表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/78

新婚旅行はシンガポール?(帰国編)

新婚旅行はシンガポール?(帰国編)


マレーシアを昼ごろでてお母さんの待つシンガポールへと帰った。今回は森さんのおかげで楽しい旅になった。


早めに帰ったのはお母さんと一緒に夕食の食材を購入し色々教えてもらう為なの、だって明日にはもう帰国しちゃうんだもの最後はしっかり甘えるんだ・・・ひろくんの公認なんだもん。


お母さんのおかげでお義母さんからもらったレシピ帳も紺野家の分がだいぶ増えた。ひろくんの為にがんばろう。


夜はお客さん用の部屋でお母さんと一緒に夜遅くまでお話をした。ひろくんとの生活や色々な相談を一気に話たので心が軽くなってきた。


ひろくんの心使いがありがたい。空港へはお父さんたちが半休を取って送ってくれた。さすがに別れ際では目に涙が出てきたけど瞼の上に乗せて我慢して笑って手を振って別れた。


成田空港に着くと、ひろくんが携帯に電源を入れたとたんに着信があった。「ん・・・白石さんだ」通話を押して「もしもし白石さんどうしました?」って問いかける。


白石:「ひろきくん今何処?」


ひろき:「今飛行機を降りたところ」


白石:「良かった・・・ゆっくりきて、しかも税関を出てから普通に出ないでそこでまっていてください」


ひろき:「どうしたんです?」


白石:「ハワイに行っていた、悠斗がその後の便で来るのよ、出口には一杯芸能記者がいるのよ」


ひろき:「悠斗?・・・あいつどうしたんだい?」


白石:「彼が恋人と帰国するって話なの、どうも記者会見もあるらしいんだけど、このままだと巻き込まれ結衣ちゃんの事がばれちゃうかも知れない・・・」


ひろき:「え~・・・とりあえずVIPルームに隠れるか」


白石:「だめ・・・そこの横に会見場があるのよ、テレビカメラも入っているから、絶対近寄らないで」


ひろき:「判ったS-VIPルートを使うよ、出たら連絡する」って携帯を切った。


ひろくんは困惑している私に「俺に任せて」って言って、どこかに連絡し始めた。


ひろき:「あ、葵ですけど荻野さんをお願いします」って電話を始めた。


しばらくして「荻野だけど葵君?」


ひろき:「葵です、お世話になります。今空港に居るのですがS-VIPルートの手配をお願いできませんか?」


荻野:「ん、悠斗の件か・・・判ったすぐ手配するから税関の手前で待っていてくれ」


ひろき:「すみません、よろしくお願いします」って携帯を切った。


ひろくんは「携帯漏れて聞こえていたろう、空港内は悠斗の追いかけでごった返しているらしい」って言ってきた。


(悠斗って言うのはひろくんと一緒の芸能人でひろくんの次に人気がある人でひろくんが芸能生活を抑えているのをいいことに勢力を伸ばしている人だ)


私は「どうすれば・・・」っておろおろだ。ひろくんは「大丈夫、ある人に連絡したからしばらくすると迎えに来てくれる」って言ってくれた。


ひろくんの言うとおりしばらく待っていると制服を着た人たち3人が私たちを目指して近寄ってくる。私はドキドキする。


すると中央の見栄えのする人が「よぉ・・・葵君久しぶりだね、あれれ横の彼女は」って話しかけてきた。


ひろくんは私を紹介する「荻野さん今日はすみません。彼女は家内です」って頭を下げてきたので、私は「結衣といいます。よろしくお願いします」って頭を下げた。


荻野さんは「ひろき、可愛い子を捕まえたな」って言われたので私は恥ずかしくなってしまった。


残りの二人の人が私たちの荷物を運んでくれ一般が通れない通路を案内してくれて無事外に出られた。私たちが「ありがとうございます」って分かれようとすると。


荻野さんが「ひろき!ひとつ貸しな」って別れを告げて去っていった。ひろくんが後姿に「わかりました」ってつげると白石さんの運転するワゴン車が横付けされて白石さんが降りてきた。


