どうして?
「君はどうして優しいの?」
「別に、誰にでも優しい訳じゃないよ」
ワタシの問いに彼はそう言ってワタシの顔を怪訝そうに見た
「どうして?」
「どうしてって…」
眉をひそめて首をかしげる彼にワタシも同じ風にして見せた
「じゃあ藍音はどうして優しいの?」
「ワタシは優しくないし」
「そんなことないだろ、俺にとっては藍音は優しいんだよ」
彼はニコリと笑ってそう言った
「なにそれ、よくわかんないし。」
「藍音の優しさは藍音が決める事じゃないだろ?」
解らずに首をかしげると彼は笑った
「俺にとって優しければ俺にとって藍音っていう人は優しい人になるんだよ」
「何いってんのかわかんないし」
いいんだよ、そのうちわかれば。って彼はそう言ってこの話は終わった
その日の夜、やっぱり解らずに悶々として寝れずにいると彼からメールがきた
【人は好きな人には自然と優しくなるもんなんだから。簡単に言うと、俺は藍音が好きで藍音は俺が好きってこと!】
恥ずかしい奴だった。
【良いこと言うなよ】
って恥ずかしい奴に返事を返した
結局結論は彼が無理矢理出した感があるけど
今日はいい夢が見れそうだ