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新婚旅行はシンガポール?(準備編・後半)

新婚旅行はシンガポール?(準備編・後半)


私たちは弘子を先頭に次の目的地の雑貨屋に向かう。並びは先頭に弘子その後ろの右側に私左に薫ですこしはなれて間宮さんが付いて来る。


間宮さんは結構赤い顔であっちこっちよそ見しながらそれでも私たちの後を着いてガードしてくれる。


私は後ろを向き頭を下げ「すみません、私の為に」恐縮すると隣の薫が肘で私を突いて小声で「駄目だよ、そこまで言うと」って言うと間宮さんが聞いていたようで。


「大丈夫だよ、俺ちゃんと彼女居るから、大学に上がってから合コンでゲットしたんだそりゃ葵さんと比べたら月とスッポンだけどな」って頭をかきながら言ってきた。


私は少しほっとしながら目的地へと歩いた。弘子が「あ、あったよ」って小走りに店に走った。そして店の前でワゴン車を引っ張り出し私たちに手を振った。


今度は4人で店に入りお母さんのメモを見ながら次々と品物を入れてゆくかなりワゴン車が満タンになる。弘子が「こんなに一杯どうやって持ってゆくの?」って聞いてきた。


私は「ここの分は送る手はずになっているので大丈夫」ってレジに持って行った。そしてサービスカウンターで「すみません、この品物をここに書いてある所に送ってほしいですが」ってお母さんの住所が書いてあるメモを渡した。


店員さんは何気にメモを見て「お客様本当にここでしょうか」って言ってきた。私は「はい、その通りです」って答えると店員さんは慌てて事務所に入っていって中々戻ってこなかった。


しばらくすると店長さんが店員さんと現れ「すみませんが私どもでは海外への発送は行ってはおりません」って頭を下げてきた。


私はそう言うときの為の手はずをひろくんから受け取っていた。「ではこの紙に書いてある通りにしてください」って私は紙を渡した。


店長さんは私からメモを受け取ると内容を確認した。メモには購入品リストの明細を添付し、みささぎプロダクション  白石 由実加 宛 住所** 電話番号** に送ってもらうようにって書いてある。


何のことはないHIROの事務所の住所が書いてあり宛先はマネージャーになっている。私は心で「マネージャさんに丸投げ?」って思った。


店長さんは宛先に?マークを感じながら「お客様、この宛先でよろしいのですね」って言ってきたので私は「はい、それでお願いします」って伝えた。さらに支払いはこれでお願いしますっていつものカードを出した。


店長さんはカードと私を交互に見てびっくりした顔をする。初めてのところでこのカードを出すとほとんど今回と同じアクションをする。このカードっていったいどんな意味があるのだろう・・・。


間宮さんは私が出すカードを見てびっくりしている。手続きが終わり店を後にすると、薫が海外に送るのって大変みたいだね言った。そのおかげで結構時間がかかり喫茶店でひと息付くことにした。


そして飲み物を待っている時に弘子と薫がこのカードがどんな物かを説明してくれた。薫は「さっき見てたけど結衣って出したカードのすごさを判っていないみたいだね」弘子は「よくそんなカードを結衣に渡すなんてひろきさんって心が広いね」って言った。


私はカードを出し「これってそんなに凄いの?」って聞いた。三人は呆れ顔だ・・・すこし沈黙があって弘子が「結衣、そのカードはねクラス最高のカードでVIPユーザーしか持つことも出来ないんだよ」って言ってきた。


さらに薫が「そのカードって利用制限がほとんど無いって話らしいよ、さらにうわさでは買えない物が無いって噂もあるのよ」って追い討ちをかけた。


私はカードの凄さを教えてもらいあわててカードを閉まった。弘子と薫は「ははは。そのカードはセキュリティーが高いからビビらなくともいいわよ」言ってくれた。さらに「そのカードには写真があるでしょうほかの人は使えないよ」っと言った。


そういえば籍を入れた後で写真入のカードに交換したっけ「私の旦那様って凄いところの人なんだ」っていまさらながら改めて心の中で思った。


私たちは次の行動の話をする事にする「私お母さんにお財布を送りたいから、薫の知っている店屋に連れて行ってもらえないかな」って言うと、薫が「OKだよ、その店なら私も顔が利くからいいのがきっと見つかるわよ」って言ってくれた。


