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第十五話 店舗出店へ向けて

少し短めです。ジュリエナさんの家名を追加しました。

 商業ギルドで営業許可書を貰うには年齢が足りないと言われて途方に暮れてしまった…。

 商業ギルドを出て、近くのベンチに座り込み項垂れる…。

「あのさ、アユム君年齢制限クリアできると思うわよ?」

「へ…フェレナさん今なんて言いました」

「だから、年齢制限の条件クリアできるって話」

 なんだと…そんな事が本当にできるのか?フェレナさんの言葉だから、少し怪しい気がするけど…もし、本当にクリアすることが出来るなら是が非でも縋りたい。


「何をどうしたら年齢制限クリアできるんですか?」

「ギルド長が営業許可書を貰ってしまえばいいじゃない、営業許可書だけをギルド長が持ってて販売をアユム君がすれば問題解決!」

 いやいやいや…それはダメじゃないか?そもそもそれはありなのか?冒険者ギルドのギルド長をしている人が商業ギルドで営業許可書を貰うって出来ちゃうのか?

 再び、冒険者ギルドへやってきて、眼鏡エルフのイザリナさんに声をかけて、ギルド長の部屋までやってきた。

「何だ、何しに来たんだ?商業ギルドに行ってきたんじゃねぇのか?」

 商業ギルドでの出来事をギルド長に話した。

「そーいや、アユムの年齢聞いてなかったなぁ。すまなかった」

「いえ、まさか営業許可書貰うのに年齢制限があるなんて知らなかったので…」

「で、俺に営業許可書を取ってほしいってことで戻ってきたわけか」

「あの…そんなことできるんですかね?普通はあり得ない話だと思うんですけど…」

「まぁ、ありえない話だな…」

「ですよねぇ…」

 しょんぼりと俯き、諦めかけたその時。

「でも、できない話ではねぇぞ」

 ガバッと顔をあげ、ギルド長を見るとニヤリと笑みを浮かべている。恐怖でしかないんですけど…

「ど、どうするんですか?」

「何動揺してんだ?まぁ、いい。そんなのオメェ、俺がオーナーとして許可書貰ってアユムに店長として働いてもらうってことにすれば万事解決じゃねぇか」

「はぁ…それでいいなら僕に文句はありません」

「取り敢えず、俺が許可書を貰って営業するってことになるが、アユムのスキルについても話をしなければならないな」

「え、なんでです?」

「店舗借りるわけじゃないのに、営業しますと言われて、はい、そうですかで許可書が降りるわけ無いだろうが、アユムのスキルで店舗出店した店自体を見せないと営業許可書は降りねぇよ」

「わかりました、それなら、ギルド長よろしくお願いします」

「おう、営業の方は任せるぜ!それじゃ、早速行かないとな」

 フェレナさんはというと俺達が話してる間、ギルド長室に置いてあるお茶請けを頬張りながらソファで寛いでいた。俺も食べたかったな…硬いせんべいみたいなやつ。

「フェレナ、お前食いすぎだ!報酬たんまり出たんだ、補填して返せよ?」

「えー、いいじゃない、客として来てるんだし」

 耳を疑うセリフが聞こえたが…フェレナさんに怖いものは無いのだろうか?

「オメェは客じゃねぇ!俺がギルド長である限り、いわばオメェは俺の部下だ」

 あれぇ?部下も違う気がするけど…怖いので何も言わないでおこう。触らぬ神に祟りなしって言うしな…





 ギルド長とフェレナさんと一緒に商業ギルドに行き

 ギルド長の説明を聞いた金髪縦ロールの受付嬢が俺のスキルを確認したいと言うので、北区まで行きスキルの確認を行った。

 俺のスキルを見た金髪縦ロールの受付嬢は目を見開き、口をあんぐりしたまま固まっていたが、声をかけると再び動き出した。

「こんなスキルが存在するんですね…初めて見ましたわ」

「俺も見たときは驚いたが、多分コイツだけだと思うぞ」

「はぁ…とにかく確認しました。こちらの店での営業となるのですね?」

「そうだ、俺はオーナーとしてやっていくつもりだから、店長はアユムに任せるつもりだが、問題ないよな?」

「はい、大丈夫だと思います。何かトラブルがあった際はグレイアスギルド長へ連絡が行くと思いますが了承頂けますか?」

「あぁ、それで問題ねぇ、ところでアンタ名前なんていうんだ?」

「大変失礼しました。わたくし、商業ギルド副ギルド長をしておりますジュリエナ・マーキュリーと申します」

「ジュリエナさんが副ギルド長か、言っとくが、このスキルは貴重なスキルだ、アユムを守るためにもこのスキルの事は口外しない事を約束してもらうぞ」

「はい、報告のためギルド長には話させて頂きますが、口外は絶対に致しません。」

「アユム、これで冒険者ギルド、商業ギルド2つのギルドがお前を守るからしっかり営業頼むぞ」

「はい、ありがとうございます。頑張っていきたいと思います」

 何はともあれ、トラブルだらけの俺のファミリーレストラン開業に向けて動き出すことになったのであった…。





ここまで読んでくださりありがとうございます。

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