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第四話 固有スキル(レストラン)有能過ぎる

村長との話の内容を修正し、村人だけの話に修正しました。

 ステータスの状態を調べ終えた渉は次の質問をしてみた。

「ところでお前に名前はあるのか?」

「解」「私に名前はありませんが、固有スキル(レストラン)の能力による渉様のオペレーターのような存在です」

「なるほど、オペレーターが常に付いてる状態ってことか」

「名前ないと俺が呼ぶと困るからレストと呼ぶことにする」

「喜」「ありがとうございます」

「喜んでくれて何よりだ。他にできることはあるのか?」

「解」「渉様のスキルと連動していますので、アイテムボックスの管理、鑑定の補助などが可能です」

「それは便利だな。実に頼もしいじゃないの」

 渉はレストの能力を聞いてとても有能だと思った。


 転生してまだ1時間くらいしか経っていないが草原に出てまだ一歩も歩いていない状態だったことに気づきレストに再び質問した。

「この近くに町とかはあるか?」

「解」「スキル魔力感知が無いため感知できません」

 感知出来ないのか…有能と思ったが違ったみたいで少しがっかりしたが、仕方ないと諦め町を目指して歩き出した。

 歩いている途中頭の中でレストと会話しながら歩くこと20分ほど歩いた時にレストから目の前の雑草らしき物が沢山生えていたのを鑑定してみろと言われた。

「鑑定」 「ノミチソウ」と書かれていた。

 [ノミチソウ]

  回復ポーションの材料となる薬草 擦り傷程度ならそのまますり潰して塗ると回復効果がある。採取には根元を残して葉だけを採取すると良い。


「ほうほう、流石鑑定(全)詳しく調べることができるな」

 渉は上機嫌でノミチソウの葉を50枚程採取してアイテムボックスにしまった。するとレストからレストランにチャージすると良いと言われたので、ノミチソウを点滅しているチャージ項目をタップして近づけるとスッとレストランスキルに吸い込まれた。


 チャージ

 ノミチソウ50枚 50鉄貨 50円


 次のLv2まで 合計 9、950円


「なるほど、ノミチソウ1枚10円ってことか」

「そうなると物価的に物が安いってわけだな…でも、それだけお金を稼ぐことが難しいってことでもあるのか…」

 町を探しに歩いている時にレストからお金事情を聞いてみた。


 鉄貸 10円

 銅貨 100円

銀貸 500円

 金貸 1、000円

 大金貨 10、000円

 白金貨 100、000円

 大白金貨 1000、000円


 一般の庶民が4人家族で金貨5枚でギリギリ暮らしていけるのだとレストが教えてくれた。

 まぁ、娯楽の少ない世界だろうし、そんなもんなんだろうと思うしかなかった…そうこう話してる間に農村のような村が見えてきた。


 畑仕事をしている村の人が居るので、この世界の情報収集の為に話を聞いてみよう…

「こんにちは、この村はなんて名前の村なんですか?」

「あんれー、珍しいなぁ〜旅のお方かい?ん、この村の名前か、この村はポッテ村って言うだよ」

「ポッテ村って言うんですね。後、近くに大きな町なんてあったりしますか?」

「この近くではないけんど、この村から南西の方角に2時間程歩いたところにパナットって町があるだよ」

「南西に2時間ですか…」

 現代人であった渉はあまり長時間歩いた経験がないため2時間も歩くと聞くと気が遠くなりそうになる…

 だがしかし、神様から若返らせてもらった為、歩けるはずと言い聞かせてみる。

「2時間なんて普通さね」

 そう、この世界ではそれが普通なのだ…車やバイクなどに慣れてしまった現代人よりこの世界に生きる人は逞しいのだ。

「わかりました。色々お話してくださってありがとうございます」

 お礼を言って、パナットの町まで出ていこうとしたが「タダで情報を貰えるなんて、旅のお方ともあろうお人がわからんわけはないでしょう?」

 と金を寄越せと銭の形を指で作ってお金を要求してきた。

 これは不味い…情報貰うのにお金がいるとは思っていなかった渉は慌てる。

「すみません…こことは違う異国から来たものでお金も何も持ってないんです」

「なんだと!それはおかしいじゃないか!お金も持たずに旅をするなんて話、おらは聞いたことないさね」

「どこかにお金落としてしまったみたいで…」

「何か持ってるだろ?金は諦めてやるから何か寄越せ」

 中々引き下がってくれない村人、そんな騒ぎに少しずつ集まってくる村人。

 どう切り抜けようかと考えてる渉にレストから提案を受けた。

 その内容は…今現在、スキル(レストラン)に鉄貸50枚分のお金が入っている。

 鉄貸50枚分でスキル(レストラン)の購入できる商品を選び渡すというものだった…

「そんなことができるのか?」

「解」「可能です」

「よし、それじゃ購入できる商品を見せてくれ」

 目の前に現在購入できる商品の一覧が表れた…


 卵 1個 20鉄貸

 ベーコン 1枚 30鉄貸

 塩 50g 10鉄貸

 バナナ 1本 10鉄貸

 砂糖 50g 20鉄貸

 牛乳 100CC 30鉄貸


 6品目しかまだ買えないのか…お金が無いから仕方ない。

 渉はその中からバナナを4本分購入をしてレストランスキルと連動したアイテムボックスからバナナを4本取り出し村人に渡した。

「ほら、持ってるじゃないか、この嘘つきめ…」

 罵声を浴びせられつつ、満足したのか村人は家の中に入っていった…

 ホッと胸を撫で下ろした渉は南西の町パナットへと歩き出し、村を後にしたのだった…。


 チャージ

ノミチソウ 10鉄貸 10円



 次のLv2まで 合計 9,950円


面白そう、続きが気になると思ってくれましたら星の評価をお願いします。

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