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白い恋人たち(アルバイト本番編 終了編 )

更新が遅れました。

肩痛と肩こりがひどく手先がしびれ気味になりキーを打つのがおっくうに

なってしまいモチベーションが落ちてしまいました。

肩痛は相も変わらずですが手先のしびれはほとんどと取れました。

これから徐々にゆっくり更新したいと思います。

白い恋人たち(アルバイト本番編 終了編 )


ピピピピピ 目覚まし代わりの携帯が朝を知らせる。


背伸びをして起きると、奈緒子たちはまだ夢の中だ。起こさないようにゆっくり起きて朝の支度をして下に降りると旦那さんが「朝早く御苦労さん。アルバイトは今日で終わりだったね。今日が終わったら、のんびりするといいよ。」って言ってくれた。


地元の高校生アルバイター達も「今日で終わりなんて寂しいね。めっちゃ忙しかったけど、来年も来れるかな」って聞いてきた。


私は少し考えて「う~ん・・・たぶん無理じゃないかな」って答える。来年は両親が会社の記念式典があるって一時帰国するって言ってたんだ。


私たちは、たぶんそちらに顔を出さないといけないから・・・。


アルバイトや従業員さんに「それは残念だね。今日が最後だから頑張ろうね」って言われた。


今日は朝から目っぱい忙しい!猫の手も借りたいぐらいだ。どうも私たちのアルバイトが今日で終わりなのがしれ渡っているらしい。


お客さんのほとんどの人から「アルバイト今日までだって」って聞かれる。中には「おれと付き合わない」っていう人もいる。大抵の人たちはグループなので一人が告げると全員が我先にと言ってくる。


そんな時は左手の薬指を見せて「私。決まった人がいます」魔よけの指輪をを見せて告げると大抵周りが大きくざわめき落胆のため息が出る。今日は何回この仕草をしたのかわからないぐらいになっちゃった。


今も大勢の男性グループに捕まっている。今回は魔よけの指輪も通用しない・・・。困惑している私に奈緒子たちも忙しすぎて助け船を出せないでいると・・・。びっくりする人の助け船が入った。


「おい君たち、彼女が困っているんじゃないか」って声を掛けてくれた。


思わず振り返ると見覚えがあるような・・・「貴方は確か・・・上ノ内さんですよね」ってうら覚えの名前を呼んだ。


「ありがとう。名前覚えてくれていたんだ」って声かけてくれた男性がほほ笑んだ。その後ろにも見覚えがある顔が見えた。


後ろの人の顔が見えて軽く会釈すると「よ!」って手を挙げてくれた。


すると大勢のグループの中の一人が「あ・・・大沢先輩」って立ち上がった。上ノ内さんの後ろにいた一人が「何だ。お前か、こんなところでナンパなんかするなよ。しかもウエイトレスさんに」って叱るように言った。


大沢って人が、私に「こいつは俺の生徒っていうかカテキヨやってる生徒の一人」って告げ「お前らも困った奴らだな」って呆れた顔をした。


「先生。彼女と知り合い?いいな彼女のこと詳しく教えてよ」って彼に話が移った。


上ノ内さんが私に「厨房で料理長が呼んでるよ。早く行って」って私に厨房へ行くように告げたので、「すみません。料理長が呼んでるそうですので失礼します」って慌てて厨房へと向かった。


男性グループの唖然とする中素早くその場を離れた。「あ~・・・」落胆の声を聞きながら、心で「ごめんなさいね」って、少しほっとしながら厨房に向かった。


厨房に戻り「料理長お話は何ですか?」って聞くと、料理長は「は??呼んだ覚えはないけど」って忙しく手を動かしながら答えてくれた。


頭に?マークを描いていると、奈緒子が「偶然に彼らを見つけたの。だから私が彼に頼んだのよ。結衣おろおろしてたでしょう。」って厨房へ呼んだ理由を教えてくれた。


そして「忙しかったでしょう。少し休憩しよ」って上を指差した。料理長も「朝から大変だったから15分ぐらい休憩してきていいよ」って言ってくれたので、「ありがとうございます、少し休憩します」って休憩室へと向かった。


休憩室には佐織が待っていてくれた。「結衣。大丈夫?」不安げな顔で私に尋ねてきた。


「ううん。忙しかったから少し疲れただけよ」って答えると「でもこの忙しさは異常ね。結衣が今日で最後ってみんな知っているみたい。だから男どもは必死で渡りをつけようとがんばってるらしいよ」ってお手上げの恰好で話してくれる。


