからって、こんな相手を無防備にしたら、ダメだと思うよ。せっかく奥の手を使う手順を行なっていたから、そこをつけば良かったんだけど」


ミドレファスは先ほどの行動から、自分がどう動くのかを誘導、予測されたのだと気づく。


「謀ったな?」


「こう言う心理戦とかの考え方は俺の息子だよ。色々な行動や考えを使ってくる。最初は騎士同士の決闘のような戦いしかほとんど出来なかったが、あいつとやる事で、どんどん俺も強くなっているんだよ」


クラウスはそう言う。ルキウスは、クラウスが勇者らしく戦っていないと言うが、自分の行動がクラウスに吸収されている事に気づいていない。


「さて……そろそろだな。こうやって喋っている間にも、まだ準備は終わってなかったんだよ。時間稼ぎさせてもらったぜ。〈諸刃(もろは)(つるぎ)〉、その使用の代償は……命だ。使う時間が長いほど、自身の本来ある寿命を削っていく……と言うのをお前は信じるんだよな?さぁ、信じるか信じないかは、あなた次第です」


「くっ!!!」


クラウスの言葉に、ミドレファスは怒りを見せる。そして、クラウスはそのまま聖剣を手に取り、ミドレファスに向けてこう言い放つ。


「さぁ、始めようか。家族の仇だ」


クラウスはそう言って地面を蹴る。ミドレファスの目には、その次の瞬間には自分の目の前に、クラウスがいるような錯覚を覚えた。いや、錯覚ではない。事実だった。


クラウスの目には涙が浮かんでいた。はじめて家族の死を聞いた時、クラウスは激しく動揺した。泣きたかった。でも、目の前にはルキウスがいた。だから、ぐっと怒りと涙を堪えた。


もちろん、大切な人が死ぬのはこれが初めてではない。十五年前の戦争でも、幾度となく知り合いは死んでいった。そのたびに泣いた。


だが、仇は取れなかった。誰が誰を殺したのか、分からなかったからだ。だが、今は家族の仇が目の前にいる。こいつだけは、ミドレファスとミファネリアだけは殺すと、そう己の魂に刻み込む。


ミドレファスは聖剣に避ける。だが、聖剣を避けることはできても、それしか出来ない。だから、際ほど同様に蹴りを食らうし、聖剣も避けきれない時がある。


細剣で反撃する暇もない速さだ。このままでは、ミドレファスの敗北は濃厚だろう。


「ふざけるなっ!私は負けない!」


そう言って、一本の細剣を投げナイフのように投げつける。クラウスはそれを聖剣で弾く。その一瞬の隙をつき、ミドレファスは突進技を仕掛ける。


だがクラウスはそれを避け、もう一本の細剣を叩き折る。武器が無くなり、無防備になったミドレファスに向かって、無慈悲にもその刃は振り下ろされる。


「くっ!」


ミドレファスは威力の小さい、最短の爆発系魔法を使ってそれをなんとか避ける。その際、髪の毛が何本か聖剣に斬られた。ミドレファスは避け続ける。先ほどの言葉を真実と信じて。


「〈火神剣〉!〈雷神剣〉!〈氷神剣〉!〈風神剣〉!〈光神剣〉!〈闇神剣〉!」


魔法属性のついた斬撃を次々と飛ばしていくクラウス。その斬撃を、紙一重で逃げながら避けるミドレファス。


「はぁ、はぁ……私は負けない。……だから、しょうがないが、相打ちとさせてもらおう」


「そう言ったエルフはみんな自分だけ死んだけどな」


ミドレファスの言葉に、クラウスはそう返した。


「抜かせ!私は負けないのだ。御三家の当主、ミドレファス・フォン・クロイツェフだぞ!私をここまで追い詰めたこと、後悔させてやろう!