突然間宮さんが割り込んで薫に「そこってネックレスなんか売ってる?」って聞いてきた。薫は笑いながら「もちろんよ、その店のメインは貴金属なんだもん」って答えた。


さらに間宮さんは「薫君の顔で勉強できるかな?」とも尋ねた。薫はくすくす顔で「大丈夫、ちゃんとうまいことしてあげる。でも今すぐ必要じゃないでしょう今日色々見て必要な時期が来たら、ちゃんとしてあげるから」って言うと、さらに「うん~連絡は鳳さんに言えばちゃんと私に繋がるから」って言った。


間宮さんは「彼との関係は?」って薫に尋ねた。もちろん薫は鳳さんの婚約者だ彼女は左手を上げ薬指の指輪をみせ「私と彼とはこういう関係なの」ってことさらに指輪を見せびらかした。


間宮さんは一瞬驚いた顔をしたが「貴女でしたか彼の婚約者って言うのは、彼からはいつもお惚気話を聞かされております。その節はよろしくお願いします」って頭をちょこんと下げた。


薫はそれを聞いて顔が見る見るうちに赤くなり下を向いて・・・「高志朗さんってどんな事言ってるんかな」ってつぶやいた。


私はいつもからかわれて居る薫が私と同じ状態になっているのを見て少し溜飲を下げた。「・・・えへ・・・」いつも薫にはからかわれているもんね。


罰が悪くなった薫が「もう行きましょうか」って席を立ち私たちを即した。弘子は子笑いに「そうしましょうか」って席を立った。私と間宮さんは顔を見合わせ同じく席を立ってレジに向かった。


間宮さんが「ここは私が払わせてもらうよ」って私からレシートを取ってレジでお金を払ってしまった。私は「今日は私の為に皆お願いしてもらっているのに」って間宮さんに恐縮しきりになる。


弘子が私に小声で「こう言う時はおごってもらうの」ってつぶやいて薫と一緒に「「ご馳走様です」」ってお礼を行ったので私も慌てて「ごめんなさい、ご馳走様です」って頭を下げた。


間宮さんは頭をかきながら「じゃ行きましょうか」ってなぜか先頭を切って歩き出した。


ここからは結構距離があるみたいで私たちは間宮さんの後をちょこまか付いて行った。


ごつい男性の後ろをカルガモよろしくついてゆく姿は変に移るのか私たちは周りの人に結構じろじろ見られているようで少し恥ずかしかった。


実はこの時カルガモ状態でなくとびっきり可愛い眼鏡っ子と美女が2人そろって歩いているが目立っていて男性陣の目を奪っていただけだった。


じろじろ見られながら薫の言うジュエリーショップ”サザンクロス”に着き、薫の案内で中に入った。私たちが入ると店員さんが「いらっしゃいませ」って頭を下げてきた。


薫が一歩前に出て「渡辺ですが店長さんは居ますでしょうか」って尋ねた。店員さんは「しばらくお待ちください」って事務所のほうに入っていった。


しばらくすると素敵な人が店員さんと一緒に私達の方に歩いてきて「お久しぶりです薫さんお母さんにはお世話になっております」って頭を下げてきた。


薫は「いいえ、こちらこそ」って私たちを紹介する「こちらがクラスメイトの”葵 結衣”さんでお母さんにプレゼントの財布を捜しているのでお願いします。その横が同じく”白鳥 弘子”さんそして彼は私たちのボディーガード役の”間宮さん”」って紹介した。ボディーガードってとこで店員さんたちが少し笑いを堪えるのが見えた。


さらに「間宮さんは彼女さんのプレゼントを思案中だそうですのでそちらもよろしく」って言うと間宮さんは真っ赤になって「お願いします」って大きく頭を下げた。


店長さんが「わかりました」って一人の店員さんを呼び「松岡さん間宮さんの対応をお願いします」って告げた。


そして店長さんが「葵さんですね可愛い方ですね」って言いながらお目当ての財布が展示してある場所へと案内してくれた。


手提げバックや各種小物が多数展示してあり目移りがしてまったく選ぶことが出来ない。「う~ん」思案しきりだ・・・。


私が余り思案に困っていると店長さんが「お母様のお年は幾つでしょうか私が年齢にあった物を厳選させていただきます」って言ってくれた。


私は「ありがとうございます。母は現在36歳です」って告げると弘子が「結衣のお母さんって36歳?なの、海外赴任に付いて行く時に逢ったけどとても30代後半には見えなくて20代後半にしか見えないくらい若く結衣の大きなお姉さんに見えたわよ」って店長さんにアドバイスした。