荻野さんが白石さんに連絡してくれていたようだ。ひろくんの知り合いは親切な人が多い。


私たちはそそくさと乗り込むと白石さんの「お帰りなさい」でほっとした気分になった。二人で「「ただいま」」って返した。


そして白石さんは車を出した。高速に乗ってから白石さんは「行き先はどうします?」って聞いてきた。ひろくんは「飛行機内で食事したから軽いものを・・・結衣どうする?」って私に聞いた来た。


私は「う~ん・・・屋台のラーメンが食べたい」って言った。すると二人は少し笑いながらひろくんは「うんいいアイデアだねそうしようでは白石さんお願いします」って告げると白石さんは「OK いいわよ、私の行きつけの場所があるの」ってそこに向かった。


私は白石さんっていろいろ知っているんだしかも行き着けなんてびっくり・・・。


そして車は住宅街の近くの公園へと車をつけた。公園の駐車場を利用して店を開いているんだって、駐車場には数台の車が止まっている。そこに白石さんは横付けすると「到着しました」って私たちに降りるようにドアを開けた。


白石さんが屋台に近づき屋台のおじさんに「中華そば三つ、卵入りでね」って注文してから近くのテーブルに陣を取った。


しばらくすると目のクリっとした可愛い中学生らしい女の子が「お待たせしました。熱いので気をつけてください」ってテーブルに並べていった。


白石さんは「香奈ちゃんありがとうね」ってつげ私たちに「さめないうちに食べましょう」っていただきますの号令と共に食べ始めた。


屋台なんて子供ころしか言った事がない久しぶりで二人で顔を見合わせ少しにやっとして食べ始めた。「「おいしい」」って二人で言うと屋台から「ありがとよ」って声が聞こえた。


私は「懐かし夜鳴きそばの味なのね、ところで彼女知っているようだけどお知り合い?」って聞くと白石さんは「彼女中学2年なのそして私のアパートの隣の住人なのよ」って教えてくれた。


食べ終わって少し休憩していると香奈ちゃんが私に「あの~白鳥 葵さんですよね」って色紙を持って近づいてきた。白石さんは「やっぱばれたのね」ってつげ、さらに「結衣ちゃんおねがい書いてあげて」って私にお願いしてきた。


ひろくんを見ると縦に首を振って笑っている。私は「ひろくんてもう・・・」って言って色紙を受け取りつたないサインを書くことになる。


書き終わり「どうぞ」って渡すと「ありがとうございます」って大きく頭を下げて屋台の奥に入っていった。


親父さんが顔を出し私たちに「すみませんね」って頭を下げて言った。私のサインで良いなんて恐縮しきりだ。


白石さんは「白鳥 葵ちゃんてティーンには絶大な人気があるのよ」って私に告げた。私は「困ります。そんなことは・・・」って困惑してしまった。


白石さんは親父さんに勘定を払うと「帰りましょうか」って車に向かった。車に乗り発進すると香奈ちゃんが手を振って送り出したくれたので私も車の中で軽く手を振った。


家に向かう途中にひろくんが「屋台の中華そば美味しかったな、結衣ちゃん又行こうか」って言ったので「うん、いいよ」って私も答えた。白石さんは「ひいきにしてやって下さい」ってお願いされた。


マンションに着くとたくさんの荷物を白石さんも手伝ってくれて運び入れた。白石さんが「では明後日って帰ろうとするところをひろくんが「ちょっと待って」ってつげ包み紙を渡し「これお土産」って渡した。


白石さんは「え!私に?・・・すみませんね、ありがとう」って受け取って手を振って帰っていった。


私は「ひろくん、今回は気を使ってもらってありがとうございます」ってあらためてお礼を言うと、ひろくんは「たいした事ないよ、又時間が出来たら会いに行こう」って言ってくれた。


私はひろくんに飛びついて「ありがとう」って言うと、ひろくんも抱きしめてくれ、お互いに・・・唇を合わせた・・・・・・。


夏休みの新婚旅行?が終わりを告げた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