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とんでもない文化祭!!(準備編1/2)

とんでもない文化祭!!(準備編1/2)


「あ~ん」今回の私たちが文化祭での出し物はコスプレ喫茶になっちゃった・・・。


クラス委員長の澤田君の考案だなんて、強引に決められちゃった。多分全面的に私を利用しようとの魂胆が丸見えになっている。


澤田君は「今年は歴代売り上げNO,1をめざすぞ!」って、握った片手を挙げた。


***********


澤田君サイド


俺は学園長に呼び出しを受けた。内容は・・・「澤田君、これを見て」ってテーブルにこぼれそうになっている手紙の山を見せた。


さらに学園長は続ける「手紙の内容はあなたのクラスに居る”葵 結衣”って子に、今度の文化祭も去年と同様に同じ事をやって欲しいって言う嘆願書なのよ」


俺は、意味が判らず「はぁ?」って言う。


さらに続けて学園長が「澤田君、去年の一年E組の喫茶店の盛況って知ってるでしょう。それがアクシデントで彼女の出番が少なくなり大勢の人からブーイングが出たのです。又私どもの学園ホームページの投稿欄にもザーバーがパンクするぐらい書き込みがあるのよ。彼女にメイドをってね。」


俺は「それで私にどうすれば?良いんでしょうか」って尋ねる。


学園長は「そこで澤田君。貴方がクラスの人に去年と同じようにメイド喫茶をするように働きかけて欲しいのよ」って言ってきた。


しかもその話はほとんど強制って事らしい。でも俺は案外いいかもって思い、衣装は学園長持ちって事を条件を出した。


学園長は俺が引き受けるって解かると「衣装や予算は私に任せなさい」って言われた。もうやるっきゃない!!




***************


結衣サイド


今年も私はメイドをやることになっちゃったんだ。


それはクラス委員長の澤田君の強引とも言える一言で始まった。


澤田君は「皆、今年は俺の独断でメイド喫茶をすることにする。この話は学園長の意向でもあるし、このクラスには誰かさんが居るから、売り上げ歴代最高記録が狙える。」って言う。


この学園の幻ともいえる最高の売り上げは、十年前に男子二人と女子一人がメインになって起こした。”ホスト喫茶”が歴代の売り上げがダントツの一位らしい。


私が制服のモデルをやったりファッション雑誌の”ジュジュ“でもモデルをやっていることが皆にばれちゃったから、2日目の一般開放日には山のように人が訪れると思う。


インターネットや生徒の家族の口コミが多いって話らしい。(澤田君 談)


当然、私は売り上げアップを名目に強制的に接待役とコスプレ写真撮影をやらされることになることが決定されている。


A組は去年E組のメンバーは3割ほど居るが、初めての人も多い。やはり昨年と同様に役割分担を決めてゆく。


私は、嫌がる弘子と薫をメイドに推薦した。私は渋る二人に「貴方達がやらないと、私は欠席します」って爆弾発言で脅した。


彼女たちはクラスの人からのブーイングで・・・二人は「結衣、あんた貸しだからね」って何とか引き受けてくれた。


でも私は、憂鬱そのもので、何とかならないかなって、ひろくんに相談するも「こればかりは無理・・・あきらめるしかない」って両手を挙げた。






***********


ひろきサイド




文化祭前に俺は学園長に呼ばれた。学園長室に行くと柔道部顧問の中島先生と主将の稲波 武君それと副主将の岩田直樹君が一緒に居た。


そして、俺は学園長に手紙の束を見せられた。学園のサーバーは俺が管理しているので書き込みが多いのは解かってはいたが・・・。


学園長はこれらの期待を裏切ると学園運営に支障が出る恐れがあるって言われた。俺も結衣のサポートをお願いされた。


学園長は去年の事件を踏まえて、結衣のクラスに柔道部の護衛を付けるって話だった。


顧問の中島先生は二人によろしく頼むと彼らは快諾してくれた。但し主将の稲波君だけは結衣とのツーショット写真をいの一番にお願いしていた。


そういえば岩田君は結衣のクラスの親友の後藤さんの彼氏のはず、案外違和感なく警護が可能かもしれない。当然、俺も時々顔を出すことにする。


又結衣の開く店の周りはさりげなく運動部たちを配置し不測の事態に対応するようにしてくれたようだ。学園長の気配りに感謝する。






************


文化祭への準備が始まる。


私は二束のわらじでてんやわんや状態になったちゃた。


今回の衣装は学園持ちらしく予算が豊富でなんと私たちが着ている制服のデザイナーがデザインするって事らしい。


どんどん大げさになっていくみたいてちょっと怖い。しかも衣装合わせもあるらしい。衣装合わせはメイド役の代表三人が行うことになった。


メンバーは意の一番に私が選出される。残りのメンバーは澤田君が「葵ちゃん残りのメンバーは貴女が選んでいいよ」って言ってくれたので、私は弘子と薫にって決めようとしたら。


