出会いは・・・その1
出会いは・・・その1
私は玄関を開けようとして足を滑らせ、ドアを開けながら外にコケ出ちゃったんだ。
「わああああ・・・・最悪!!地面に!!」と思ったら、ぐぐっと太い腕に抱きとめられ、玄関に居た男の人の胸の中に納まった。
「キャー」心臓がバクバクしている!!
俺は玄関から降ってきた女の子をびっくりして受け止めた。華奢な彼女は俺の胸の中にすっぽり収まった。
受けとめた拍子で女の子の眼鏡が吹っ飛びそして、玄関先でビシ!!って音を立て割れてしまった。
お互いにかをお見合わせる。
私は目が悪いのでボーっとして見たら、うっすら見えた顔はなぜか幼き日の見覚えがある顔であったが・・・。
うん〜すぐには思いだせない・・・・・・。
俺は彼女の顔を見てやはり考えた、あれれ見覚えが・・・。
そして二人して言った 私は「ひろくん?」 俺「ゆい?」
お互いが言い合った所に、結衣の両親が現れた。
結衣のお母さんが「結衣ちゃん ちゃんと知っている人でしょ」といって微笑んでいる。
私はお母さんの言ったことを聞いて真っ赤になってしまった。心の中で「そういえばこの人と結婚するんだ」と繰り返し思った。
昔お互いに想っていた、幼馴染のひろくんと・・・。
俺は、あれれ?俺が小学校の低学年ぐらいのときに生まれたんじゃなかったっけ、確か11歳離れていたはず・・・。
てことは俺は今26歳 結衣と11歳違いだから15歳!だから結衣は今は中学生? 結婚なんかまだ無理じゃないか。
「くそ・・・親父のやつ何を考えているんだ!!」と心の中で思った。
すると結衣のお袋が「結衣は4月生まれなのもうすぐ16歳なのよ、三ヶ月なんてあっという間よ」って言った。
しかも「学校へ行っている途中で苗字が変わるといろいろ詮索されるから。結衣の誕生日に婚姻届を出すように手配してあるわ」って言いながら俺の顔を見ながら話した。
俺は思わず・・・「心を読まれた?」と思ってドキッとしたら。結衣のお袋が「ひろくんそんなこと顔に出てるわよ」なんていわれてしまった。
俺は思わず、えへへって顔をした。