店長さんは弘子に「わかったわありがとう。そういえば取って置きの物があるのよ、少しお待ちください」って倉庫へ品物を取りに行った。


しばらくすると店長さんが数点の財布を持って現れてショーケースに並べて「このような物はどうでしょうか」って言われた。


薫と弘子は「凄く、シンプルの割りに素敵なデザインですね」って言うと店長さんが「これは私が直接フランスへ行って買い付けた一品物です。お母様にお似合いのがあると思いますが」って言ってくれた。


私はパッと見たときに右から二番目の財布が気に入り手にとってよく見ると店長さんが「センス良いですね、一応それが一番のお勧めではあったんですがちゃんとそれを選ばれるとは」って褒めてくれた。


他のも見たんだけどやはり第一印象の二番目の財布が気になってやはりそれにすることにした。二番目の財布を手にとって「これにします」って告げた。


そして薫に「ありがとう。いい物を見つけれれたわ」ってお礼を言った。品物が決まって安心し店内を見回して見ると間宮さんが店員さんにあれやこれやの対応をされているのを見つけた。


私たちは駆け寄り皆で冷やかすことにする「「「せんぱーい。どうですか??」」振り向いた間宮さんは真っ赤な顔をしていた。


間宮さんは「おぉ、そっちは決まった?」って聞いてきたので私は「うん、決まった」って告げた。弘子たちが間宮さんの左右に陣取ってあれやこれやといい始める挙句に「「彼女の写メ見せてくださいよ」」って迫っている。


二人の迫力に間宮さんはポケットから携帯を出して二人に見せると「「え~可愛い子じゃないですか」」薫が携帯を取り上げ私に見せてくれた。


私は携帯のツーショット写真を見て「ほんとう!可愛いじゃないですか」って言うと間宮さんはますます真っ赤になってあわててネックレスを見て選ぶふりをした。


そんな間宮さんを全員で囲みショーケースを覗きあれやこれやと世話を焼いて困らして喜んだ。


そんな時間も過ぎ私たちは岐路に着くことにした。私はひろくんにメールを送る。「終わったよ、お迎えよろしく(はあと)」


しばらく歩いてショピング街の出口付近で待機するとメールの着信があり「OK20分後に着く」って入った。


私は弘子たちに「ひろくんが帰りは全員送るって言ってたのであとここで待ってようよ」って告げた。間宮さんは「わかった彼氏が来るまで一緒にいたげるよ」って言ってくれた。


しばらくどうでもいい話をしているとひろくんの車が見えた私が手を振るとライトを点滅させ私達の近くに車を止め「おまたせ」って降りてきた。


私は間宮さんもどうぞって行ったけど「俺は自分の足(車)があるから」って私たちがお礼を言うと手を振って帰って行った。


私たちはひろくんの車に乗り込み帰路に着く。ひろくんが弘子たちに「ありがとう結衣が迷惑かけて」ってお礼を言ってくれた。


さらに「お礼に、夕食を奢るよ」ってひろくん行き付けのイタリアンレストランに向かった。


店の中に入るとオーナーが現れ「本日はご来店ありがとうございます。これはひろきさま美女さんたちをお連れで羨ましいですな」って私たちを奥の個人部屋へ案内した。


ひろくんは苦笑して「じゃお勧めで」って告げ全員が座った。料理が来る間に今日の出来事を弘子たちがひろくんに話すと「結衣、大丈夫だった?」って聞いてきたのでガードマンさんが助けてくれた件を話した。


料理が運ばれ食事をしながらもさらに買い物の話は続く。ひろくんは笑ったり苦笑したりした。ここの料理はあいも変わらず美味しく弘子と薫は彼に連れてきてもらおうって口々に言ってオーナーを喜ばせた。


弘子たちを送ってからマンションに帰った。今日で買い物は全部済ませたので次の日は旅行の準備をすることにし今日は早めに就寝することにした。


次の日ひろくんも休みだったので二人して旅行の準備をして一日を過ごした。明日は両親の居るシンガポールへの旅行に旅たつことになる。



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