薫が「結衣、その日は絶対駄目」ってきつく言われた。なぜ?って聞くと、真っ赤な顔をして「彼氏の誕生日」って小声で教えてくれた。


変わりは由美にお願いすることにした。由美に話をすると二つ返事で了解してくれた。


そして、某日。私たち三人は授業を半休して学園長指定のデザイナーの元に向かう車の中にいる。


ドライバーはなんと”ひろくん”だ。何故かと言うと車で通学している先生の中で余裕(暇)があったのはひろくん一人だけだったんだ。


ひろくんの車に乗る際に三人とも後部座席に乗ろうとしたら弘子が「後ろが狭くなっちゃうから結衣あんたは助手席に座りな」って言ってくれた。


だから、ひろくんの助手席に乗ることが出来た。由美が何か言うかなって思ったけどひろくんの車に乗っただけで舞い上がっているようで助かった。


ひろくんは学園長から受け取ったメモを見ながら行き先をナビにセットしてから、「出発します」って車を出した。


行き先は”コウノ・ジュン デザインスクールって所だそうだ。ひろくんは大きなビルの地下駐車場に車を止める。全員が降りて地下のエレベーターで受付のある階を押す。


ひろくんが受付で「すみません。白鳥学園の葵 ひろき です。校長にお会いしたいのですが。」って告げる。


すると、受付の綺麗なお姉さんが「お待ちしておりました。横のエレベーターで15階へ行ってください。上には連絡しておきます。」ってすこし頭を下げた。


ひろくんは「ありがとう」って頭を下げてエレベーターに向かう。ひろくんが受付から離れると、受付嬢の二人が顔を見合わせて小声で「かっこいい先生だね」言うのが聞こえた。


15階でエレベーターの扉が開くと、ばっちりミニスカートのスーツを着こなしている秘書さんと思われる人が迎えてくれた。


エレベータを降りると、彼女さんが「白鳥学園の皆様お待ちしておりました。私、秘書をしております”桜井 美幸”です。校長がお待ちしております。お部屋に案内いたします」って私たちを部屋に案内した。


部屋に案内され中に入ると、いすに座っていた女の人が立ち上がり「ようこそ、お待ちしておりました」って挨拶をしてきた。


ひろくんは「お世話になります」って頭を下げ、そして私たちを紹介する。「彼女たちが、代表です。右から白鳥 弘子・葵 結衣・佐藤 由美 です」って告げた。


私たちは「お世話になります。よろしくお願いします」って挨拶した。女の人は微笑みながら「学園長からお話しは聞いております。私は校長をしております”河野 純”といいます。」って自己紹介された。


さらに、「弘子さんに結衣さんに由美さんね。貴女達にはデザイン選びもお願いしますね」って言った。そして私をじっと見て「結衣さん貴女眼鏡をはずしてくれる」ってお願いされた。


私は、わけが判らず「はぁ?」って言いながらも、眼鏡をはずした。すると河野さんが「思ったとおり・・・貴女”白鳥 葵さんですね」って言った。


すると、由美が「やっぱり・・・あの噂は本当だったんだ」って私を見ながら話した。弘子とひろくんはは苦笑し、私は恥ずかしくなり下を向いた。


河野さんは「余計なことを言ちゃったかな」ってすこしすまなさそうな顔をした。


そして本題に入る。河野さんがデザイン画を並べて「この中から、一人ずつ一点を選んでね」って机の上に二十枚以上はあると思われるデザインを並べた。


私たちは、デザイン画を見て「「「すごい。この中から選ぶのですよね」」」ってハモって言った。


河野さんは「自分で着たいって思うものか、それとも友達に似合うものかを選ぶといいと思うよ」ってアドバイスをくれた。


私たちは、目移りしながらデザインを選んでゆく。私はシンプルなデザインの三点をまず選択した。弘子は派手なデザイン二枚と普通のものを一点選んだ。


由美は豪華絢爛きらびやかな物を三点選んだ。弘子と由美の一点はかぶっていたので、まず八点に絞り込んだ。


そして、由美が弘子とかぶっていたデザインを私に見せて「結衣はこの衣装ね。かわいいでしょう」って言った。弘子も賛同し苦笑する私をしりめにまず一点が決定した。


弘子が自分で選んだ普通のデザインと私が選んだデザインを比べて、私が選んだシンプルなものを選び「私これにするわ」って言うと、私が「え~それは私が着ようと思っていたのに」って告げると・・・。


弘子と由美が「「あんたは、”これ”」」って最初に選んだデザイン画を見せた。


私が「それなの~」って言うと、弘子が「結衣が着るものは、私が選ぶの! だって薫に頼まれたんだもの」って強く言った。


さらに「結衣が私たちを巻き込んだでしょう」って言われ・・・。私は・・・シュンとした。


さらに追い討ちをかける様に、河野さんが「そのデザインは葵さんに似合っているわよ」って言われてしまった。


残り一点は選んだ二枚の中間ぐらいのデザインを選んで、三点のデザインを選んで河野さんに渡した。


河野さんは選んだデザインを見て「貴女たち、いいセンスをしているね。特に佐藤さん、貴女って私ののデザイン事務所に来る?」って言われ、由美のテンションが最高潮になった。


由美が「良いんですか・・・私って実はコスプレイヤーなんです。結構自分で作品を作っているんですけど」って言うと。


河野さんが「佐藤さん、一度その衣装を着た写真を見せてもらえないかな」って話が盛り上がって行った。


私と弘子は顔を見合わせて「由美ってコスプレするんだ・・・」ってビックリした。


デザインが決定したのでお礼を言って帰ろうとすると。


河野さんが「貴女たち採寸してから帰ってね。場所は10階で行うから”桂木”って子を尋ねたください。そして仮縫いは三日後です同じ時間にお願いします。」って言われた。


私たちは「はい。わかりました。よろしくお願いします」って部屋を後にした。そして採寸してから帰路に着いた。





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