出会いは・・・その2
出会いは・・・その2
お母さんが「結衣、ひろくんをお部屋の中に入れてあげて」と言われて、私は、慌てて、ひろくんから離れ真っ赤な顔をしてひろくんを中に入るように招きいれた。
俺は「お邪魔します」と、玄関先に結衣の落とした眼鏡を拾いあげてから、家の中に入り結衣に案内されリビングのソファーに座った。
俺は結衣に「結衣の眼鏡割れちゃったね」と言って、とりあえず割れためがねをテーブルに置いた。
母親に即されて、結衣が俺の隣に座った。もちろん真っ赤な顔をしながらね。
よく見ると、結衣って、めちゃくちゃ可愛いじゃん。そう、結衣はめがねを外すと、クルリとした瞳が愛らしく可愛い。
だから「ふうん〜この子が俺の奥さんになるんだ。」って思い、俺はニコニコ顔になった。
それから結衣の両親とのお話をした。
親父さんは「大変申し訳ないが我々はシンガポールへ出向で行かなければならないんだ」少し深刻な顔をして。
「しかし結衣を連れて行くと、楽しみにした学園も入れず会社側も三人分はちょっとと難色をしたので。(実は2人でいきたかっただけ)丁度いい機会なので。結衣を君のお嫁さんにって思ったんだ。」
「元々は結衣の高校の卒業を待ってから二人を結ばせる予定だったんだが、私の出向で少し早まったしまった。」
「”結衣をよろしく頼む”もちろん君のお話も君の両親よりよく聞いている」って言って、結衣の両親はニコってした。
俺は「え?どこまで俺のことを知っているんだろう・・・。」って考えた。
さらに「この家は会社の借り物だから。ひろくんの家に結衣の荷物を送る手配は済ませている。1月5日に引越しの手はずになっているから心配は無いよ」って言った。
横で結衣が「えぇ〜もうそこまで?」と言って、結衣は赤い顔がさらに赤くなって・・・下を向いた。
俺は12月に教鞭をとるべく、学園とは少し離れたところにマンションを手に入れ引っ越したばっかだった。
なぜそのとき親父たちが俺の考えより一部屋多いマンションを見つけてきたのかが判らなかったがようやく意味がわかった。
俺は「結衣となら一緒になってもいいかな?幼い日の約束でもあるし」俺は結衣の横顔を見ながらコーヒーに手をつけた。
そして、俺は結衣のお母さんの入れたコーヒーを飲みながら“ふう”とため息をついた。
私は徐々に昔を思い出してきた。そういえばひろくん今はひろきさんか・・・昔約束していたのを思い出し、もじもじしてしまった。
そう昔の約束とは、ありきたりの「ねえ、わたしひろくんのおよめさんになる」って話だ。
そういえば、いままで一人も男の人と付き合ったことが無の。男の子にとって結衣は天然な性格の女の子だったのだ。
お母さんから「少しお部屋で少しお話をしてきなさい」と言われ彼を自分の部屋に案内した。
そういえば私の部屋に男の人を入れるのは初めてなの、どきどきしながら、どうぞと言って自分の部屋の扉を開けて彼を招きいれ、そして私は机のいすに腰掛けた。ひろくんは「ここが結衣ちゃんのお部屋なんだ」って言って彼はソファーベットの上に座った。
私の部屋はピンク系で統一してあるんだ。そして、処狭しに、大きなぬいぐるみがソファーベットの角に置いてあるし、机にはパソコンや写真立が置いてあるの。
彼がぬいぐるみをなぜながら周りを見渡し始めた。