私はそれを聞いてがっくりとうなだれた。


トントントン・・・十五分たったぐらいにドアをノックした音がし「入るわよ」って佳代子さんが入ってきた。


「みなさんご苦労様です。結衣ちゃん一番大変だね」って後ろを向いて「入ってきて」ってドアに向かって声をかけた。


ドアから数人の男の人が入ってきて、私に向かって「よお!」って右手を挙げて挨拶した。


何と入ってきた人は休憩前に私を助けてくれた男の人たちだった。


思わず立ち上がり「先程はありがとうございました。」って頭を下げて挨拶した。


佳代子さんが「今日は大変そうだから貴女のためにボディーガードをって彼らが名乗り出てくれたの」って少し苦笑しながら説明してくれた。


「結衣ちゃん。俺らに任せとけ さっき見たいな事は起こさせないから!」って力強く言ってくれた。


さらに「「私たちも手伝ってあげる」」ってドアから朝倉由布さんと橘悠さんが顔を出す。


「え・・・」思わずびっくりしてしまう。ニコニコ笑う朝倉由布さんと橘悠さんを見て、気を取り直しつつ「すみません。私がごときにお二人まで巻き込んで・・・」


「いいのよ。昨日やってみて結構おもしろかったし。こんな状態も経験しなくっちゃ」って橘悠さんが微笑みながら話してくれた。


佳代子さんが「皆さん。彼女のフォローよろしくお願いします。」って頭を下げたので、思わず、私も「ご迷惑をおかけします。よろしくお願いします。」って慌てて頭を下げた。


上ノ内さんが胸を叩いて「任せとけ」って、ゆうさんたちは私にVサインを送ってくれた。


「私。店に出ます。」って頭を下げてレストランへ向かった。


「よし!みんな行くぞ」って上ノ内さんがみんなに声をかけてぞろぞろと部屋を出て行った。


私がレストランへ現れると皆一斉に私を見る。思わず「いらっしゃいませ」って頭を下げた。男性陣のどよめく声と女性陣のうなずく声が聞こえる。


朝の続きであっちこっちに引っ張りだこだ。あっちこっちのテーブルを飛び回る。


しばらくウエイトレスを務めると・・・男性陣の「お!お!お!・・・」って声が聞こえた。彼らの向いている方に顔を向けると、・・・なんと。


朝倉由布さんが濃紺のふりふりワンピに縁取りに白いフリルがいっぱいついて、さらにエプロンはピンクのハート形頭にはカチューシャ・・・さましく秋葉などにいるメイドさんの恰好だ。


朝倉由布さんに似合っいて、めちゃくちゃ可愛いメイドさんの恰好でレストランに現れた。


そのおかげで私にまとわりついている男性陣の半分と女性陣の一部が由布さんに流れて随分と楽になった。「ホット・・・」


でも口コミで綺麗なモデルさんがメイドさんの恰好でウエイトレスやってるって広がったらしく。昼ごろには由布さん目当ての輩も多数来店されて、あまりの多さに由布さんの顔もひきつり気味になってきた。


そして午後からはなんと橘悠さんまでもがメイドさんの姿で私を手伝ってくれた。また悠さんの衣装も紅色の衣装でそれがまた似合っていて可愛かった。


いつもなら夕食時までにはお客さんも減るんだけど今日は夕食時もいっぱいで皆汗だくで仕事をこなした。


かなり多めに用意していたはずの食材が底を閉店の時間より少し早目の7時に店を閉めようとすると一部からブーイングも起こった。だけど朝倉由布さんが言葉話術で説得し事なきを得た。アナウンサー志望なのか由布さんは会話のたけていた


8時から皆で御苦労さん会を行った。私は皆さんに頭を下げて回った。でもみんな今回は「忙しかったけど楽しくできて良かったよ。」って皆言ってくれて私のせいで普段になく忙しくなった為に怒っていないようで良かった。


アルバイトも今日で終わり。一日休憩して、明後日からはバレンタインの撮影が始まる。


明日は奈緒子たちとスキー三昧だ!!。



****************************



おまけ


佳代子さんから「はい。これアルバイト代よ」って私たちに封筒を渡してくれた。


封筒を開けて奈緒子が開口一番「佳代子おばさん。いいの?こんなに頂いて」って金額を見てびっくりする。


「そんなことないわよ。これでも少ないぐらいよ。皆のおかげでびっくりするぐらい売上げが上がったんだもの」・・・「一番は結衣ちゃんのおかげなんだけどね」


私を除いた全員がその言葉に「うんうん」って同意した。びっくりして困惑している私を無視して橘悠さんが「皆さんご苦労さんでした。」って素早く乾杯の合図をしてグラスを高く上げた。


全員で「乾杯。ごくろうさまでした」って未成年者はジュースなどで大人はビールで乾杯した。ただしおろおろしている私を除いて・・・。


最後に上ノ内さん達が「明日は俺たちが君たちにスキーを教えてあげるよ」って手を振って帰って行った。奈緒子たちは「おねがいします」って見送った。







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