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ゴールデンウイークのお泊まり会(3/3)

ゴールデンウイークのお泊まり会(3/3)


チュン・チュン鳥の声で目が覚める、起きると薫はもう居なかった裕子と絵美は寝ぼけている。顔を洗いに行くと薫が居た「おはよう」薫も「起きたんだ、おはよう」って挨拶した。


「後は?」って言ったので「寝ぼけてる」って言ったら薫が笑っていた。


冷たい水で顔洗って戻ると裕子と絵美がのそのそと起き出した。「おはよう」って言うと「「お・は・よう」」って眠たそうに言った。夕べ電気を消してからもこそこそ二人で恋バナしてたらしい。眠いのは当たり前だ。


朝食後皆で家の周りを散歩して時間をつぶし昼食後裕子と絵美は薫のお母さんに車で駅まで送ってもらい岐路に着いた。薫と私は近くのデパートへ行き店を見て回った。


途中ファンシーショップで可愛いペアカップを見つけたので迷っていると薫が「買ったら」ってニヤニヤしながら言ったのだけど値段が高かったので少し躊躇したけど薫が「良いものは長持ちするから少しぐらい高いほうはいいのよ」って後押ししてくれたので購入する事にした。


購入時手持ちが少なかったのでカードにした。カードをしまう時に見られたらしく後で追求される事になる。


薫の家に帰り先日と同じように夕食を作って早めに床に着くと薫が左手の薬指を見せこれ「ねえ実は鳳君にねだって貰ったの、アルバイトで2年かけて稼いで買ってくれた私の宝物なの、結衣のもそうなんでしょうだってその指輪のダイヤモンド本物よ、だって昨日お母さんに再確認したんだもの、そのデザイン私のお母さんなのよ、お母さんは実は宝石のデザイナーをやってるの入学式で見たときお母さんのデザインしたものにそっくりだからすぐ本物だと分かったのかなり高価のものよ」