破滅世界(エンドオブザ・ワールド)》!」


ミドレファスがそう唱えると、漆黒の闇の塊が出現する。見たところ、ブラックホールみたいな感じだ。光すらも飲み込むほどの凄まじい闇だった。


「私のほぼ全ての魔力を注ぎ込んだ。さぁ、放っておけば、全てを飲み込むぞ。お前の大切なものを守りたければ、どうにかしてみろ!残念だが、これはもう、私にも制御が出来ないのだ!言っただろう!『ここまで追い詰めたこと、後悔させてやろう』、と」


「……まずいな……聖剣、もう少しだけ頑張ってくれ……〈解放〉!」


クラウスはそう叫ぶ。〈諸刃の剣〉は自身の命を削って、自身の肉体の限界以上の力を引き出す技だ。そして、〈諸刃の剣〉を発動している状態でのみ、使える技が〈解放〉だ。


〈解放〉は、聖剣の真の力を解放する。この技は、普段から聖剣に魔力を注ぎ込んでおき、その魔力を一気に放出する事で、聖剣がもつ、本来の力を無理やり引き出すものだ。代償は……体力、つまり生命力だ。


輝かしい聖剣の、神々しい光がさらに、より強く輝く。少し形が変形した。大きく、紋様が浮き出る。


「ほう、その魔力、凄まじいな。一体何年溜め込んだことやら。だが、私の《破滅世界》にはどんな魔法も無意味だ。さぁ、せいぜい足掻いてくれ」


ミドレファスはそう言い、《破滅世界》をクラウスに向けて放つ。


「……アリエス、最後の別れも言えなくてすまなかったな。もしかしたら、そっちにいくかもしれない。まぁ、俺にはルキウスがいるからそれはないと信じたいけど……これを耐えれるかは、耐えて見てから考えよう。……いくぞ、〈聖剣〉」


クラウスがそう言い、上段に構えた聖剣を大きく振りかぶる。そして、今までに溜めた魔力が一気にエネルギーの塊となって放出される。


そして、《破滅世界》と衝突した。聖剣からは、絶えず魔力が放出されている。だが、その量にも限りはある。《破滅世界》はただ、時速20キロメートルほどの速度で向かってくる。そして〈聖剣〉とぶつかり合っている。


「がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


ブシュッ!


クラウスの血管の一部が切れたように、血が所々から吹き出る。


「無駄だ!私の《破滅世界》は絶対に破壊できない。絶対にだ!」


クラウスは叫んで、自身の残りカスのような魔力も注ぎ込む。その動作に、ミドレファスは自信を持ってそう言う。


「守るんだ……ルキウスを。俺の最後の家族を!……仇を取るんだ……アリエスの、ココナの、リーシェの、村のみんなの……15年前の戦争で亡くなった人たちの!だから負けられない!……負けられ……ないん……だーーーー!!!」


クラウスのその大きな叫びと共に、エネルギーは《破滅世界》を押し返していく。そして、口から、鼻から、耳から血が垂れる。


「なっ!バカなっ!《破滅世界》は全てを飲み込む漆黒の闇だぞ!その力は、聖剣の輝きすらも飲み込むはずだ!何故だ!何故、その輝きは飲み込まれない?」


ミドレファスはそう叫ぶ。クラウスは笑ってこう言った。


「決まってるだろう……想いだよ。俺の、みんなに対する想いだけは、その《破滅世界》でも飲み込まないみたいだな」


「バカなバカな……バカなーーー!!!あり得ない、そんなもの!私は負けないのだ!もっとだ!もっと力を貸せ!」


ミドレファスがそう言った途端に、《破滅世界》の大きさ、闇の濃さ、重圧、速度、全てにおいてワンランクアップした。そして、〈聖剣〉の力を再び押し返していく。


「俺は守るんだ!負けられないんだ!」


「私は負けないのだ!絶対に!」


2人はそう言って、最後の力を振り絞る。


「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」


カッ!


直後、爆発したように光が辺り一帯を照らした。

面白かったら感想、誤字脱字報告、ブクマ、ptお願いします。

あと、私のもう1つの連載作品の

『目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜』

も、是非読んで見てください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