新居はすごい!
ひろきと結衣が一つ屋根の下で・・・
新居はすごい
彼のマンションに着くと丁度引越し作業が終わったようで、男女引越し業者の人が終了の挨拶をしてきた。
彼は「ご苦労様です」と声を掛けカードキーを受け取った。業者さんが帰り際に「かわいい妹さんですね」って言われ、ひろくんが「彼女は婚約者なんですよ」答えたら目を白黒させビックリしながら「では失礼します」って言って帰っていった。
そういえばそうだ。こんな幼いのに「婚約者」なんて変じゃないかな?
私は突然お姫様抱っこされ玄関から入って行った。私は心臓が爆発しそうになった。さらに追い討ちで「奥様これからよろしく」と言われ、ほほにキスをされ、ますます体中の血液が沸騰したようで体が固まってしまった。
私は「私もこれからよろしくお願いします」と小さな声で言うのが、精一杯だった。
彼の家は5LDK+で、しかもマンションの最上階だ。なぜか防音室まである。私は思わず「すごい!」って言ったしまった。さらにサンルームまで・・・そういえばひろくんって何やってんだろう?どこかの御曹司?。
私は、中に案内され、ひろくんに自分用の部屋を教えてもらい中に入った。中は業者さんがある程度きちんと片付けてくれていた。確認し最終チェックすると「あれれ」ベットが無い!
部屋を出て他の部屋を覗いて確認すると隣の部屋に大きなダブルベットがあった。
まさか・・・心臓がバクバクし真っ赤になっていると、ひろくんが「大丈夫俺は別の部屋で寝るから良いよ」って答えてくれた。とりあえず胸をなでおろしほっとして次を見た。
キッチンも機能的で食器類も整っている。ここで、ひろくんの食事を作るんだ。かなり大きい冷蔵庫を開けると、ほとんど食材が無いあれれ?今夜の夕食はどうしよう、なんて考えていると。
ひろくんが「結衣ちゃん今日は大変だったから外食しようか」って言ってくれて、ほっした。だって「私はほとんど一人では料理は出来ないんだもん」って思った。ひろくんが「どこがいい?」ってきた。私は「ひろくんにお任せします」って言ったら、ひろくんは軽く「OK」って言ってラフな格好に着替えてから、一緒にマンションを出た。
ひろくんは、手を上げてタクシーを止めると私を先に乗り込ませシートベルトをしながら運転手に行き先を告げた。
タクシーは、こじゃれたイタリアンレストランに入っていった。
彼は先に降りて手を出し「奥様どうぞ」って声を掛けた。運転手はその言葉に目が点になり、私は固まってしまった。だって私のカッコウはどう見ても奥様には見えず学生にしか見えない格好をしていた。
何とか車を降りて手をつなぎながらレストランに入っていくと、店のオーナーらしき人が葵さま「これは珍しい女性連れで妹さんですか?」って言ってきた。
彼は「こらこら俺に妹はいないって知ってるはずだろう?」ってオーナーの頭の帽子を、ポンと叩いた。
オーナーはぺろって舌を出し奥にある個室へと案内してくれた。途中で彼が私を奥さんだと紹介したので、オーナーと私が固まってしまい、彼がオーナーにぶつかってしまった。
私は「まだ奥さんじゃないですよ〜」って、頬を膨らました。ひろくんが「まだって言うことはそのうち奥さんになるんだろ」って 私は心の中で「キャー!」って叫んだ。
個室に入る際にオーナーが彼に耳打ちをしているのを、小耳に挟んだ。
「ひろきってロリコン?」って言って言っているようだとき「バカか!違うぞ」って言っているときに、さらにオーナーが言っていた。
「芸○界○ど○した?○ァン○○ったら大変だぞ」同時に話しているので私は意味がわからず、内容は不明なのでした。ひろくんは「その話は後で」って言ってオーナーを追い出した。
オーナーは「いつものコースだな」っていって手を振って厨房に向かっていった。出てきた料理はすばらしく、オーナーの料理の説明を聞きながら、おいしくいただいた。
私も「こんな料理が出来ると良いな、ひろくんが好きそうだもん。」って思った。
お店を出てから、タクシーでマンションの近くの24時間スーパーで降り、食材を購入した。彼は赤くなりながらショッピングカートを押してくれ、私は次々に食材をかごに入れていった。
レジに来たときに、「これからはこのカードで払ってね」って私の名前の入った黒いカードを渡された。名前に所に yui aoi って刻印してある。すぐ裏に署名しレジに「これで」って手渡す。
名前を書く際に、彼が耳元で“葵 結衣”って書くんだよって念を押されてしまった。初めて ”葵 結衣” って書いた。少し震えながら・・・。
レジの人はカードを渡したら、なぜか固まっている、彼が後ろから一括でと言うと、彼を見て、ようやくカードを受け取り決済した。
よくカードを見るとアメリカンエクスプレスって書いてある、まあいいか。とりあえず、ハンドバックにカードをしまい食材を一緒に買ったエコバックの袋に入れ家路に着く。
私たちは両手いっぱいに食材を持ってスーパーから数分はなれたマンションに帰った。周りから見たら多分兄妹にしか見えないよ〜・・・。
彼がマンションのドアを開け「奥様どうぞ」って先に入るように即した。少しなれた私は、少し赤くなりながらも「お先に」って言って家の中に入った。
食材などを冷蔵庫などに詰め込んで片付けると1/3ぐらい埋まった。この冷蔵庫大きすぎ。片付けていると、彼が飲み物を準備してくれた。
彼と一緒にソファーに座って今日の出来事をお話しながらTVをみてすごした。
彼が席を立ちお風呂の準備をしてくれ「結衣疲れたろう、先に入って寝ていいよ」と即されて、私は着替えを準備し浴室に入っていった。
「大きい!!」前の家の10倍ぐらいある、浴槽も横にいっぱいスイッチがついて、テレビも見えるようだ。そのときひろくんの声が「お〜い スイッチ解るか?」って彼に声を掛けられた。
「解らない」って答えたら「OK説明するよ」って彼が入ってこようとした。私はもう裸だ!あわてて浴室のドアを押さえ「いい、今日はお湯に浸かるだけだ」からって必死で断った。
広い浴槽に身を沈めるて今日の出来事を回想した。奥さんだって言われたこの言葉が一番印象に残った。
浴室を出るとリビングに飲み物が用意されていた。私は「ありがとう」といって、飲み物を飲んでくつろいでいると眠気が襲ってきた。やはり相当神経をすり減らしたのだろうそのまま私は眠ってしまった。
俺が浴室から出ると、結衣がソファーで静香に寝息を立てていた。「疲れたんだな」俺は結衣を抱えベットまで運び、頬にキスをして部屋を出た。
キスをした後に結衣が寝言で「ひろくん」って言ってニコって笑った。
かわいいやつ!俺はどんな夢を似ているのかな?と思いつつ、明日のスケジュールを確認し眠りについた。
明日は、ラジオのゲスト出演がある。