私はびっくりして声も出ない。


「結衣って恋人が居るんでしょう指輪やカードを見れば分かるもの」


「ファンシーショップで使ったカードアメックスのブラックでしょう。普通そんなの持てない物」


私はカードの意味は判らなかったけど指輪の本物宣言にドキっとして思わず「え~この指輪本物なの」って言ってしまった。


薫は「お母さんが見たから間違いない。それより相手は?・・・もう隠さないでよ」


私は観念して「薫、誰にも言わないでね実は私結婚してるの入学式の前に入籍したの私旧姓は“紺野 ”だったの」


今度は薫が驚く番だかなり大きい声を出す「ええ~・・・結婚してた!」しばらく無言になってしまった。


大声で薫のお母さんも顔を出した。「どうかした?」薫が無言なので二人の顔を見て頭に?を浮かべて奥に帰っていった。


しばらくして薫が「相手は?」って聞いたきたので、ここまで話したら全部話して協力してもらおうと考え「薫の知ってる人」って言うと。


薫が「まさか・・・葵先生?」って言ってので私はこくりと頭を縦に振った。


薫は呆れ顔だ。私は「今まで黙ってたけど御免ね」弘子にも言ったいきさつを薫にも話した。


薫は「うんうん」って聞いてくれた。「大丈夫誰にも話さないから」って約束してくれた。


薫ありがとう少し心の痛みが去った。結構人に黙っているのはつらい・・・。


以後薫と弘子に一杯助けてもらう事になる。


朝起きて朝食を薫のお母さんと一緒にしている時、薫が私の指輪の話しをすると、おかあさんが私のもうひとつの秘密を暴露した。


お母さんは「ああ、その指輪の依頼人は芸能人のHIROに頼まれたのなぜそれを貴方が?彼との関係は?」って言われ薫に「どう言うこと」って迫られた。


私は小さくなり「実はHIROは葵先生なの私の旦那さんです」って言うしかなかった。


「「えええぇ~」」薫親子は目が点でしばらく声が出なかった。


私は赤くなりうつむくばかりだ。しばらくして薫が「ハア~、すごい人が私の学園に居るんだ結衣もう隠し事はない?」あきれた顔で言った。


私は手を合わせ「御免もうひとつファッション雑誌の”ジュジュ“って知ってる」って聞いた。


薫は「知ってるわよ私も愛読してるもん、それが?どういうこと?」


私は「表紙のモデルって私なのモデル名“白鳥 葵”って言うのひろくんのお義母さんが雑誌社をやってるの」ってめがねを取って髪を解いて整えて見せた。


「「えぇ~」」また、薫親子はまた目が点でかなりしばらくの間声が出なくなった。


しばらくしてため息を付きながら薫は「はあ~、結衣もう隠し事はないよね」


私は「もう無いよ、これで全部なのこれを知っている生徒は弘子だけよ」


薫は疑いの眼差しをむけたけど。私は「もうありません」って強く言った。


全部話したので心の支えが取れてお茶を飲みながら一服していると、玄関の呼び鈴の音が聞こえる。


薫が「あ、高志朗さんだ(鳳さんの名前)って玄関へ走ってゆくお母さんは「そんなに慌てなくとも良いのに」って言ったけど聞こえないみたいだ。


居間に高志朗さんを連れてきた。私は立ち上がり「こんにちわ」って声を掛けた。


鳳さんは「あれれ、君は・・・“葵 結衣さん”かな?」薫は「高志朗さんって結衣って知ってるの?」って聞いていた。


鳳さんは「体育祭で結構活躍しただろう、三年でも結構話が出ていたよ、俺の知ってるやつが告白しようとしたけど彼女って帰宅部でわき目も振らずに即座に帰るし結構皆に囲まれていたり先生とも居たようで話しかけづらかったらしく諦めたらしいし、彼氏が居るって噂もあった」


私は「え~そんなの全然知りませんでした」


薫はニヤニヤしながら彼に向かって「取って置きの話をしてあげる」って私の話しを語り始めた。


鳳さんは「ほんとう?すごいね」って繰りかえし言った。私は困惑した顔をしていると。


薫は「大丈夫、高志朗さんって口は堅いし、学園にも慕っている後輩も多いからいざとなったら皆に味方になるように話してくれるはずよね!そうだよね」って彼に向かって話した。


鳳さんは「葵グループとはつながりもあるし、話の聞く後輩にもいざとなれば話をするよ」って協力を申し出てくれた。


皆の温かい言葉でこれからのことを勇気付けられた。私は「ありがとうございます」って頭を下げた。


二人とも「「気にしないで」」って言って握手を交わした。鳳さんは薫の耳元で何かささやくとびっくりした顔になりそしてすこし、にやって笑った。


鳳さんが来た理由は私たちと昼食をとり4人で鳳さんが誘ってくれたコンサートに行く手はずになっているんっだて。


本当は薫の家族と鳳さんで行くはずだったんだけど薫のお父さんが仕事の都合で行けなくなってしまい。私が付き合うことになったのだった。


今は鳳さんの運転する車の中にいる。ひろくんの車と違い幅が大きめでハンドルが左についている。後ろ姿にAMGって書いてある。ちょっと音がうるさい。


車は高速道路をひたすら走る結構距離があるらしい。私は朝早かったこともあり、いつの間にか眠ってしまっていた。


薫は(助手席にいた)後ろで眠ってしまった結衣を見て鳳さんに「結衣眠っちゃったみたいびっくりさせるには丁度良いかも」ってニコニコした。鳳さんも「この子にもびっくりさせられたけど、今度はびっくりさせる番だね」って言った。


