事故で
こちらは新連載です。不定期更新です。
次に6時、9時、12時、15時に投稿します。
あと出来れば、私の別の連載作
『目覚めて始まる異世界生活〜チート無しでも頑張ってみた件〜』
こちらも是非読んでください。
それではどうぞ。
俺はある日事故に遭ったらしい。それはそれは酷いものだったそうだ。
その事故で俺は両親と弟を失った。他にも使用人を多数だ。
弟はまだ5歳で、俺より13歳も歳が離れており、両親はともに40代前半だった。
曖昧なのはあまり会った事もなく、会話など一年くらいしていなかったからだ。
両親はともに海外を飛び回る、何かの仕事をしていたが、俺は興味がなかった。
なんせ、今まで俺や弟の誕生日に立ち会ったことはなく、プレゼントを紙に書いて置いたら、その日に宅配便が届くだけだった。
それに、父は弟が生まれた時にも、立ち会わない奴だった。
だが家は非常に裕福だった。使用人も何人かいた。
俺は弟もいたし、寂しくは無かった。
俺や弟には家庭教師もついていて、頭は良かった。
そんなある日だ。俺の13歳の誕生日に急に耳が遠くなり始めたのだ。
よく分からない病名の『聴神経腫瘍』だった。
両親は俺を見限り弟だけに教育を注ごうとした。そして3年後のことだ。
ガス爆発で弟と以下略を失ったのだった。その中で俺は奇跡的に生き残った。
ただし、両足欠損と失明を追加した状態でだ。
それからはよく分からないが、遺産相続でもあったのだろうか?
目も耳も使えない俺には何も分からなかった。『ヘレン・ケラー』の事を改めてすごいと感じた。
さらに2年後。俺も殺されたのだ。
遺産が何も出来ない医療費だけがかかる俺に相続されたのだろう。
それの事を気に食わないと思った誰かの悪意によって。
次があるなら普通の人生を歩みたいな。
家族と仲良く暮らして兄弟と喧嘩したり、一緒に遊んだり、裕福じゃなくてもいいし、貧乏でも気にしない。
今度があるならば普通に暮らしたかった。そう思った。
こうして俺、松原利樹は死んだ。