そんなことを話していることなど判らないままあどけない顔をして眠ってしまった結衣だった。


車は高速を降りあるコンサート会場の裏門の関係者の駐車場に車を止める。そして薫が結衣の肩をゆする。「お~い結衣ちゃん着いたよ」


私は薫に起こされ眠い目を開ける「「おはよ、薫・・・」薫もふざけて「結衣おはよう朝だよ」ってからかうと。


私は周りを見て「あ・・・ごめん、寝ぼけてた・・・」慌てて姿勢を正す。鳳さんが「葵さんよく寝てたね」って笑っていった。


私は恥ずかしくなり小さくなって「すみません」顔が赤くなる。「ところでここは何処ですか」って言うと。


鳳さんが「会場の裏口なんだ。出演者にオファーが取ってあるから遭いに行こう」って全員で車を降り裏口から中に入っていった。


細い楽屋をを奥に歩いていくとメイン出演者と思わしき大きなドアの前に来る。ドアには”HIRO様控え室”って書いてある。


私の頭の中は???が飛び交う。薫のお母さんがドアをノックする。「コンコン」中から聞いた事のある声で返事が返ってくる。


ドアを開けて中に入るとやっぱり私の旦那さんが居た。ひろくんは私を見てビックリしている。けれど私のことがばれていると思わないひろくんは


「ああこれは渡辺さんいつぞやは無理を言ってありがとうございます。横に居る二人は娘さんですか?それとその奥は娘さんの彼氏さん?かな」


薫と鳳さんは笑いをこらえるのに必死だ。私は苦い顔をする。ひろくんはお客の様子が変なのを感じ頭に?が出ているようだ。


そして薫のお母さんが「HIRO今日はお招きありがとうございます。ビックリした顔をしないで」お母さんはニコニコしながら「御免ね結衣ちゃんが全部話してくれたのよ」


ひろくんは目が点になっている。お母さんは薫を指し「この子は私の娘で貴女の奥さんと同級生なのよ、貴女に送った指輪で分かっちゃったの」って微笑んだ。


そして鳳さんを紹介する「知っていると思うけど薫の婚約者の鳳 高志朗くん、葵グループとも付き合いはあるはずよ」って言った。又色々な秘密などをかったった。


ひろくんは苦笑しながら「そんな関係だったんですか・・・結衣こちらへおいで」って手招きしたのでひろくんお隣に行った。


ひろくんは「結衣がご迷惑をおかけしまして又これからもご迷惑を掛ける事もありますがよろしくおねがいします」って頭を下げた。


かおるたちは「「頭を上げてください、そんな事をしなくとも私たちは結衣ちゃんの味方です、こんないい子を守るのって当たり前じゃないですか」って嬉しい事を行ってくれた。


そして少し雑談に入るとドアをノックする音が聞こえ「コンコンHIROさん出番です」ってアシスタントが告げた。


私たちは「じゃ見るほうに回るから」って控え室を出ると、ひろくんが「結衣一緒に帰るか」って聞いてきたので薫の顔を見ると「一緒に帰りなよ」って言ってくれたので、「はい」って答えた。


HIROのコンサートはあいも変わらず凄かった。コンサートが終わり鳳さんの車から荷物を降ろしひろくんの待つ控え室へと向かい中に入るとひろくんではなく


綺麗な人が椅子に座って何かメモを取っていた。中に居た彼女はこちらを振り向き「あら結衣ちゃんもう少ししたら旦那さんが来るから」って言われ、秘密がばれてる・・・私は青くなってしまった。


この人誰だろう?「あの・・・貴女は?」おずおず聞いた。彼女は笑って「私はHIROのマネージャーの白石 弘子よ、私は貴女を知っているけど会うのは初めてだよね、よろしくね」


思わず頭を下げて「こちらこそよろしくお願いします」って言うと白石さんは笑って「HIROの言った通りで堅い人ね」ってさらに笑った。そこに


扉が開き私服でさっぱりした格好のひろくんが現れた「結衣お待たせ、白石さん事務所までよろしく」って私の荷物を持って歩き出した。


私は慌ててひろくんの後を追った。白石さんは分厚い手帳をハンドバックにしまうと私たちの後を追った。


私たちはマネージャーの白石さんの運転するワゴン車でひろくんの車が置いてある事務所まで送ってもらう。


途中で夕食をとるためにひろくんお気に入りのパスタのお店に寄る。店に入るとオーナーが出てきて個室に案内される。オーナーが「久しぶりですね、両手に花じゃないですが」って言ってきた。


ひろくんは「こら!白石君は知っているだろう、もう一人は俺の奥さんだ」って言ってからオーナーは「え~いつ結婚した、しかもその彼女えらい若いじゃないか如何見ても高校生に見える」ってビックリした。


ひろくんは笑って「当たり前だろう現役の女子高生だよ」って言ったら私は恥ずかしくて俯いてしまった。オーナーは「話は後で聞かして貰うからな」って厨房に向かって帰って行った。


ひろくんはオーナーに「料理はお任せでよろしく」って言った。オーナーは両手を上に丸を作った。


しばらくするとオーナー自らワゴンを押して料理を運んできた。色々なパスタ料理が並んで「どうぞって」言われ皿に選り分けながら食事を取る。


私は思わず「うまい!!」料理はものすごく口に合い美味しかった。オーナーがうれしそうに笑っている。食事が終わりに近づくとオーナーが私たちの事を聞き始めた。


ここのオーナーはひろくんの先輩で昔は良く通っていたらしい。一通り私のことを話してから「では・・・って」店を後にした。


事務所に着き白石さんにお別れを言いマンションの帰える途中でスーパーに寄り主婦よろしく食材を購入し帰った。一杯驚かされたゴールデンウイークが終了した。


ひろくんお休みって一緒のベットで深い眠りに着いた。

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